本特集はHODINKEE Magazine Japan Edition Vol.2に掲載されています。
2019年発表のCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは、発売間もなくカラーストラップが追加され個性を演出するためのオプションが用意されていた。2021年新たに登場したロイヤル オーク オフショア ダイバーでは、その概念がさらにアップデートされ、ブランド初となるインターチェンジャブルストラップが採用された。機能的でありながらオフショアのデザインと融合した機構は、着替える楽しみだけでなく優美さまで備えている。
現代におけるラグジュアリーとは、けっして豪華や贅沢という意味合いだけにとどまらない。それは他が比肩することのない、唯一無二の存在であり、つまり相対比較から生まれるのではない、絶対的な価値ということだ。そこで基準となるのは個性。自分の流儀や審美眼を映し出す満足感であり、居心地のよさである。いまや時代の感性はインフォーマルに向かい、多様化する日常生活は旧来のスタイルに縛られない。ルールはまさに自分にある。ラグジュアリーウォッチを手にすると、そんな時代感がよりリアルに感じられるだろう。嚆矢となるのがオーデマ ピゲだ。
今やピラーコレクションとなったCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの新作は、カーフスキンレザーのストラップにカジュアルなテキスタイルモチーフで仕上げたラバーを表面コーティングし、肌に触れる心地よさと、撥水性や防汚性の機能を備えたスポーティな見た目を両立する。しかも豊富なカラーバリエーションで選択肢に応えることも忘れない。
一新されたロイヤル オーク オフショア ダイバーでは交換可能なストラップシステムを備え、マリンリゾートから普段使いまで用途やシーンに合わせて自由にコーディネートを楽しめる。いずれも主張するのは自分らしさであり、個性だ。その満足感に真のラグジュアリーを実感するに違いない。
Photographs by Tetsuya Nikura(SIGNO) Styled by Eiji Ishikawa(TRS) Words by Mitsuru Shibata