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In Partnership

True Blue In Daily Life 日常にまとう日本の藍。ザ・シチズンの藍染和紙文字盤

忙しない日常からの解放は誰もが抱く思いだ。それはけっして難しいことではなく、むしろ日々の暮らしにひっそりとある。ザ・シチズンは日常と非日常をつなぐ入り口となるだろう。新作では2種の藍染め和紙文字盤が登場した。天然素材と職人の技が織りなす新たな装いが、日常の延長にある小さな旅へと誘う。

日々、常にあるもの。その普遍性の象徴こそ時間といえるだろう。移ろいは、川の流れのように時には速く、時にはゆったりと。そこに棹さすように過ごしたい。ザ・シチズンは、そんな時間との豊かな向き合い方をあらためて感じさせる。“常に先を見据え、理想を追求する”、“身に着ける方に永く寄り添う”というふたつの意志を込めたイーグルマークを文字盤に掲げ、年差±5秒という高精度と光発電エコ・ドライブの実用性、さらにパーペチュアルカレンダーの利便性を併せ持つ。その細部まで注がれた高い品質に加え、タイムレスなデザインには和紙と藍染めの伝統技法を組み合わせている。最長10年間という無償保証や無償点検といったホスピタリティは、いつまでも愛着を持って使い続けるにも心強い。高精度かつ光で動き、日付合わせの手間も少なく、長くサポートされる。初めて本格的な腕時計を選ぶ人にとって、この安心感は大きなものだ。それは過不足のない道具本来のあり方であると同時に、日常をより豊かに彩るだろう。


日常の時間に寄り添う、ザ・シチズンという選択

数寄屋の意匠と洋の趣が同居する空間。

ショートトリップというテーマにふさわしい、静かな時間が流れる場所だ。

 ザ・シチズンは「市民に愛され、市民に貢献する」というシチズンがもつ理念の体現でもある。だからこそ、このブランドネームである。そして新たに加わった藍染和紙文字盤限定モデルの「勝色(かちいろ)」と「筒巻絞り染め」というふたつの個性はその世界をさらに広げていく。

 「勝色」とは、名の響きの通り力を宿す色である。けれどもその深い藍は、腕元で声高に主張するのではなく、日常の速度を少しだけ緩め、心を静かな場所へと連れていく。

「まあ、茶でも一口すすろうではないか」。岡倉天心は『茶の本』でこう説いた。そして続ける。「明るい午後の日は竹林にはえ、泉水はうれしげな音をたて、松籟(しょうらい)はわが茶釜に聞こえている。はかないことを夢に見て、美しいとりとめのないことをあれやこれやと考えようでないか」

 岡倉天心が描いたのは、ささやかではあってもこの上ない豊かさであり、ザ・シチズンの「勝色」から喚起される気持ちのあり方そのものだ。

The CITIZEN AQ4094-58L。46万2000円(税込)

 藍染のなかでも最も濃い藍色を「勝色」という。元は日本の伝統色「褐色(かちいろ)」であり、その響きから「勝色」と呼ばれた。武具や祝賀の品に用いられるなど、そこには勝利への願いが託されてきたのである。徳島県の藍染工房Watanabe'sが、古くから受け継がれる藍建ての手法「天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)」によって一枚ずつ染め上げる。藍の発酵状態や気候条件に左右されるため、理想の色合いを出すには5回から8回もの染色を重ねるという。

 幾重もの染色にも耐える強さと、光発電エコ・ドライブに必要な透過性。その双方を満たす素材として採用されたのが、高知県日高村の和紙製造会社、ひだか和紙が手がける極薄和紙「典具帖紙(てんぐじょうし)」である。濃紺をまといながらも、文字盤下のソーラーセルへ十分な光を届けることができる。その繊細にして驚くほど丈夫な和紙があってこそ、勝色の深い藍は、年差±5秒の高精度ムーブメントを備えたエコ・ドライブの文字盤として成り立つのだ。

 リューズを含め、随所に配したゴールドカラーが、勝色の深い藍にスタイリッシュに映える。深い藍の風合いは濃色デニムと響き合い、トーンオントーンのスタイルにも合う。あえてデニムでセットアップすることで、落ち着いた大人の着こなしも演出する。それは、工芸装飾の技法を先進のエコ・ドライブに融合したモダニティにも通じ、現代の日常にリラックスしたひと時をもたらすのである。

The CITIZEN AQ4090-08A。44万円(税込)

 もうひとつの個性である「筒巻絞り染めモデル」には、「勝色モデル」とは異なる清々しさがある。そこにあるのは、好奇心の赴くままに、自分にとって大切だと思うことを自由かつ全方位で見渡せるスマートな感性であり、それこそが現代の暮らしに必要な余白ということだろう。

 ザ・シチズンの筒巻き絞り染めの和紙文字盤を見ていると、そんな清々しさとともに、繊細な藍と白のコントラストは空にたなびく霞を思わせる。

 筒巻き絞り染め技法は、直径10cm程度の円筒に和紙を巻き付けた後、細かなシワを寄せながら縮めた状態にして染色の工程を重ねる。こうしてシワの寄った部分には藍が染まり、それ以外の部分との濃淡の絞り模様が生まれる。本来は布地を染める技法であり、これを和紙に用いるのは大きな挑戦だったという。ここでも薄さと丈夫さを兼ね備えた典具帖紙が欠かせず、試作を重ねて完成した。手作業で染め上げた優美な絞りや色合いにはひとつとして同じものはない。

 淡い藍色の陰影や余白との奥行きは、白いTシャツの上にブルーのストライプシャツを羽織った軽やかな気分にも通じる。たとえショートパンツやスニーカーであっても、ブルー&ホワイトのカラーで全体を統一すれば、ルーズに感じさせることもない。黒いレザーストラップは、その軽やかな装いをほどよく引き締め、淡い文字盤を“柄”として目立たせるのではなく静かなニュアンスとして手元に収めてくれる。


ショートトリップへ誘うふたつの藍

 日常からの解放には、旅というほど大仰ではないショートトリップがふさわしいだろう。そしてきっとそれはどこにいても感じられる。ふとした風の揺らぎや、こぼれる日差しのなかに。ザ・シチズンが刻む時間にはそんな豊かな広がりがある。

 時流におもねることのないデザインと品格を漂わせる高い品質に、実用機能への高い信頼を秘め、さらに伝統工芸の技が加わることで新たな発見をもたらす。それは、気負うことのない自然体のスタイルに溶け込む一方で、まるでエアポケットのように日常との境界を楽々と越えていくのだ。勝色モデルをデニムに合わせるのか、筒巻絞り染めモデルをブルーストライプに合わせるのか。選ぶのは単なる文字盤の違いだけではない。休日の過ごし方や、少し遠出したくなる気分まで含めて、この2本は自分のスタイルに引き寄せて選べる腕時計になっている。声高に語るのではなく、自然と着けたくなる時計。手元にあるだけで、心をそっと日常の外へ連れ出してくれるのだ。

The CITIZEN AQ4094-58L。46万2000円(税込)
スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ)製ケース、三つ折れプッシュ式バックル付きブレスレット。直径40mm、厚さ12.2mm(設計値)。デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)。年差±5秒高精度エコ・ドライブムーブメントA060、パーペチュアルカレンダー機能、衝撃検知機能、針自動補正機能、時差設定機能、充電量表示機能、充電警告機能、過充電防止機能搭載。耐ニッケルアレルギー、JIS1種耐磁、10気圧防水。世界限定400本

The CITIZEN AQ4090-08A。44万円(税込)
スーパーチタニウム™(デュラテクトプラチナ)製ケース、三つ折れプッシュタイプ、レザーストラップ。直径40mm、厚さ12.2mm(設計値)。デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)。年差±5秒高精度エコ・ドライブムーブメントA060、パーペチュアルカレンダー機能、衝撃検知機能、針自動補正機能、時差設定機能、充電量表示機能、充電警告機能、過充電防止機能搭載。JIS1種耐磁、10気圧防水。世界限定200本(特定店限定モデル)

Photos:Akira Maeda(Maettico) Styled:​Eiji Ishikawa(TRS) Words:Mitsuru Shibata