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グランドセイコー Ushio 300 Diver 小型化と高精度を両立した新世代ダイバーズウォッチ

Sponsored by Grand Seiko


グランドセイコーは、Watches & Wonders 2026で約3年ぶりとなるダイバーズウォッチの新作をお披露目した。昨年発表をして話題となった年差±20秒を実現したスプリングドライブU.F.A.(Ultra Fine Accuracy )を搭載している。SLGB023とSLGB025の愛称は、“Ushio 300”。適度なサイズ感と高精度を両立した新ダイバーズウォッチは、優れた審美性と高い実用性を兼ね備える。

日本製ダイバーズウォッチの歴史は、1965年にセイコーが切り開いた。以来培われてきた技術や素材、デザイン思想は、2008年にグランドセイコーのダイバーズにも結実した。GSの初代ダイバーズウォッチであるSBGA029は、スプリングドライブCal.9R65を頑強で気密性に優れる44.2mmの大振りなケースに搭載。以降、600mの飽和潜水用防水を実現(2017年)するなどし、GSダイバーズウォッチとしては初めてセラミックス製の回転ベゼル表示板を採用したSLGA015に至るまで、グランドセイコーのダイバーズウォッチは多くのモデルを展開してきた。

 最新のUshio 300 Diverでは、ケース径40.8mmの小径化を実現。その最小ケースには、昨年登場した超高精度のスプリングドライブU.F.A.の新型ムーブメントが収まる。より小さく正確になった2つの“Ushio 300”の魅力を、深掘りする。


グランドセイコーダイバーズ史上最小ケース

 SLGB023とSLGB025は、歴代GSダイバーズ最小である上に最薄でもある。既存モデルのSLGA015はケース径43.8mm×13.8mm厚であった。“Ushio 300”は、それより3mm小さく、0.9mm薄い。しかも、300m潜水用防水を実現させて、である。搭載するスプリングドライブU.F.A.は、高精度である上に、小さい。さらに日付表示を敢えて外すことでよりダウンサイジングを目指した。その結果、ブランド史上最少・最薄ケースのダイバーズウォッチが実現した。

 そのケースとブレスレットは、ブライトチタン製。回転する金属盤に押し当てて磨くザラツ研磨に適したチタン合金を厳選したという。なるほどケースやブレスレットのエッジに入れた鏡面部は、強い輝きを呈している。全体に入れたヘアライン仕上げも、繊細にして緻密。そしてフォルムも、特にケースサイドの面数が多く美しい。ザラツ研磨はその工程上、2次曲面しか磨けない。3次元曲面が使えないなかで、これほど複雑で立体的な造形にしているのは、見事だ。

 美しさを兼ね備えた最小・最薄のGSダイバーズは、比重が小さい外装素材とも相まって装着感は実に軽快。しかも、ただ軽やかなだけではない。フィット感も、極めて高い。

 “Ushio 300”は、GSのスポーツコレクションではなく、エボリューション9コレクションからの登場である。美しさと見やすさを追求するために1967年に確立したグランドセイコースタイルを発展させたエボリューション9スタイルのデザイン方針には、腕にフィットするつけ心地が含まれる。それを実現するデザイン文法のひとつが、ケース径の2分の1以上の幅を持つブレスレット。ただ幅広なだけではなく、しっかりとした厚みを持たせることも規定され、安定した装着感が実現される。

 さらに同デザイン文法には、低重心なケース設計という規定がある。これは、ムーブメントを極力裏蓋側に寄せてケーシングすることで実現される。軽量なブライトチタンを使用することで、"Ushio 300”には、軽快かつ手首に安定してフィットする装着感がもたらされた。


海の表情を映すダイヤル

SLGB023 光が差し込む深い海をイメージしたブルーダイヤル。

 SLGB023とSLGB025の“Ushio”という愛称の由来は、ダイヤルを見れば明らかであろう。その表面には、グランドセイコーの特徴である型打ち装飾で、日本を取り巻く海流のうねりを表現している。同じパターンは、2022年に登場した初のエボリューション9のダイバーズSLGA015から用いられてきた。それはブラック一色に仕立て、荒々しい黒潮の力強さを表現していた。次作となるSLGA023は、同じ潮(うしお)パターンをダイバーズらしいブルーとした。

 それらに続く今回は、GSダイバーズとしては初めてグラデーションによるカラーリングを採用。SLGB023はブルーで陽光が差し込む深海から見上げた様子を、SLGB025はグレージュ色の砂浜を透かし見せる浅瀬の海の色をグリーンで表した。そのカラーリング技術はブルーは通常のラッカーだが、グリーンはPVDによる構造色を採用したうえで、ラッカーでグラデーションを織り成しているのが新しい。超微細な凹凸で光の反射をコントロールしたグリーンは、角度によってさまざまな色味や濃淡が変化して、表情に一層の奥行きを与えている。

 

SLGB025 浅瀬の透明感を表現したグリーンダイヤル。

 ブルーも潮パターンによって多彩な表情を見せてくれるが、その装飾は決して過剰に華美ではない。上の写真ではパターンが明瞭になるよう、ライティングでメリハリをつけているが、実際には上方の着用写真のように控えめな印象だ。地上でも海中でも潮パターンが視界を邪魔することがない。グランドセイコーは、美しさのために視認性を犠牲にしない。

 視認性の鍵となる針とインデックスのデザインも、“Ushio 300”は刷新した。分針がアロー型であるのは過去作と同じだが、時針を細長い台形状に改めている。形状と長さは分針と明らかに異なるため、見誤ることはない。

 海中で識別しやすい基本図形である丸、三角、四角で構成してきたインデックスは、太いバータイプを主体とした。12時位置には三角形に近いダブルインデックスを配し、エボリューション9スタイルに則った高い視認性を確保している。さらに3・6・9の三方向のバーインデックスを他よりも太く長くすることで、針位置の目安になりやすいようにしてもいる。

 これらの改変によって“Ushio 300”の顔つきはかなりすっきりとした印象となり、デイリーユース時のコーディネイトの幅が格段に広がった。

 

スプリングドライブ U.F.A.

Cal.9RB1

 つけ心地の良さと美しさ、見やすさを兼ね備え、カラーリングとデザインでGSダイバーズに新風を吹き込んだ“Ushio 300”は、機械的な魅力も極めて高い。前述したように搭載するのは、スプリングドライブU.F.A.である。ゼンマイがほどける力で発電し、その電力で水晶振動子とICを動かし制御するセイコー独自の機構であるスプリングドライブは昨年、年差±20秒というゼンマイ駆動の腕時計として世界最高精度を達成(※2026年4月現在、セイコーウオッチ㈱調べ)。そのキャリバーにUltra Fine Accuracy(超高精度)の各頭文字が、与えられた。この高精度は、新規設計のICと自社製水晶振動子の加工精度を見直したことと、ICに搭載された温度センサーによって、時計内部の温度測定を1日540回行うことで実現した。さらに既存のスプリングドライブ U.F.A.と同様に緩急スイッチが備わり、長年の使用でズレる可能性のある歩度をアフターサービス時に補正することができる。

 昨年登場した初代スプリングドライブU.F.A.となるCal.9RB2は、約72時間(3日間)のパワーリザーブが備わりながら、5.02mm厚の薄型設計だった。“Ushio 300”が搭載するのは、その改良型となるCal.9RB1。ノンデイトに改めたので、厚さは4.7mmにまで減少している。またCal.9RB2では裏蓋側にあったパワーリザーブ計を、海中でつけたまま巻き上げ残量が確認できるようダイヤル側に移設した。

新設計のIC真空パッケージ。

緩急スイッチ

 初代GSダイバーズがスプリングドライブを採用した理由は、テンプを持たない構造ゆえに優れた耐衝撃性を備え、さらにぜんまい駆動のため、思いがけない電池切れの心配もないからだ。スプリングドライブは、ダイバーズウォッチ用としてまさに最適。その最高精度に位置するU.F.A.を転用するのは、当然の帰結と言えるだろう。その結果、GSダイバーズ最小・最薄ケースが実現できた。さらに薄いムーブメントは、重心をより裏蓋側へ寄せることができ、低重心化を促す。

 小さくて薄く、かつ軽くて取り回しがしやすく、装着感に優れ、超高精度。“Ushio 300”はダイバーズウォッチとして優秀なだけではなく、普段使いの実用性の高さも群を抜いている。

 

実用性を極めたダイバーズ性能

 むろん“Ushio 300”は、ダイバーズウォッチとしての実用性も進化させている。代表的なのが、ブレスレットの中留である。両サイドのボタンを同時に押して解除するワンプッシュダブルロック式であるのは、既存モデルと同じ。“Ushio 300”はさらに潜水時の誤操作で中留が開くことがないよう、GSロゴの入ったワッペン部分に中留開閉のロック機能を持たせた。GSロゴのワッペンによるロック解除時には赤いラインが表れ、視覚的にも安全性を高めている。リューズも同様にネジ込みを解除した際、赤いラインで締め忘れ防止を促している。

 また、中留には新たに微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式を採用した。日常使いでは2mm刻み3段階の微調整でジャストサイズが得られ、ダイビング時にはウェットスーツの上から装着できるよう18mm大きく引き出せ、最大24mmものサイズ調整が可能となった。

 これら以外のダイビング機能は、長年培ってきた技術が注がれた。セラミック製インサートを含め、すべて分解してメンテナンスできる構造は、GSを含む全セイコーダイバーズの伝統である。それらを“Ushio 300”はさらに手直しして、既存モデルより逆回転防止ベゼル全体を薄型化した。これもGSダイバーズ史上、最薄を実現できた1つの要因である。またベゼルが薄くても、しっかりと指がかりして操作しやすい形状が工夫されている。

 ダイバーズウォッチは、潜水時間を正確に計時してダイバーの命を守るという重要な使命を帯びる。ゆえにグランドセイコーは、精度と耐衝撃性能に優れるスプリングドライブとクォーツ、メカニカルハイビートを用いてきた。逆回転防止ベゼルをメンテナンスが容易な分解できる構造としたのも、潜水時間の計時を担う重要なパーツだから。これらに加え、“Ushio 300”がブレスレットやリューズの安全性を向上させたのは、ダイバーズウォッチとしての正しい進化だ。


新時代のダイバーズウォッチ

 ダイバーズウォッチ市場は、いくつもの名作が群雄割拠するカテゴリーである。そのなかで“Ushio 300”は、エボリューション9スタイルに基づいた装着感の良さ、軽さに加え耐傷性も優れるブライトチタン製の外装、日本の海の美しさを写し取ったダイヤル、そして年差±20秒の超高精度という、幾重にも独創性を兼ね備える。

 超高精度のスプリングドライブムーブメントを搭載する“Ushio 300”は一見すると、スペック競争の先を目指したもののように感じられるかもしれないが、そうではない。小型・薄型化によって日常での快適性を高めながら、ダイバーズウォッチとして求められる堅牢性や安全性、そして高精度、それらを高次元で両立した点にこそ、本作の価値がある。

 現代のライフスタイルに寄り添うサイズ感と装着性を追求しながら、独自技術で実用性を磨き上げることで、新たなグランドセイコーのダイバーウォッチの方向性を提示している。海でも街でも快適に使えること。高性能でありながら、過剰に主張しすぎないこと。そして、毎日自然に手が伸びる完成度を備えていることだ。“Ushio 300”は、グランドセイコーが考える次世代ダイバーズウォッチのひとつの到達点と言えるだろう。

セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー)
TEL:0120-302-617

 

Words:Norio Takagi Photos:Tetsuya Niikura Styled:​Eiji Ishikawa(TRS)