ラグジュアリーSUVを標榜するレンジローバーが新たにスタートしたプロジェクトがレンジローバージャーニーだ。日本全国3つの地域を舞台にして、レンジローバーを移動手段に、厳選した伝統の文化、食、宿泊を楽しみ、豊かな時を過ごす。サステナブルでラグジュアリーな旅を専門に扱う旅行会社、Kammuiとのコラボレーションにより、それぞれの旅に最高レベルの価値あるエクスペリエンスを用意。それは、単にゴージャスなだけではなく、この旅でしか味わうことのできない唯一無二の体験だ。参加者は旅を通して、レンジローバーの世界観やその真価に触れ、ラグジュアリーとは何かを実感するのである。
レンジローバージャーニーとは
レンジローバーは、それまでのオフロード走行を目的としたタフなクロカン4WDに対し、悪路走破性と高級サルーンの快適性を併せ持つラグジュアリーSUVとして1970年に登場した。イギリスの高級車文化に根差し、ウィークデイは都会で過ごし、週末はレンジローバーとともに郊外の別荘で過ごすという上流階級のライフスタイルを象徴する。道を選ばず、たとえ泥だらけになっても美しい。むしろそれこそが本来のレンジローバーの優雅さを再現しているのだ。
現在、第5世代となり、受け継がれてきたオールラウンダーの魅力はさらに磨きをかけ、アウトドアの大自然から高級ホテルにも乗りつけられる。そんなモダンラグジュアリーの世界観をより身近に味わうために企画されたのがレンジローバージャーニーである。
本国では、ファクトリーの現場やミュージアムの見学、オフロード体験といった独自のツアーを開催し、ブランドの世界観や哲学を伝えているが、日本ではそれはできない。そこで発案されたのが唯一無二の旅という、世界でも類のない試みだ。レンジローバーで巡る旅では、文化的体験始め、選りすぐりのグルメや宿泊によって日本の伝統とモダンを掘り下げるとともに、サステナビリティにも目を配る。
特筆すべきは、これがレンジローバーのカーレンタルではなく、滞在先での専属ドライバーによる移動ということだ。もちろん自身でハンドルを握るドライビングの喜びはある。しかし初めて訪れる場所でも気構えることなくリラックスし、車窓に流れる風景に目を奪われ、レンジローバーならではの上質な車内空間を堪能してもらいたいという主旨からだ。オーナードライバーならなおさら普段あまり馴染みのないリアシートは新鮮な感動が得られ、アルコールを楽しむこともできる。まさにショーファーズドリブンの醍醐味だ。
参加者は、レンジローバーの現オーナーや購入検討者を想定している。すでにレンジローバーに乗っていても、最新モデルは体験していなかったり、旅の経験から普段乗っている愛車への理解を深め、新たな魅力を発見できるだろう。また購入検討者であれば、ショールームや短い試乗ではわからないようなクルマと自身のマッチングを判断する機会にもなる。なお旅費は現オーナーであれば15%の割引料金が設定され、オーナーでなくとも参加後6ヵ月以内にレンジローバーを購入した場合、同等額が返金されるのも嬉しい。
プラン紹介
目的地には三重県の伊勢、神奈川県の箱根、北海道のニセコ&余市という3つプランが用意されている。そのひとつ、伊勢の旅の内容を紹介しよう。
午後、伊勢市駅から旅は始まる。専属ドライバーが運転するレンジローバーに迎えられ、伊勢志摩の風光明媚な海岸線を楽しみながら、プライベートヴィラ「COVA KAKUDA」へ。わずか4室のみの隠れ家リトリートにチェックイン後は、近くの秘境をオフロード走行し、荒々しくも美しい伊勢志摩の自然とともにレンジローバーの傑出した実力が満喫できる。そして地元専門家のガイドの下、真珠の養殖体験をした後、COVA KAKUDAにて旬の地元食材を使ったディナーに舌鼓を打ち、宿泊する。
真珠養殖場をリノベーションしたCOVA KAKUDA。
COVA KAKUDA専属シェフが腕を振るう、地元の旬の食材を使ったメニュー。
翌日は、神道の伝統に根ざした瞑想的なお清めの石風呂禊を体験後、レンジローバーでガイドとともに伊勢神宮に向かう。参拝では古来の習わしに則り、外宮から内宮へ進み、通常では入れない場所にも案内してもらえる。午後には数百年にわたって伊勢参りの旅人を迎えてきた老舗の「伊勢角屋麦酒」と「二軒茶屋」で、地元文化を探訪する。自分たちのペースや好奇心に合わせて過ごし、夕方には再びレンジローバーで伊勢市駅に送迎され、帰宅の途に着くという旅程だ。
その他、箱根ではディレクターの案内で現代美術作家である杉本博司氏の代表作「小田原文化財団江之浦測候所」を巡り、名旅館「強羅花壇」に宿泊。ニセコではスキーを楽しみ、築150年の古民家を再生したリトリート「Shiguchi」での宿泊や「ニセコ蒸溜所」でウイスキーのテイスティングを通じて作り手から直接クラフトマンシップとスピリットに触れることができる。
いずれも個人ではなかなかできない特別なアクティビティであり、すべてはレンジローバーにふさわしいかを追求して企画されたという話も納得する。いずれもこれ以外のオプションが設定され、要望に応じてカスタマイズも可能だ。
参加費は、伊勢の旅で1名1泊2日あたり 40万円~になる。近年では国内でも富裕層向けの豪華列車やクルーズ船の旅が人気を呼び、レンジローバージャーニーも新たな旅のスタイルとして注目を集めること必至だろう。
レンジローバーは成功や社会的ステイタスの象徴であり、オーナーの洗練された趣味や上質なライフスタイルを印象づける。実際にリラックスした余裕から運転も穏やかになり、それにふさわしい人格になるとか。レンジローバーとの旅を通して伝えたいのは、まさにそうした満ち足りた精神の安寧であり、クルマとも共通する極上のエクスペリエンスなのである。
Words:Mitsuru Shibata