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先日「ブランパンは、ミシュランガイド京都・大阪2023で3つ星を獲得している『柏屋』のシェフ、松尾英明氏とのコラボレーションを発表」と記されたプレスリリースを受け取りました。すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ブランパンはミシュランガイドやルレ・エ・シャトーと提携しており、ブランド広報誌『ル・ブラッシュ便り』(Lettres du Brassus)のなかで世界屈指のレストランを紹介したりとキュイジーヌの世界にも関わっています。
僕はブランドから送られてくるこの手のニュースレター(新作時計に関するプレスリリースではない)については基本的にさっと斜め読みすることも多いのですが、今回はふと疑問が浮かびました。「ブランパンはいったいなぜ料理の世界と関わるようになったのだろう? 今もこの関係を強める意味はなんだろうか?」
ブランパンが海洋保護であるオーシャンコミットメントに取り組んでいることは、モダンダイバーズの礎を築いたという同社のヒストリーとの強い結びつきからすぐに理解ができるのですが、オートキュイジーヌ(高級料理)については少し深堀りする必要がありました。
実はブランパンとスターシェフたちの親密な関係は、美食ブームが今ほど大きくなるよりも前に始まりました。遡ること1986年、スイス出身シェフのフレディ・ジラルデ氏がワールド・ベスト・シェフ賞を受賞した際にブランパンから記念として特別なエングレーヴィングが施された時計がブランパンから贈呈されました。それから3年後、フレディ・ジラルデ氏、故ポール・ボキューズ氏、そしてジョエル・ロブション氏が、影響力のあるレストランガイド誌『ゴ・エ・ミヨ』(Gault & Millau)による20世紀最高のシェフを表彰するシェフ・オブ・ザ・センチュリー賞を受賞。その際もブランパンから全員にエングレーヴ入りの時計が贈られています。
ブランパンは、ウォッチメイキングにおける卓越性の追求、専門技術、精密性、情熱がオートキュイジーヌの世界にも通じるものであるとし、そのことが世界のシェフたちをサポートしコラボレーションする理由であると言います。また、そうして関係を築き上げた一流シェフたちを“ブランパンフレンド”として迎え入れ、交流の場を提供するだけでなく、グルメ・フェスティバル・オブ・ジルトといった有名な料理コンテストの公式タイムキーパーを務めるなど時計ブランドらしい関わり方も。友人への称賛の想いを時計というカタチとして贈ったことが今につながっているのです。
今回のニュースレターは、そのブランパンフレンドの輪にミシュラン3つ星シェフ、松尾英明氏を迎え入れたというもの。同氏が総料理長を務める柏屋は、2009年にミシュランガイド京都・大阪 2010でふたつ星を獲得し、2010年にはミシュランガイド京都・大阪 2011で3つ星を獲得。以後13年も連続して3つ星を獲得しているのだそう。おそらく読者が最も気になるところは、ブランパンから松尾英明氏にいったいどんな時計が贈られたのかということでしょう。
その答えは、上の写真にもあるようにブラックセラミックケースを備えたフィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフです。火や水の多い腕時計にとって過酷な厨房という環境で、シェフのタイムキーピングを支えるクロノグラフウォッチは納得のいく一本ですね(クロノグラフで計測しないかもしれないし、そもそも料理をする際に身につけないかもしれませんが、腕時計はステートメントピースですから)。また、近年伝統となっているフィフティ ファゾムスの掛け時計も柏屋に贈られたとのこと。
過去、現在までにブランパンフレンドが獲得したミシュランの星の数は100を超え、そのフレンドシップは広がり続けます。
ブランパンについてもっと知りたい方は、同社の公式サイトへ。