大阪・ヒルトンプラザに、国内4店舗目となるパテックフィリップブティックが誕生

日本における新たな拠点、そして大阪初となるパテックフィリップブティックが2025年12月6日、大阪ヒルトンプラザにオープンした。同店は国内4店舗目となる直営ブティックで、これまでパテックフィリップを扱ってきた日新堂大阪ヒルトンプラザ店が、ブランドの世界観をより深く体感できる専門店としてリニューアルした形だ。

店内に入ると、すぐにパテックフィリップの充実したコレクションが並ぶショーケースが目に入る。

壁面にもショーケースが設けられており、ここでも人気のモデルが収められていた。

　この新たなパテックフィリップブティックは約120㎡の広さを誇り、人気の高いモデルはもちろんのこと、希少なグランド・コンプリケーションまで幅広く取り揃えているという。ブティックの設えは基本的にグローバル共通の仕様。複数の商談スペースが完備され、ラグジュアリーかつ落ち着いた雰囲気のなかで、ブランドの世界観に浸りながらじっくり時計を選ぶことができる。ブティックを運営する日新堂の代表取締役社長、佐川良二氏はブティックオープンに合わせて催されたプレスプレビューにて、次のように語った。

2025年の話題の新作、キュビタス Ref.7128/1G。

こちらも2025年の新作、Twenty~4 永久カレンダー Ref.7340/1R。

「これを機に日新堂大阪ヒルトンプラザ店は、新たにパテックフィリップブティックとして運営することになりました。私どもはパテックフィリップというブランドにとても愛着がありますし、私も実はパテックフィリップの時計を1本持っているのですが、これは私の祖父から預かった時計です。このように長くお付き合いいただける時計を、長くお付き合いいただけるお客様のため、私たちがこれまでやってまいりました“お客様の宝物探しのお手伝い”を、改めてこのお店でも続けていきたいと思っております」

佐川氏が着用していたパテックフィリップ Ref.3484。

　一貫したブランドイメージの訴求や顧客体験とアフターサービスの向上などを目的に、時計ブランドが取り扱い店（卸売り）を減らして、ブティックを増やしていくという戦略的な動きはグローバルで進んでいる。パテックフィリップも例に漏れず、この新しいブティックのオープンによって、大阪近県に住む人たちのパテックフィリップの購入体験がより一層充実したものとなるのは間違いないだろう。ブランドの人気ぶりから世界的な品不足は相変わらずで、人気モデルや希少なグランド・コンプリケーションが購入しやすくなるということはなさそうだが、同ブティックの店長に話をうかがうと、これまでよりも取り扱う時計やコレクションは増えるため、より一層パテックフィリップの魅力を深く提案できるようになると話す。その言葉を裏付けるように、ショーケースにはキュビタスをはじめとする最新の人気モデルなどが並ぶが、すぐに案内ができるわけではないとのこと。とはいえ、同ブティックにパテックフィリップの時計を探しに訪れるだけでも、十分に得るものがありそうだ。