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Introducing H.モーザーがストリームライナー・トゥールビヨン スケルトン ブティックエディションをリリース(そして米国にブティックをオープン)

あなたの手首に輝くインゴットを。

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我々が知っていること

先月、H.モーザーは初のアメリカ国内ブティックを発表した。もっとも、正確に言えばブティックとは少し異なる。実は同ブランドはすでに2023年に“モーザーランド”コンセプトをニューヨークで展開し、アメリカ市場に進出していた。これは上海、北京、香港にある従来のブティックとは異なり、路面店型の小売店舗ではなく、プライベートなショールーム兼ラウンジという形を採用し、同時にアメリカにおけるモーザーのオフィスとしての役割も果たしていた。そんなシャフハウゼンを拠点とするブランドがアメリカ国内2カ所目の拠点として選んだのは、まったく異なる地域である西海岸だった。シリコンバレーを擁するサンフランシスコ・ベイエリアに新たなブティックを開設し、地元の高級時計・宝飾店であるスティーブン・シルバー・ファイン・ジュエリー(Stephen Silver Fine Jewelry)と提携したのである。

Moser Boutique SF
SF Moser Boutique VIP Room
SF Moser Boutique Right Side

 これに伴い、H.モーザーのストリームライナー・トゥールビヨン スケルトンのブティック限定モデルも登場する。今回はイエローゴールド仕様だ。そのほかの仕様は、本質的には既存のステンレススティールモデルから変わっていない。ケースは18KYG製で、直径40mm、厚さ12.1mm。内部には完全にスケルトナイズされたCal.HMC 814を搭載している。この自動巻きムーブメントは、モーザーの象徴ともいえるダブルヘアスプリングと、6時位置に配された大振りなワンミニッツフライングトゥールビヨンを備えたものだ。パワーリザーブは約72時間で、ブリッジにはコントラストの効いた面取りをあしらい、全体がアンスラサイト仕上げとなっている。

 SSモデルでは、ローズゴールド製インデックスと針が採用されていたが、このブティックエディションではケースと統一感を持たせたYGプレートのインデックスと針が採用されている。針には立体的な夜光素材、グロボライト®のインサートが組み込まれている。このYGトーンは18KYG製の一体型ブレスレットにもおよんでおり、物理的にも視覚的にも、より重厚な存在感を手首にもたらしている。

Moser Streamliner Tourbillon Skeleton YG Closeup
Moser Streamliner Skeleton Tourbillon YG Caseback
Moser YG Tourbillon Skeleton Streamliner Lay Flat Shot

 H.モーザーのトゥールビヨンモデルは、競合他社のものと比べて防水性能が優れていることが多く、本モデルもねじ込みリューズを備え、120m防水を誇る。そのため、もし勇気があればこのトゥールビヨンを身につけたまま水に入ることも可能だ。このモーザー ストリームライナー・トゥールビヨン スケルトンはシリコンバレーのブティック開設を記念して発表されたが、モーザーの直営ブティック全店および公式ウェブサイトでも購入可能。生産数はわずか17本で、価格は12万5000スイスフラン(日本円で約2000万円)だ。


我々の考え

スティーブン・シルバーはここ数年で大規模な小売展開を進めており、新たにH.モーザーのブティックが入る“ヴィラ(The Villa)”コンセプトも、その動きを象徴するものだ。カリフォルニア州メンロパークにあるこの新しいプラザには、MB&F LABやユリス・ナルダンのブティックも併設されており、独立系のハイエンドブランドを前面に打ち出した空間となっている。高級独立系ブランドを際立たせることを目的としているのは間違いなく、シリコンバレーのテック業界の人々はこのようなブランドに強く引かれるに違いない。スティーブン・シルバーが次にどの独立系ブランドと提携し、単独ブティックを展開していくのか気になるところだ。一方でモーザーもこの機会を生かし、ブティック展開を本格化させている。今年中にニューデリーとソウルで新たなブティックをオープンすることを示唆しており、その存在感をさらに強めていくようだ。現在ほとんどのブティックがアジアに集中していることから、この地域の市場需要が依然として高いことがうかがえる。

Tourbillon Up Close

 さて、本題の時計について話そう。モーザーはケース素材にYGを使用することがめったになく、採用する際にはスペシャルエディションに限定する傾向がある。標準生産モデルであるSS版は、個人的に同ブランドのラインナップのなかでもお気に入りの1本だ。何度も試着してきたが、スケルトンムーブメントとストリームライナーのケース&ブレスレットの組み合わせには独特の一体感があり、とてもしっくりとくる。またケースデザインのおかげで、試したなかでも最も快適なつけ心地のトゥールビヨンウォッチのひとつだと感じた。だが個人的には本作がYGになることで、わずかに未来的でアバンギャルドな魅力が損なわれているようにも思う。それは単に自分がモーザーの時計に対して、ムーブメントのアンスラサイト仕上げにマッチする冷たい色調のケースを好むからかもしれない。SS製ケースはその点において完璧に機能していた。ただ、わずか17本しか生産されないこのモデルが、ブランドにとって特定の顧客層に向けた特別な提案であることは明らかだ。この組み合わせを求める人にとっては、まさに理想の時計なのだろう。


基本情報

ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: ストリームライナー・トゥールビヨン スケルトン ブティックエディション
型番: 6814-0700

直径: 40mm
厚さ: 12.1mm
ケース素材: 18Kイエローゴールド
文字盤: アンスラサイト
インデックス: YGプレート
夜光: あり、グロボライト®
防水性能: 12気圧防水
ストラップ/ブレスレット: 18KYGブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: HMC 814
機能: 時・分表示、ワンミニッツトゥールビヨン
直径: 32mm
厚さ: 5.5mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 28


価格 & 発売時期

価格: 12万5000スイスフラン(日本円で約2000万円)
発売時期: H.モーザーのブティックおよび公式ウェブサイト
限定: あり、世界限定17本

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