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Introducing H.モーザー パイオニア・レトログラード セコンド “ミッドナイトブルー”

30秒のレトログラード表示が必要かと聞かれれば答えはノーだが、だからこそ試してみる価値があるのだ。

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我々が知っていること

ストリームライナーがH.モーザーの代表的なスポーティコレクションである一方、パイオニアもまたスポーティさと奇抜さ、独創性、そして革新的な複雑機構を融合させたもうひとつの選択肢として存在している。どのような形容詞で表現するにせよ、ミッドナイトブルーの新作“パイオニア・レトログラード セコンド”は、モーザーの常識にとらわれない発想を象徴するモデルだ。この時計は120mの防水性能を維持しながら、機能性と耐久性を持たせ、さらに遊び心ある複雑機構を搭載した。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds

 文字盤側は、ミッドナイトブルーのフュメダイヤルにモーザーのロゴが透明なラッカーで描かれており、視線の大半は6時位置のレトログラード機構に引き寄せられる。針が30秒ごとにスタート位置に素早く戻るが、通常の60秒ではなくダブルスネイルカムにより30秒間隔での表示が可能となっている。正確な時刻を知るために、スネイルカムの下にあるツートンディスクが、前半30秒か後半30秒の周期なのかを示す。このすべてを駆動するのは、HMC 250の自動巻きムーブメントである。同ムーブメントはH.モーザーが開発した一般的なCal.HMC 201をベースに、同社のパートナーであるアジェノー社が設計したモジュールを採用している(H.モーザーの親会社MELBが昨年、アジェノー社に出資した)。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds

 この時計は直径42.8mm、厚さ14.2mm(そのうち3.6mmはフロントのドーム型サファイアクリスタルによるもの)である。ダイヤルにはファセット加工されたアプライドインデックスと、スーパールミノバが塗布されたリーフ型の時・分針を採用している。ストラップはラバー、テキスタイル、アリゲーターレザー、もしくはスティールブレスレットから選択可能だ。時計の価格は356万4000円(税込予価)、SSブレスレットは別売りで2200ドル(日本円で約32万円)となっている。


我々の考え

モーザーは常にラインナップのバランスを取り続けている点で称賛に値する。ストリームライナーを次々と売ることもできるなかで、彼らはほかのコレクションでも常に新しい提案を模索している。パイオニアはおそらく彼らの第2の強力なコレクションであり、バリエーションの拡充は決して悪いことではない。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds

 レトログラードセコンドは少し変わった複雑機構だ。実際、難題のひとつは理論的には秒針がゼロに戻る時間が、1秒進む時間よりも長くかかる点にある。この複雑機構についての技術的な知識は完璧ではないが、モーザーは次のように説明している。“スネイルはセクターや針と常に接触しており、秒針軸の下に配置されたヒゲゼンマイが蓄えたエネルギーを解放します。このヒゲゼンマイはスタッドホルダーという部品で地板に取り付けられています。またレトログラードセコンドのブリッジ下に見えるラック(歯のついた部品)が秒針を正確に動かし、溜まったエネルギーを一気に解放しつつ、機構全体を制御しています”。この説明を読んで、これは精度の低下を補正するための仕組みだと思った。

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds

 複雑機構を搭載していると考えると、この価格はかなり魅力的に感じる。唯一のネガティブな点として挙げられるのはケースサイズだろう。直径43mm、厚さ14mm(それぞれ少しの誤差はある)が、私には少し大きめに感じる。パイオニアシリーズは40mmがとても快適に思えるが、技術的な制約を考慮すれば、このサイズがベストなのだろう。


基本情報

ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: パイオニア・レトログラード セコンド(Pioneer Retrograde Seconds)
型番: 3250-1200

直径: 42.8mm
厚さ: 14.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ミッドナイトブルー フュメ、サンバーストパターン
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ®が塗布されたリーフ型の時分針
防水性能: 120m
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのアリゲーターレザーストラップ、ラバーストラップ、テキスタイルストラップ、またはSSブレスレット

H. Moser & Cie. Pioneer Retrograde Seconds

ムーブメント情報

キャリバー: アジェノー社が開発した30秒レトログラードモジュールを搭載したHMC 250
機能: 時・分表示、30秒レトログラード
直径: 32mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 31
追加情報: シュトラウマン®製ヒゲゼンマイ、アンスラサイト仕上げ、モーザーダブルストライプ、部分的にスケルトン化されたブリッジ


価格 & 発売時期

価格: 356万4000円(税込予価)
発売時期: 2024年12月日本入荷予定
限定: なし

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