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2022年の1月。新年を迎えるとともに、アメリカのHODINKEEエディターが思うドリームウォッチが生み出された。(元記事の)コメント欄は400件を超えるほどの大盛り上がりを見せ、読者の思う理想の時計の意見なども飛び交った...HODINKEE Japanエディターのドリームウォッチも見たくないだろうか? 今回はHODINKEE Japan編集部の脳内にある理想の腕時計を、Photoshopで再現。あくまでもこれらのファンタジーウォッチは現時点で我々の想像に過ぎないが、いつか実現することを夢見ている。
金無垢仕様にしたものまであれば、フォティーナさせたものまで、ジャンルの異なるブランド・モデルが揃ったように思う。ぜひ、みなさまが思う理想の腕時計も、SNSなどで教えて欲しい。同じ意見を持つ同氏が見つかるかもしれない。
佐藤 杏輔、エディター
IWC ポルトギーゼ・オートマティック
約2年前。筆者は欲しい時計としてIWCのポルトギーゼ・オートマティック 40をA Week On The Wrist記事として取り上げ紹介した。購入するかどうか迷っていたくらいの時計なので、これは今も非常に欲しいと思える時計だ。とはいえ、諸手を挙げてつけたいと思える完璧な時計かというと、実はそうではなかったことを告白しよう。IWCの現行コレクションのなかで最も欲しい時計は、ポルトギーゼ・オートマティックだったのだ。“40”ではなく、ペラトン自動巻き機構を採用し、168時間(約7日間)ものロングパワーリザーブを誇るCal.52010を搭載した従来からのモデルだ。
カレンダー付き(多くの時計好きの方は避ける傾向が強いが、筆者はカレンダー付きの時計が嫌いではない)でパワーリザーブインジケーターも備えており、マリンクロノメーターのようなルックスに長年とても心を引かれている。だが、どうしても許容できなかったのが、その大きさ、サイズ感だった。この時計は42.3mm径で、これよりも大きな時計は多くあるし、数字だけを見ると大きすぎるわけでは決してないのだが、ベゼルを極限まで薄くしてダイヤルスペースに割くというポルトギーゼ特有のスタイルで、腕に乗せてみると時計だけで見ているときとは異なり、想像以上に大きいのだ。比較的に大きな時計でもつけられる筆者でも、これは許容できそうになかった。 “あと数mm小さければ”と何度思ったことだろう。理想を言えば40mm、いや38mm前後のサイズだったら最高だ。小ぶりなサイズの時計が増えてきているいま、デザイン、スペックはそのままにダウンサイジングしたポルトギーゼ・オートマティックの登場を期待して止まない。
松本 由紀、アシスタント エディター
シャネル J12 パラドックス 33MM
2020年にシャネル J12 パラドックスが登場してから毎年、いつ小振りサイズが出るのかと待ちわびている。とりあえずこの3年間のうちは登場しなかったようだ。
このモデルが手に入ればもうほかに時計はいらない、と言ってもいいほどにこの時計に惚れ込んでいる。モノトーンコーデとユニークな3針モデルを好む私にとって、J12 パラドックスはぴったり。唯一ネックなのは38mmというサイズだ。ということでJ12 パラドックスが、(そう単純ではないことは承知の上で)現行で展開している33mmの自動巻きモデルになってくれれば問題は解決だ! だがせっかく理想の腕時計をつくり上げるのだから、小径なだけでなくもう少し欲を出して、既存のホワイトベースをブラックにしてみた。ホワイトもアリだが、より好きな色の面積が広がったほうがうれしい。
昨年、ケニッシ社製ムーブメントであるCal.12.2を搭載した33mm径の自動巻きモデルが出たということは、私の夢の小振りパラドックスの実現に1歩近づいたと思う。編集部のなかでいちばん(早く)実現しそうじゃない?
牟田神 佑介、エディター
チューダー ブラックベイ 54 フォティーナダイヤル
ブラックベイ 54は、2023年にわりと真剣に購入を検討していたツールウォッチのひとつだ。フィフティ-エイトも元のブラックベイから比べてだいぶ小さく感じたものだが、そこからさらに2mm縮んだことでより引き締まり、顔立ちもいっそう洗練されたように見える。2018年、フィフティ-エイトを金銭的事情から見送らざるを得なかった苦い思い出があったのだが、今では2023年まで待っていてよかった! とすら思っている。では、なぜ今年手を出さなかったのか。理由は簡単で、僕の横のウォッチトレイにはすでにダイバーズウォッチが2、3本並んでいるからだ。ブラックベイ 54は欲しい。でも、どうかもう少しだけ背中を押して欲しい。そう、例えばフェイクヴィンテージ風のトロピカルダイバーなどであれば「これはまだ持っていないカテゴリだ!」と自分に言い訳ができる。
先日、ヴィンテージウォッチを扱うショップのサイトを見ていて、1958年製のRef.7924を見つけた。その個体のダイヤルはまるでミルクチョコレートのようにやわらかく焼けていてムラもなく、写真で見てわかるぐらいに抜群のコンディションを保っていた。ケース径も37mm、まさに理想的だ。だが、その価格や1250万円。後ろ髪を引かれながらもページを閉じたが……、今回のテーマにはちょうどいい。このカラーを参考に、ダイヤルをPhotoshopで調整してもらうことにした。ブラックベイ 54持ち前のクラシックな顔立ちが、より強まったように見える。フォティーナについては賛否両論あると思うが、僕は古きよき時代への憧れを手軽に叶えることができる素晴らしい技術だと思っている。特に、最近見たバルチックのトロピカル・トリコンパックスのカラーは素晴らしかった。
最後に、ブレスレットはジュビリーブレスに変更して……、これで完成だ。T-fitクラスプはもしかしたら乗せられないかもしれないが、小ぶりなヴィンテージ顔ウォッチにはぴったりだと思う。
和田 将治、Webプロデューサー/エディター
ロレックス デイトナ モダン “ジョン・プレーヤー・スペシャル”
自分のコレクションを眺めて一本に残すとしたらきっと父からもらったツートンのロレックス デイトナが有力候補のひとつになると思います。ブランドの公称サイズは40mmですが、リューズを除外して測ってみると実際は38mm程度で、厚さも約12mmとかなり着けやすいサイズ感です。そこで究極のモダンデイトナが登場したら...と想像してみました。2年前に日本からフィリップスオークションに出品されるデイトナ Ref. 6241 ジョン・プレイヤー・スペシャルを見る機会がありました。フルゴールドですが、ブラックとゴールドの2色がかなり控えめで、とてもハンサムなデザインでした。
ベースとなるのはもちろん、今年業界を湧かせたル・マン 24時間レース100周年を記念したル・マン デイトナ Ref.126529LNです。絶対に実現されないと思っていたモデルも今作の登場に寄って少し現実味を帯びたからこそ余計にわくわくしますね。僕のPhotoshopのスキルでは上の写真が限界ですが、12時位置のテキスト量を減らして“Rolex”のロゴと“COSMOGRAPH”のみにして、ミニッツサークルもオリジナルと同じようにイエローカラーにまとめたら本当に僕の理想のデイトナになりそうです。
関口 優、HODINKEE Japan編集長
カルティエ サントス デュモン 120周年?モデル(仮)
さあ2024年、この1年は僕にとっても重要な年になる。なぜなら、メンズウォッチの始祖であるサントス デュモンが誕生してから120年を迎えるからだ。正直、2023年にリリースされたサントス デュモンが強力すぎて、あれ以上のインパクトをカルティエがどのように演出するのか想像もつかないが、確実にアニバーサリーのための時計を用意しているだろう。ただ、念のため、僕からの具体的な提案がコレだ。
元ネタはサントス90周年の際に発売されたプラチナ製のエクストラフラットモデルだ。サーモンダイヤルにブレゲ針が特徴。なお、現在であればプラチナケースには赤いルビーのカボションという組み合わせがマストだが、90周年モデルになぞらえてサファイアとした。近頃は、クラシカルデザインをベースとしたモデルにブレゲ針を選択するケースも増えているが、やはり、当時アルベルト・サントス-デュモンが手にした時計に思いを馳せて、ブレゲ針のサントスが欲しいのだ。あぁ、欲しい、、、。