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Introducing ウブロ 42mmへと小型化したメカ-10を発表

10日間のパワーリザーブを備えたモデルが、42mmケースで新登場を果たす。

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我々が知っていること

2016年、ウブロは同社でもっともユニークなキャリバーのひとつ、メカ-10を発表した。このムーブメントはスケルトン仕様の手巻き式で、独特な構造に加えて驚異の約10日間パワーリザーブを誇り、文字盤には個性的なパワーリザーブインジケーターが搭載されている。当時のウブロのトレンドを象徴するようメカ-10は45mmの大型ケースに収められており、この革新的な技術は主に手首の大きな顧客層に向けられていた。

meca 10 titanium 42mm

 それから約10年が経ち、同ブランドはメカ-10の新しく、より洗練されたバージョンを発表した。今回は自社製Cal.HUB1205を搭載し、42mmのビッグ・バンケースに収められている。しかし単にムーブメントスペースを小型化しただけではない。同ムーブメントは、この新バージョンのために全面的に改良を施しているのだ。旧Cal.HUB1201を搭載した45mmバージョンと比較すると、その構造がいくつか異なっていることがわかる。

meca 10 caliber update

 正面から見ると、12時位置にはラック・アンド・ピニオンシステム(直線運動と回転運動を相互に変換するためのギア)が引き続き全面的に表示されている。この仕組みは約10日以上のパワーリザーブを担う、直列接続のふたつのゼンマイ香箱と、差動式パワーリザーブインジケーターとのつながりを直接的に視覚化している。このパワーリザーブインジケーターもきわめてユニークであり、2枚のディスクが互いに反対方向に回転しながら重なり合う仕組みとなっている。

caseback of the meca 10 42mm
dial side of the meca 10
king goldd caliber

 メカ-10やウニコ クロノグラフといった、ウブロのスケルトンムーブメントで見過ごされがちなポイントとして、これらのデザインは装着時に正面から構造の美しさを堪能できるよう工夫されている。たとえばウニコだとコラムホイールを文字盤側に配置し、クロノグラフの動きが直接視認できるようになっている。メカ-10の場合、バランスホイールを反転してブリッジの上部に配置することで、その動きがひと目でわかるようになっているのだ。時計を裏返してみると、メカ-10の構造、とりわけブリッジデザインが以前と比べて大幅に洗練されていることがわかる。前モデルの3つのブリッジは魅力的な仕上げでありながら、ベーシックで工業的な印象が強かった。一方この小型キャリバーでは、縦方向のサテン仕上げや手作業による大胆な面取り加工が施され、高級感が格段に向上している。またシリコン製の耐磁性脱進機を採用したことで、機能性も際立っている。

 新しい42mmのメカ-10は3種類の素材が用意された。18Kキングゴールド、チタニウム、そしてウブロが鍛造カーボンに独自のアレンジを加えたフロステッドカーボンだ。このフロステッドカーボンは、標準生産ラインとして初の採用となる。現在、3つのバージョンはすべて購入可能であり、価格は18Kキングゴールドが586万3000円、チタニウムが315万7000円、カーボンブラックが376万2000円(すべて税込)だ。


我々の考え

この新キャリバーに施された改良はブランドにとって大きな前進であり、今後の展開に期待が膨らむ。全体としては画期的とまではいかないものの、これらのブリッジに手作業で面取り加工を施したのは、ウブロの伝統的なシンプルで工業的な(技術的には非常に優れているが)キャリバーのなかで、この製品をより高級感のあるものに引き上げる素晴らしい方法だ。

 こうした細部へのこだわりは、もしムーブメントの仕上げ全体が向上していく兆しであるならウブロにとって非常によいサインだと言える。3つのモデルのなかだとフロステッドカーボンが私のお気に入りだ。この記事を読んでいる方のなかには“またカーボンケースか”と思う方もいるだろうし、特にウブロのカーボンケースにはうんざりしている人もいるかもしれない。それでも私は、このモデルは非常によくできていて、ビッグ・バンのケースシェイプにも非常にマッチしていると感じる。42mmのケースサイズであればおそらく超軽量で、身につける楽しさを存分に味わえるはずだ。

frosted carbon

 この42mmのメカ-10に搭載されたキャリバーアップデートは称賛に値するものの、私がこの時計に対して抱く最大の懸念は、むしろ哲学的な側面にある(これはほかのブランドにも共通する問題だ)。技術的な成果は素晴らしいが、個人的にはこれほど長いパワーリザーブにどれほどの価値があるのか正直疑問だ。実際、私はパワーリザーブはそこまで重要ではないと考えており、キャリバーの価値を測る基準として多くの人がこのスペックに過度に注目し過ぎているのではないかと思う。

 このような時計は、最終的には時刻を表示するだけのものであることを考えると非常に高価だ。複雑機構を持たない時計に対して、私はこれほどのお金を払うことはおそらくないだろう。しかし、小売価格が以前の45mmモデルと変わらないままである点や仕上げが改善されたことを考えると、より価値のある製品にはなっていると言える。それでもこの時計が本当の意味で“お買い得”と呼べるには、まだ程遠い。

hublot meca-10

基本情報

ブランド: ウブロ(Hublot)
モデル名: ビッグ・バン メカ-10 42MM(Big Bang MECA-10 42mm)
型番: 444.OX.1180.RX(18Kキングゴールド)/444.NX.1170.RX(チタニウム)/444.QN.1170.NR(カーボンブラック)

直径: 42mm
厚さ: 13.9mm
ケース素材: キングゴールド、チタニウム、カーボンブラック
文字盤: マットブラックスケルトン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ライン入りブラックストラクチャードラバーストラップ(キングゴールド、チタン)、ブラックベルクロファブリック(カーボン)


ムーブメント情報

キャリバー: HUB1205
機能: 時・分表示、スモールセコンド、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 約10日間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 29


価格 & 発売時期

価格: 18Kキングゴールドが586万3000円/チタンが315万7000円/カーボンが376万2000円(すべて税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

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