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Introducing ビバー オートマティックが装いも新たにイエローゴールドとカーボンダイヤルで登場

ビバー ウォッチから対照的な美学を持つデュオが発表された。

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我々が知っていること

現在の時計業界において象徴的な存在であるジャン-クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)氏が2023年に自身の名を冠したブランドを立ち上げて以来、ビバー ウォッチは着実にコレクションを拡充してきた。超複雑機構であるカリヨン トゥールビヨンのさまざまなバリエーションに加え、3針のオートマティックもラインナップに加わっている。つい先月には、ブラックおよびホワイトのエナメルダイヤルを備えた日本限定モデルとして、これまでで最も完成度の高い(華美でありながらもミニマルな)デザインも密かに発表された。

Yellow Gold Automatique Biver

 今回、ビバー ウォッチは18K 3Nイエローゴールド仕様の新作オートマティック2モデル発表した。ひとつ目のモデルは見た目どおりの、オートマティック イエローゴールド。本作の登場により、既存のオートマティック ローズゴールド、オートマティック プラチナに続き、人気の貴金属3種が出そろうこととなる。ほかの2モデルと同様にダイヤルの外周および内周は縦方向のヘアライン仕上げ、中央のダイヤルリングはサーキュラー・グレイン仕上げとなっており、光を多角的に反射してどの角度から見ても高いコントラストが保たれる。アプライドのミニッツトラック(シュマン・ド・フェール)はレーザーで立体的に刻まれており、質感を演出している。多くのブランドがこの部位を印刷で済ませるなか、あえて立体的に仕上げることではるかに贅沢な印象をもたらしている。

 一方、新作の“カーボン エディション”はこれまで天然石のダイヤルを採用してきたアトリエシリーズのひとつとして展開される。今回はイエローゴールドケースに、カーボンファイバーのダイヤルを組み合わせた。レギュラーモデルに見られた縦方向にヘアラインが入ったリングの代わりに、カーボンらしい編み込み構造がダイヤル全体を覆い、現代的な印象を醸し出す。そのパターンを遮るように、レーザーカットが入ったミニッツトラックと、サーキュラー・グレイン仕上げが施されたリングが配されている。ブラックとイエローゴールドの配色、ならびにカーボンファイバーの素材使いは、F1において伝説的な“ジョン・プレイヤー・スペシャル”のパターンに着想を得たものだという。

Carbon Automatique Soldier
Biver Macro Carbon Dial
Automatique YG Caseback

 ケースはほかのビバー オートマティックと同様、直径39mm、厚さ10mm。ラグとコンケーブ形状のミッドケースは主にサテン仕上げ、これに対しその他の部分はポリッシュ仕上げとなっており、コントラストが際立つ。針は4つの内角を持ち、すべて手作業で成形・研磨されている。

 内部にはデュボア・デプラと共同開発した自社製キャリバー JCB.003-Cを搭載。今後展開予定の、複雑機構のベースムーブメントとして設計されている。振動数は2万5200振動/時、パワーリザーブは65時間。また、リューズを引くと秒針がゼロ位置に戻るゼロリセット機構も備える。ムーブメントの仕上げも独創的で、多くの受け板は大胆にカットされ、強調されたアングラージュ、ブラックポリッシュ、主面にはクル・ド・パリのギヨシェ装飾が施されている。マイクロローターも完全に露出しており、異なるギヨシェ模様が施されている。

JCB.003-C Caliber

 ビバー オートマティック イエローゴールドとアトリエシリーズ カーボン エディションは、いずれも“今後数カ月以内”に発売予定で、ローンチ時には限定数がビバー ウォッチの公式サイトで販売される見込みだ。米国においてはMaterial Goodがビバー ウォッチの正規販売代理店となっており、今回の新作モデルも同社が取り扱う。価格はオートマティック イエローゴールドが 7万5000スイスフラン(日本円で約1320万円)、アトリエシリーズ カーボン エディションが8万9000スイスフラン(日本円で約1565万円)である。


我々の考え

ビバー ウォッチのラインナップの多くは、複雑機構や宝石、メティエ・ダールによって人々を魅了しようとしている。私としてはシンプルでありつつ華美さを表現しているときこそ、ビバーの真価が最も発揮されていると感じている。たとえばシンプルなダイヤルは、針のような細部に注がれる手間や技巧に視線を集中させる役割を果たす。まさにそこにビバー オートマティックの存在意義がある。昨秋に本モデルが発表された際、ローズゴールドとプラチナの選択はブランドにとって無難(もしかすると、やや無難すぎる)なものに思えた。だが今回、イエローゴールド仕様でより力強い存在感を示すに至った。温かみのあるイエローゴールドの色味には、どこかヴィンテージの魅力が宿っており、アンスラサイトカラーの針との組み合わせも実に興味深いものとなっている。

Biver Two By Two Vertical

 一方でアトリエシリーズ カーボン エディションは、従来のエレガンスとは異なる方向に舵を切り、スポーティな魅力を強めている。正直に言えば私はカーボンファイバーの織り込み模様がダイヤル上に現れるデザインをあまり好まないため、個人的に選ぶとすればやはりクラシックなイエローゴールドモデルだ。もっとも、工業的デザインと結びつきの強いこの素材をクラシカルなイエローゴールドのケースに用いたことは、大胆な試みであることに違いない。この構成によってダイヤル上の要素の見え方が大きく変わり、傾斜を持つアプライドのミニッツトラックがモノクロームのダイヤル以上に立体的に浮かび上がって見えるようになっている。

 編み込みが施されたブラックラバーストラップは内側にカーフスキンのライニングを配しており、このモデルがカジュアルな方向にビバー オートマティックの拡張を狙ったものだということは明らかだ。もしかするとこれは、従来の3針モデルが“ドレッシーすぎる”と感じていたコレクターに向けた提案なのかもしれない。ラグジュアリーファッションが根付いているマイアミやシンガポールのような場所に住む人々のために、という可能性もある。いずれにせよこの大胆な美的転換が、今後のオートマティックシリーズにどのような影響をもたらすのか非常に興味深いところである。


基本情報

ブランド: ビバー ウォッチ(Biver Watches)
モデル名: ビバー オートマティック イエローゴールド/ビバー オートマティック アトリエシリーズ カーボン エディション

直径: 39mm
厚さ: 10mm
ケース素材: 3N イエローゴールド
文字盤色: YG&カーボン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 8気圧
ストラップ/ブレスレット: ブラックヌバックレザーストラップ(オートマティック イエローゴールド)/ブラック編み込みラバーストラップ(カーボン エディション)


ムーブメント情報

キャリバー: JCB.003-C
機能: 時・分表示、センターセコンド、ゼロリセット機構
直径: 30.6mm
厚さ: 4mm
パワーリザーブ: 65時間
巻き上げ方式: マイクロローターによる自動巻き
振動数: 2万5200振動/時
石数: 36


価格 & 発売時期

価格: YGが 7万5000スイスフラン(日本円で約1320万円)/アトリエシリーズ カーボン エディション 8万9000スイスフラン(日本円で約1565万円)
発売時期: ビバー ウォッチの公式ECサイトにて本数限定で販売中。正規販売店での取り扱いは今後数カ月以内に開始
限定: なし

詳細はこちらをチェック。