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クイック解説
2011年にRM 033が初めてリリースされたが、今回、その後継モデルがRM 33-02として登場した。新モデルはRM 033と共通のコンセプトとなっている――超薄型の丸型ウォッチ(リシャール・ミルの時計はたいてい丸型ではない)をリシャール・ミルのスタイルで具現化することである。このセカンドモデルはカーボンTPTとレッドゴールド製で、ケースサイズは41mmだ。RMXP1キャリバーによる駆動で、フロントとバックにサファイアクリスタルを使用している。
汎用性を高め、かつ、よりスポーティな印象とするため、新作はケース、文字盤、仕上げ加工に変更を加えたウォッチとなっている。設計ビジョンは、次世代のマテリアルを複数採用し、数多くの仕上げ工程を取り入れるなどの、リシャール・ミルならではのこだわりを守りつつ、あらゆるシーンで着用できるものを作るということである。リシャール・ミルは、この時計を男性と女性のどちらも着用可能としていることも特筆すべき点だ。ローズゴールドの柔らかみのある質感とカーボンのタフな材質により、男女どちらにもマッチするデザインとなっている。
ファースト・インプレッション
2013年にポール・ブトロスがWeek On The Wristで、このRM 33-02のベースとなったリシャール・ミル RM 033のレビュー記事を書いた。彼はこの時計に魅せられ、その「感覚に訴えかけるような、腕にフィットするカーブ」が彼の約17cmの腕にしっくりきたと綴っている。このRM 33-02新モデルが前回のデザインに全体的な改良を加えたものであるなら、リシャール・ミルの丸型デザインを今まで検討したことのない時計ファンにとって、RM 33-02はこのブランドへの興味を駆り立てる存在となる可能性を秘めている。
素材がどのように一体的に融合し機能するかを調べ、時計製造技術におけるマテリアルサイエンスの既成概念を打ち破るものとして、RM 33-02は卓越した時計だ。チタン、プラチナ、ステンレススティール、カーボンファイバー、レッドゴールド、そしてラバーをすべて寄せ集めてひとつにしたのがこの時計なのである。
私は普段、アヴァンギャルドな外観にあまり惹かれることはないのだが、リシャール・ミルのような時計が私が見慣れている典型的な形や装飾に似たデザインでリリースされると、詳しく調べてみたくなった。時計のデザインは全体的にかなり保守的である。
しかし、本機で最も興味深いのは、チタリット(Titalyt)やカーボンTPTのような素材の製造には高度なマシンやエンジニアリングを要するのに、仕上げはすべて手作業で行われている点にある。これには何かロマンを感じさせるものだ。リシャール・ミルが先陣を切って開発・採用しているテクノロジーと素材が浸透し、業界全体にますます普及することを私は願っている。
限定140本の販売で、価格は1本1700万円(税抜)。
基本情報
ブランド:リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名:RM 33-02 オートマティック エクストラフラット(RM 33-02 Automatic)
直径:41.7mm
厚さ:8.8mm
ケース素材:ローズゴールド、カーボンファイバー
文字盤色:チタンおよびカーボン
インデックス:大型サイズ、夜光
夜光:スーパー ルミノバ(Super-LumiNova)
防水性能:30m
ストラップ/ブレスレット:ラバーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー:RMXP1(ボーシェ社 5104がベース)
機構:時、分、秒表示
直径:33mm
厚さ:2.6mm
パワーリザーブ:45時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数:3Hz(2万1600振動/時)
石数:29
価格・発売時期
価格:1700万円(税抜)
販売時期:正規代理店にて発売中
限定:140本
詳細についてはリシャール・ミル公式サイトへ。