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チューダー 2025年新作予想

Watches & Wonders Geneva 2025まで、あと少し。今年のチューダーはどんなサプライズを用意しているのか?

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2024年、チューダーは時計ファンの期待に応える形で新作を次々と発表した。ブラックベイシリーズの進化、ペラゴスの新展開、さらには限定モデルのリリースなど、ブランドは多角的なアプローチを続けている。

 では2025年はどうなるのか? 過去のリリース傾向を考えればある程度の方向性は見えてくる。しかし、チューダーは(姉妹ブランド同様)いつだって私たちの予想の斜め上を行く。新しいクロノグラフ、さらなる素材の進化、そして完全に予想外のサプライズモデル...今年もまた、時計界に大きな話題を提供してくれるはずだ。

 例えば2024年のブラックベイ 58 GMTのように、チューダーは時計好きの“夢”を実現してくれるブランドだ。だからこそ2025年もまた、驚きと興奮をもたらしてくれると信じたい。どんなモデルが発表されるのか、ワクワクしながら予想してみよう。

マスター クロノメーター認定モデルの拡充

 オメガと共同で、腕時計の新しい認証規格を開発したスイス連邦計量・認定局(METAS)。同機関の認証を受けた、チューダー初の腕時計、ブラックベイ セラミックが誕生してから4年が経った。そして2023年、チューダーの屋台骨ともいえるブラックベイシリーズの旗艦モデル、ブラックベイ 41mmがマスタークロノメーター認定を取得した。それに続くように、ブラックベイ 58 GMTとペラゴス FXD GMTもMETAS認定を受けた。近年、チューダーが力を入れているのがムーブメントの高性能化なのだが逆に言ってしまうと、現在METAS認定済みのモデルはこの4つのみ。この流れを汲んでほかのブラックベイ 58やブラックベイ GMTにも、METAS認定の波が広がる可能性は高い。この拡充は、今年確実に来るのではないかと予想している。

ブラックベイのGMTベゼルやダイヤルのカラーバリエーション

Photoshopの力で、ブラックベイ 58 GMTを黒×青ツートンにしてみた。本当はダイヤルのギルトも白にしたかったが...力不足だった。

 次に確度が高いと思っているのは、GMTベゼルやダイヤル、ケースの新色だ。GMTモデルは現状、ブラックベイ GMTのペプシ、ブラックベイ 58 GMTのコーク、ブラックベイ GMT S&Gのルートビア、そしてワントーンのブラックとステンレススティールソリッドの計5タイプ。それに続く新たなカラーバリエーションが登場すれば、これも大きなトピックになりそうだ(ブラックダイヤルで黒×青のバットマンとか)。そのほか、ブラックベイ セラミックはいまだフルブラックのみの展開となっており、まだまだ可能性が広がりそう。たとえばホワイトセラミックやグレーセラミックのバージョンが出たら、間違いなく話題になるはず。個人的にも、ブラック一色だった展開にチューダーがどんなふうに新しいニュアンスを加えるのか、考えるだけで楽しくなってくる。そして2023年に発表されたブラックベイ 54もいまだブラックダイヤルのみの展開となっており、新色が仲間入りするだろう(私は無難にブルーが来ると予想している)。

ペラゴスの回帰と進化

ペラゴス 39とペラゴス FXD クロノ“サイクリング エディション”のキメラ。

 ペラゴスはチタン製の本格ダイバーとして培った路線を軸に、さらなる派生モデルが考えられる。特にペラゴス クロノグラフが登場する可能性は高い。すでにペラゴス FXD クロノ“サイクリング”が存在するため、このモデルが基本として素材のチタンでクロノグラフ版を製作するのは自然な流れだ。なお上の写真は、ブラックダイヤルのペラゴス 39に、ペラゴス FXD クロノ“サイクリング エディション”の顔を合成した、幻のペラゴス クロノグラフモデル。ブレスレットやタキメーターの質感や仕上げに注目して欲しい。こうしたディテールを変えた新作が登場する可能性も十分考えられる。

小型化の波とファンの長らくの要望(特にブルーペラゴス 39)

ペラゴス 39をブルー仕様に! 既存の42mmブルーペラゴスは6時位置の文字がすべて白いが、39mmのブラックでは“PELAGOS”の文字が赤くなっており今回はそちらを踏襲した。

 チューダーは大胆な実験的モデル(ピンクフラミンゴブルーダイヤルなど)を投入しつつ、ファンの声をしっかりキャッチしているように思う。それを踏まえたうえで、“○○が出たら欲しい”といったネット上で長く要望が出ているテーマは、小振りのGMTやペラゴス 39のブルーモデルなどだ。チューダーはこうしたコミュニティ動向を無視せず、新作発表の場でサプライズを用意してくる可能性がある。​個人的には、そろそろ青いペラゴス 39が来てもおかしくないと思うが...小型GMTモデルのほうがまだ現実的かもしれない。というのも、姉妹ブランドのロレックスとは異なる方向性を打ち出すなら、小型GMTのほうがエクスプローラー IIとはまた違った選択肢になるからだ。

ノースフラッグの復刻・記念モデル

 最後に、過去モデルのアニバーサリーイヤーに合わせた復刻リリースという望みもある。2025年は、チューダー初の自社製ムーブメント搭載モデルであるノースフラッグの発表10周年にあたる。ノースフラッグは2015年のバーゼルワールドで発表された現代的スポーツモデルであったが、今は生産終了となっており、その10周年を機に新生ノースフラッグが発表されるとの予想も各メディアでは挙がっている(昨年のチューダー新作予想でも名前が挙がっていた)。​特に、一体型ブレスレットのスポーツウォッチはここ数年で大きな盛り上がりを見せ、市場でもすっかり定番として根付いた。にもかかわらず、それに対応するモデルがチューダーには存在しないため、ノースフラッグでその市場に参入するのではないかと思うのだ。

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 さて、2025年4月1日(火)から7日間にわたって開催されるWatches & Wonders Geneva 2025で、その答え合わせをしよう。もしそこで発表されなくとも、2025年以内に今回予想したモデルが出るかもしれない。ほかにもこんな予想があるとお考えをお持ちの方は、ぜひコメント欄やSNSで教えて欲しい。