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HODINKEEのオリジナルシリーズ「Reference Points」は、アイコニックな腕時計の系譜をマッピングし、理解することを目的とした企画だ。我々をより賢く、より詳しく、そしてより興味深く(誰と話すかにもよるが、例えばゼニス エル・プリメロの詳細について語れるようになるかも)、あるいはあなたをもっともっとディープなオタク化するためにデザインされている。
Reference Pointsは、読者の皆さんからのリクエストが最も多い記事のひとつだ。それにまとめるのも書くのも最も難しい記事のひとつでもある。専門家と協力して伝説的な時計の希少モデルを参照するために多大な時間、労力、リソースが必要となり、プロのビデオや写真でそれらを記録する。それがこのオリジナルシリーズに希少価値を与えているのだ。もっと多く取り組みたいが、現在までに掲載したのは8本のデジタル版Reference Pointsだ。取り上げたのはロレックスのサブマリーナーやオメガのスピードマスター(月面着陸に使用された時計)など、時計史に名を残す名作たち。もし我々の記事を時計に例えるなら、Reference Pointsはステンレススティール製のパテック フィリップ Ref.1518のようなものだろう。
オメガ スピードマスター ムーンウォッチの現行モデル。
Reference Pointsでは、これらの時計がどのように進化してきたかを、初期のものから、存在するものは現在に至るまで追ってきた。例えば、GMTマスターのベゼルインサートは、放射性の夜光塗料を使用したベークライト製から、アルミニウム製、そして以下のモデルのようなセラミック製へと進化を遂げた。
最も最近Reference Pointsで取り上げたのは、ロレックスのエクスプローラーだ。時折クラシックな36mmサイズから離れることはあったものの、オリジナルのフォルムに驚くほど忠実であったことを示すことができた。下のRef.14270は、ロレックスがいかにして今日のようなモダンな時計メーカーになったかを示している。このモデルでは、アプライドのマーカーと数字、そしてサファイアクリスタル風防が使用されているのがわかる。初期のものは穴の開いた貫通ラグだったが、後期のものはそうではない。
ロレックスのサブマリーナーは、おそらく世界で最もよく知られている高級時計のデザインだろう。これはツールウォッチとして作られたものだが、文化的な価値と銀幕への出演により、本来の目的を超えて本物のアイコンとなったのだ。このときのReference Pointsでは、ヴィンテージのロレックス サブマリーナーの豊富なバリエーションに焦点を当てたが、デザインの一貫性は驚くべきものだった。それは以下の先代ノンデイト サブマリーナーRef.14060のような最近の例にも見ることができた。
また、ロレックスのシードゥエラーのReference Pointsでは(日本語訳未公開)、同社の究極のダイバーズウォッチのバリエーションに注目した。ロレックスのダイバーズウォッチとしてはサブマリーナーが有名かつ人気だが、シードゥエラーは飽和潜水用に作られた驚くべき技術を体現している。プロフェッショナルのために作られたこの特殊な時計をロレックスが進化させ続けているのは、時計界の王者の、特殊なツールウォッチ作りへの決意の表れだろう。
Reference Pointsはそのスタート以来、デジタルならではのディープな情報を届けるとともに、HODINKEEのウェブサイトとマガジンをつなぐ架け橋となっている。ロレックスのシードゥエラーを取り上げたVol.1を皮切りに、パテック フィリップのカラトラバ(Vol.2、日本版ではVol.1)、A.ランゲ&ゾーネのランゲ1(Vol.3)と、さまざまなトピックに取り組んできた。 そして、ゼニス エル・プリメロ(Vol.4)、ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ(Vol.5)、タグ・ホイヤー カレラ(Vol.6)、カルティエ タンク(Vol.7、日本版はVol.2)、ロレックス エクスプローラーII(Vol.8)、ブルガリ オクト フィニシモ(Vol.9)、ジャガー・ルクルト レベルソ(日本版Vol.3)と続く。これらの記事をはじめ、HODINKEEマガジンの素晴らしいコンテンツにまだ触れていない方は、今が手に取るときかもしれない。
この週末は、2014年の第1回まで遡ってあなたが見逃したかもしれないReference Pointsをすべてをチェックしてみてはいかがだろう。次にReference Pointsで取り上げて欲しい時計についてはコメントでどうぞ。
特集記事
2年前、エリック・ウィンド氏(Eric Wind)と私は、最も有名なトラベルウォッチであるベークライトベゼルを備えたRef.6542の初期まで遡り、その魅力を解き明かした。そして現在のセラミックベゼルモデルに至るまでのGMTマスターの歴史をたどったのだ。今週末も、我々と一緒にその旅に出かけよう。
つい最近、エリック・ウィンドと私は、ロレックスのどこにでも行ける時計、エクスプローラーの軌跡を追った。エクスプローラーはコンパクトでシンプル、そして控えめな存在だが、この時計にまつわるストーリーは魅力的で、そのバリエーションは多岐にわたる。
現代の時計界で最も魅力的な独立系ブランドのひとつであるF.P.ジュルヌの代表的な複雑機構を説明するのであれば、本人以外に適任者はいないだろう。
2015年の記事では、ベン・クライマーがエリック・ウィンド氏と共に、ヴィンド氏にとって初めてのReference Points参加となった。彼らは力を合わせて、世界で最も収集されている伝説的な時計のひとつであり人類の未知の世界への旅に貢献した時計、オメガ スピードマスターを取り上げた。
この初期のReference Pointsでは、ベンとアンドリュー・シアー(Andrew Shear)が、ロレックスのヴィンテージウォッチで最も注目を集めているモデル、かつては無名だったエキゾチックダイヤルのデイトナ、別名ポール・ニューマンについて深く考察した。
どんなものにも始まりがある。パテック フィリップのコンプリケーションの真髄であるパーペチュアルカレンダー・クロノグラフを紹介するこの動画つき記事が、Reference Pointsのすべての始まりだった。
サブマリーナーは、世界中の権威、銀幕のスター、伝説的なアスリートを始め、ありとあらゆる分野の著名人、有名人に愛用されてきました。「黒文字板、夜光塗料付きの針、回転ベゼルを搭載し、腕によく馴染むブレスレット仕様のステンレス製腕時計」というアイデアそのものが、サブマリーナーの存在によって人々に浸透していったといっても過言ではないでしょう。
– Reference Points ロレックス サブマリーナー 歴代モデルを徹底解説よりLead illustration, Andy Gottschalk
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HODINKEE Shopは、オメガの正規販売店であり、ロレックスの中古品やヴィンテージ品の販売も行っています。また、時計に関する書籍も多数取り扱っており、これまでの紙媒体の雑誌で、それぞれReference Pointsの記事を掲載しています。ショップでReference Points Collectionをご覧ください。