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カルティエ2025年新作をWatches & Wondersの会場からご紹介
我々が知っていること
カルティエは、カルティエ プリヴェの一部としてタンク ア ギシェを復刻する。このモデルは、アイコニックなタンクシリーズのなかでも滅多に見られない、1928年に初めて登場したモデルで熱烈に愛されてきたバリエーションである。1919年、タンク ノルマルが正式に発表されてからわずか7年後、小窓をとおして時刻をデジタル表示するという、当時としてはまさに未来的な腕時計が存在していたことを想像してみて欲しい。今回、タフで武骨なこのデザインが、オリジナルの意匠に忠実なモデルと限定のリミテッドエディションによる再解釈モデルという、ふたつのスタイルでよみがえる。
© Cartier
上のモデルは限定リリースとなるもので、ケース素材はプラチナでサイズは37.6 × 24.8mm、厚さはわずか6mm。リューズは1928年のオリジナルと同様、12時位置に配されており、この点は今年のほかのア ギシェとも共通している。しかし私が“タンク ア ギシェ オブリーク(傾斜)”または“タンク ア ギシェ ドライバー”と勝手に呼んでいるこのモデルは200本限定で、ジャンピングアワーの表示窓は10時位置に配され、文字盤全体が反時計回りに90°回転。従来の分表示(ワンダリングアワー)は4時位置に配され、ドライバーズウォッチ的なレイアウトを実現している。
© Cartier
上記以外のモデル群(イエローゴールド、ピンクゴールド、そしてプラチナ製)もムーブメントとサイズは同じで、搭載されるのは新しい手巻きのジャンピングアワーCal.9755 MC。レイアウトはより伝統的なタンク ア ギシェに倣い、時表示は12時位置、分表示は6時位置に配されている。イエローゴールド製のモデルには数字と目盛りがグリーン、ピンクゴールドのものはグレーで、プラチナ製(限定および通常モデルともに)にはボルドーカラーで施される。これらのモデルについて、カルティエは限定本数を明記していないがおそらく生産数は限られるだろう。価格はゴールド製モデル(YG、PGともに)が759万円、プラチナの通常モデルが884万4000円、プラチナの限定モデルが970万2000円(すべて税込予価)だ。
我々の考え
多くのカルティエ タンク愛好家にとってタンク ア ギシェは、ユニークピースを除けば、コレクションの最終段階そして最も到達困難な領域と言えるだろう。現存する個体は非常に希少であり、オリジナルは1930年代にかけて一点物として製作されていた。1996年にはオークションハウスアンティコルムのMagical Art of Cartierセールに向けて、イエロー、ピンク、プラチナの3種類が製造された。いずれもオリジナル同様にリューズは12時位置にあり、ケースにはラグのラインに沿ってカットが施され、ブランカード(仏語で担架の意)のフォルムを構成していた。その翌年、1997年にはカルティエの創業150周年を記念してプラチナ製の150本限定エディションが発売されたが、このときはリューズの位置が3時に移されてスリムなデザインが一新された。この新たなデザインは2005年、コレクション プリヴェ カルティエ パリ(CPCP)の一部として復活。ローズゴールド製で100本限定のシリーズとして展開された。
© Cartier
オリジナルに立ち返った“12時位置のリューズデザイン”の復活は、このモデルを再び見直すにふさわしい理由である。3時位置に付けられたゴツいリューズはあまり好みではなかったし、1997年のArt of Cartierバージョンを狙っているのでなければ、基本的にこれまで選択肢はこの後者のデザインしかなかったのだ。オブリークについては、正直なところ複雑な気持ちだ。自分にとって特別な魅力は感じないが、1920年代のカルティエが体現していたアヴァンギャルドな精神の進化形と見なすならば、カルティエコレクターたちがすぐに手を伸ばすのも当然だろう。一方で新作のサイズ感については、まったくもって素晴らしいと言わざるを得ない。
また今回のケースデザインについても納得しきれていない。ブランカードに沿った切れ込みがなくなって全面がヘアライン仕上げとなり、面取り部分のみがポリッシュ仕上げになっている点は、1928年のオリジナルを忠実に再現しているとは言いがたい。もしかすると元々の仕様がそうであった可能性もあるが、カルティエの所蔵コレクションにある個体が何らかの時点でポリッシュや再仕上げを施され、ディテールが失われた結果、現在のようなデザインになっているのではないか...そんな気がしてならない。願わくばカルティエがその実機を見せてくれて、自分の目で確かめられるとよいのだが。
© Cartier
基本情報
ブランド: カルティエ(Cartier)
モデル名: タンク ア ギシェ(Tank à Guichets)
型番: WGTA0234(イエローゴールド)/WGTA0235(ピンクゴールド)/WGTA0236(プラチナ)/WGTA0237(プラチナ限定モデル)
直径: 37.6×24.8mm
厚さ: 6mm
ケース素材: イエローゴールド、ピンクゴールド、プラチナ
文字盤: 小窓越しに見えるホワイトディスク
インデックス: デジタル表示
夜光: なし
防水性能: なし
ストラップ/ブレスレット: グリーン、ダークグレー、バーガンディ、ブラックのアリゲーターストラップ(上記モデル順に対応)
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ムーブメント情報
キャリバー: 9755 MC
機能: 時・分のデジタル表示
直径: 21.5mm
厚さ: 6mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き(12時位置リューズ)
石数: 17
振動数: 2万8800振動/時
価格 & 発売時期
価格: 970万2000円(プラチナ限定モデル)/884万4000円(プラチナ)/759万円(18KYG、PG)すべて税込予価
発売時期: 詳細届き次第アップデート
限定: あり、オブリークモデルは世界限定200本
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