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Introducing IWC インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41、ジェンタデザインを継承する復活したインヂュニア初のコンプリケーションモデル

ブランドのシグネチャーコンプリケーションを搭載したインヂュニアが登場。

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昨年はポルトギーゼ・イヤーだったIWC。今年のWatches & Wonders 2025では、2023年に発表されたインヂュニア・コレクションが大幅に拡充される年となっています。コレクションには、小径サイズのインヂュニア・オートマティック 35や、ブラックセラミックやゴールドを採用したインヂュニアなど、新たなサイズや素材のバリエーションが広がるラインナップが登場。そのなかでも、個人的に最もIWCらしいリリースと考えているのが、このインヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41です。

 パーペチュアルカレンダーとは、うるう年を含む日付を自動で調整する複雑機構のこと。今でこそ一般的なメカニズムとなっていますが、その普及のきっかけを作ったのが、IWCのパーペチュアルカレンダーでした。同社の伝説的な時計技師クルト・クラウス氏 によって開発されたムーブメントは、高い信頼性を誇り、リューズ操作でカレンダー調整が可能とする画期的な仕様。1985年に発表されたダ・ヴィンチ・クロノグラフ・パーペチュアル・カレンダー に初めて搭載され、それ以来、このパーペチュアルカレンダーはIWCを象徴する複雑機構のひとつとなっています。

インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41とインヂュニア・オートマティック 40

右から新作のインヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41と3針のインヂュニア・オートマティック 40。

 1985年にはイエローゴールドケースを備えた Ref.IW9240、2013年にはインヂュニア・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス 01のようなモデルも存在しました。今回のインヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41 は、ジェラルド・ジェンタが手掛けたインヂュニアSLのデザインを継承するケースデザインで登場する初のパーペチュアルカレンダーモデル となります。

インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー Ref. 9240(Photo Courtesy: Antiquorum)

インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス 01 Ref. 379201

 インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41は、直径41.6mm、厚さ13.4mmのステンレススティール製ケースに、鮮やかなブルーダイヤルを採用しています。この印象的なブルーは、2024年末に登場した インヂュニア・オート魔ティック 40と同じカラーですが、ダイヤルに施された市松模様のパターンのサイズや、サブダイヤルの有無によって、わずかに異なる色合いに見えるかもしれません。

 ケースはサテン仕上げを基調とし、ブレスレットやベゼルの側面、ベゼル天面の5本のスクリューなど、要所要所に鏡面仕上げが組み合わさることで、洗練されたコントラストを生み出しています。また、ブルーダイヤルに配されたサブダイヤルは中央にサンレイ仕上げが施されており、ダイヤル上のほかの装飾との質感の違いが際立つことで、デザインの奥行きを演出するとともに、高い視認性にも貢献しています。

 一般的に、パーペチュアルカレンダーを搭載する時計はケースが厚くなる傾向があります。本作もケース厚13.4mmと、決して薄型とはいえませんが、そのバランスには細心の注意が払われています。IWCのデザイン部門責任者であるクリスチャン・クヌープ氏は、「インヂュニア本来のプロポーションを崩さないようにするため、デザインとエンジニアリングの両面で慎重に調整しました」と述べています。

 デザインと着用感の両立のため、まずはムーブメントの選定から行われたといいます。IWCの象徴的なパーペチュアルカレンダーといえば、昨年発表されたポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44に採用されたCal.52616のように、12時位置に北半球と南半球両方の月の満ち欠けを表示するダブルムーンフェイズや、4桁の年表示を配したレイアウトが思い浮かびます。しかし、Cal.52616は大径ムーブメントであるため、必然的にケースサイズも大きくなってしまいます。

Cal.82600はトランスパレントバックを通して鑑賞できる。

 そこで、インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41にはCal.82600が採用されました。このムーブメントは、3時位置に日付表示、6時位置に月とムーンフェイズ表示、9時位置に曜日とうるう年表示を配した、より伝統的なパーペチュアルカレンダーのレイアウトを持つもので、2020年に登場したポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42に使用されているCal.82650 からセンターセコンドを取り除いた仕様です。クヌープ氏によるとこの調整によって0.6〜0.8mmの厚みの軽減につながったといいます。

 また、ケースの厚みの視覚的な部分につながる要素としてリューズの位置にも気を配ったそうで、「パーペチュアルカレンダーはモジュールを自動巻きムーブメントに載せる構造になっているため、リューズの位置がオフセンターになりがちです。特にインヂュニアはリューズガードがあるため、リューズが適切な位置にないと違和感が生じやすいのです」。

 インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41 をケースサイドから見ると、自動巻きのベースムーブメントはちょうどミドルケース部分に収まり、パーペチュアルカレンダーモジュールはベゼル部分に収まるように設計されています。ムーブメントの配置が適切になるようケース内部の構造が最適化されるなど視覚的なバランスを保つことに細心の注意が払われています。

 もちろん、リューズによってすべての操作が可能なため、ケースサイドには調整用のプッシュボタンや穴が一切なく、シームレスなデザインが実現されています。その結果、防水性能は10気圧を確保し、スポーツウォッチとしての実用性も兼ね備えています。また、パワーリザーブは60時間ですが、自動巻きムーブメントであることを考えると必要十分な性能と言えます。これらの要素が組み合わさることで、パーペチュアルカレンダーを搭載しながらも、日常使いに適したバランスの取れたモデルに仕上がっています。

 クリスチャン・クヌープ氏とIWCのデザインチームがフォーカスした厚みを抑える設計は、単に視覚的なバランスを整えるだけでなく、着用感にもつながっていました。ケース全体のプロポーションが適切に調整されることで、時計がトップヘビーになりすぎず、手首にしっかりとフィット。さらに、一体型ブレスレットにより重量が均等に分散されるため、長時間の着用でも快適さが維持されます。ケースのサイズや手首の形状によってフィット感には個人差がありますが、こうした細部へのこだわりにより、スポーティなインヂュニアらしい実用性を損なわないように配慮されているのです。

 パーペチュアルカレンダーといえば、一般的にドレスウォッチのイメージが強いかもしれません。しかし、近年では一体型ブレスレットを備えたラグジュアリースポーツウォッチのカテゴリでも、ハイエンドメゾンが注力する複雑機構となっています。僕が比較対象として真っ先に思い浮かべたのは、今年、オーデマ ピゲから発表された新型ムーブメントを搭載するロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー Ref.26674STです。直径41mm、厚さ9.5mmのステンレススティール製ケースを採用し、価格は10万9300スイスフラン(日本円で約1800万円)に設定されています。

 対して、IWCの インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41 は、直径41.6mm、厚さ13.4mmで、価格は562万5400円(税込)です。オーデマ ピゲの新型パーペチュアルカレンダームーブメント Cal.7138 も、IWCの Cal.82600 も、どちらもリューズ操作ですべての調整が行える仕様となっています。ただし、IWCの場合は一度日付が過ぎると後戻りができず、修正するためには時計を一定期間放置するか、IWCに送って調整してもらう必要があります。一方、APの新キャリバーはこの点にも対応しており、自分でより柔軟な操作が可能です。

 IWCの価格はAPの約3分の1に設定されていて、そのコストパフォーマンスの高さは際立っています。ブランドの個性、デザインの方向性、着用感やムーブメントの仕上げ、操作性など、何を重視するかによって評価は分かれますが、IWCのこの新作は一体型ブレスレットを備えたラグジュアリースポーツウォッチの中でも、パーペチュアルカレンダーを搭載したモデルとして非常に競争力のある選択肢となっているのではないでしょうか。

 今年、同時に登場したインヂュニアのラインナップには、ローズゴールドモデルやブラックセラミックモデルも含まれています。これを考えると、今後も素材違いやダイヤルバリエーション違いのモデルが追加される可能性は非常に高いでしょう。

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基本情報

ブランド: IWC
モデル名: インヂュニア・パーペチュアル・カレンダー 41 (Ingenieur Perpetual Calendar 41)
型番: IW344903

直径: 41.6mm
厚さ: 13.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティール製ブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.82600
機構: 時、分、パーペチュアルカレンダー(日、曜日、月、うるう年、永久ムーンフェイズ表示)
直径: 30.385mm
厚さ: 7.77mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/ 時 (4 Hz)
石数: 46
クロノメーター認定: なし
追加情報: ペラトン自動巻き機構


価格 & 発売時期

価格: 562万5400円(税込)
発売時期: 今すぐ
限定: なし、通常コレクション

詳細は、IWC公式サイトへ。