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フィレンツェで年に2回開催されるメンズウェアのファッションウィーク「ピッティ・ウオモ」が、2年間の閉鎖と渡航制限を経て、この6月にようやく復活を遂げた。しかし、ファッションとテーラーの関係者は、この懐かしい集まりに何を語っているのだろうか。あるファッションエディターは私にこう言った。「プレッピーが戻ってきた。見てよ、この色彩を!」
トスカーナの太陽の下で、このような困難な時代を乗り越えてきたのだから、プレップカラーが戻ってきたのも当然といえば当然だろう。アーティスト、マーク・マジオーリ(Mark Maggiori)氏がヴィンテージのロレックス プレジデントとジュリヴァ ヘリテージ(Giuliva Heritage)のスーツを着ていたように、70年代への楽しい快楽主義的な影響もあったし、90年代の気楽なスウォッチもたくさんあった。しかし、ニューヨークのテーラー、チェイス・ウィナー(Chase Winner)氏やシャイエン・ムニョス(Chayenne Muńoz)氏が身につけていたような、ジャズ・エイジのアールデコ調のブローバの時計は、まったく別の黄金時代を物語っていたのである。
楽しんでいたのは若いテーラーたちだけではない。ベテランのテキスタイルデザイナー、ガイ・ヒルズ(Guy Hills)氏がユンハンスのマックス・ビルで我々を驚かせてくれた。奇抜な色使いとテクスチャーで有名な彼が、抑制の効いたインダストリアル・デザインのクラシックな1本を身につけているのは、実に楽しいことだ。同様に、地味で真面目なテーラーの巨匠、ヴァレンティノ・リッチ(Valentino Ricci)氏も、オーバーサイズのサントス ドゥ カルティエで独自の道を切り開き、彼の厳格でダークなテーラリングにマッチしていたが、クラシックから大胆な路線へと向かっていたようだ。
バルチックのバイコンパックス パルスメーターを装着したジミ・ウィリアムソン(Jimi Williamson)氏(@jimi_m_W)。
ヴィンテージのロレックス オイスターパーペチュアル デイトをつけたアーティスト、マーク・マッジョーリ(Mark Maggiori)氏。
チェイス・ウィナー(Chase Winner)氏の祖父が所有する40年代のアールデコ調ブローバ。
セイコーのクロノグラフに、テーラード調ワークジャケットを合わせている。
ピッティ・ウオモの参加者のあいだでは、ヴィンテージ・スウォッチが意外な人気者。
ロメイン・ピザネリ(Romain Pizzanelli)氏とJLCのレベルソ 。
エキセントリックでハイテクなテーラリングファブリックを得意とするテキスタイルデザイナー、ガイ・ヒルズ氏。
ガイ氏のユンハンス マックス・ビル クロノグラフ。
シャイエン・ムニョス氏(@chayannemunoz)は、ピッティ・ウオモ期間中に見られた数少ないアールデコ調のヴィンテージ・ブローバを手にしていた。
パテックのノーチラスを着用のマルコ・ザンバルド(Marco Zambaldo)氏。
アレックス・ナット(Alex Natt)氏が愛用するヴィンテージのシーマスターは、無骨なエレガンスが魅力。
オメガ スピードマスター リデュースド
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー5
カルティエのタンクを装着した『The Robb Report』のポール・クロートン(Paul Croughton)氏。
オメガ スピードマスター レーシング ミハエル・シューマッハ モデル 39mm
18thamendmentのテーラー兼デザイナー、エンジェル・ラモス(Angel Ramos)氏は、ゴールドのロレックス デイデイト バールウッドダイヤルで。
エンジェル氏とゴールドのデイデイトをクローズアップ。
セイコー ジャパンモデル SZB016
Monogram Stylingのジョシュア・デイビス(Joshua Davis)氏とオーデマ ピゲ ロイヤル オーク38 クロノグラフ。彼はジェイ・Zがを賞賛しているのを読んで以来、この時計を追い求めた。
伝説の Sciamat Tailorsのヴァレンティノ・リッチ(Valentino Ricci)氏は、カルティエのサントスを身につけている。
極上のランコ。
ファッションフォトグラファーのミラド・アベディ(Milad Abedi)氏(@milad_abedi)は、イランで購入したセイコーを着用。ミラド氏の家族は現在スウェーデンに住んでいるが、頻繁にイランに帰っており、家族の過去の一部を所有することが、この非常に珍しい政府発行のセイコーを見つける原動力となった。
ミラド・アベディ氏とセイコー。
アベディ氏のセイコーのケースバック。
アレッサンドロ・スクワルツィ(Alessandro Squarzi)氏のパテック フィリップ ノーチラス。
ピッティ・ウオモで見つけたたくさんのスウォッチのひとつ。ノスタルジックで楽しい雰囲気。
Cranebrothers のベン・セント・ジョージ(Ben St. George)氏は、60年代のヴィンテージ・オメガ シーマスターで。
ファッション・エディターのシェーン・クルップ(Shane Kurup)氏は、タグ・ホイヤーのカレラ1968年復刻モデルを、彼の好きな色の組み合わせのひとつであるベージュで。スーパーモデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)から譲り受けたため、「ベラ」と呼んでいる。
JLC レベルソを装着した姿を披露するロメイン・ピザネリ氏。
トスカーナの太陽を浴びるタイメックス のマーリン。