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クイック解説
エルメス アルソーは、1978年にさかのぼる同社の古い時計デザインの1つです。そして今年、全く新しいモデルとなって登場しました。クラシックなフォルムに、スケルトン化されたムーブメントとスモーキーブラックのサファイア文字盤を備え、新キャリバーをアピールしています。新モデルは、そのほとんどがお馴染みの仕様です。直径40mmのステンレススティールケース、特徴的な渦巻き上の数字、そしてもちろん、エルメスならではのストラップ(数色から選ぶことができる)など。一部の愛好家はこういった「バリエーションの数」を叩く人もますが、これは「壊れていないなら、直さなくていい」というケースでしょう。
本機は、わずなデザイン変更があっただけですが、結果大きな違いとなっています。僕にとってアルソーは、軽やかな針、数字の細やかなライン、ケースのすっきりとした形など、常にある種の鮮明さをもった時計です。しかし、風防、グラデーションでスモークがかったサファイア文字盤、そしてその下にあるオープンムーブメントの多層効果が、少しの曇りと一層の深みを加えています。この時計は全く新しい次元に到達したのです。現在、エルメスのブティックで販売されており、限定モデルではありませんが、生産数は限られています。
ファースト・インプレッション
もしあなたがまだ、エルメスを注目する価値のある本物の現代的な時計メーカーとして信じていないのであれば、正直言って、これまでにどんな時計を見てきたのか分かりません。ケープコッドのような時計は20年以上前から特定の界隈で非常に人気がありますが、エルメスはここ数年、面白くて、着けやすく、そして特徴的なモデルを発表し続けています。カスタム書体とマイクロロータームーブメントを搭載したスリム ドゥ エルメスから、アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌとその特別なダブルムーンフェイズ表示まで、これらの時計は、芸術的な創造性と時計製造をかなりユニークな方法で融合させています。先代モデルと同様に、「アルソー スケルトン」もそのバランスを実現しているのです。
アルソーは、私にとって常にエルメスの真髄を感じさせるモデルの1つです。ケースは鐙(あぶみ)をさりげなくモチーフにしていますが、完全に馬術的な形状ではなく、文字盤の数字は、明らかにオールドスクールな感じがすると同時に、実にモダンな雰囲気のファンキーなものになっています。この基本セットに、スモークサファイアの文字盤とスケルトンムーブメントを加えたのは、写真で見てもいい感じですが、実際に手にしてみると、その完成度はさらに高く感じます。また、この時計には謎が隠されていて(チェックするときには常に身を乗り出してかぶりつき!)個性的で着けやすい稀有な時計なのです。
基本情報
ブランド:エルメス(Hermès)
モデル名:アルソー スケルトン(Arceau Squelette)
直径:40mm
厚さ:9.5mm
ケース素材:ステンレススティール
文字盤色:スモーク加工を施したサファイアクリスタル
インデックス:アラビア数字
夜光:なし
防水性能:30m
ストラップ/ブレスレット:フォールディングバックル付きアリゲーターストラップ(黒、グラフィット、ブルー・アビス、 アヴァンヌ 、 エトゥープ )
ムーブメント情報
キャリバー:セリタ SW300 スケルトン(現在エルメスのみに提供されるバージョン)
機構:時、分、秒表示
直径:25.5mm
厚さ:3.6mm
パワーリザーブ:42時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数:25
その他:"Hermès"の刻印入りのスケルトンローター
価格・発売時期
価格:96万6000円(税抜)
発売:エルメスブティック、各正規店、およびメゾン公式サイト。
さらなる詳細についてはエルメス公式サイトへ。