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Hands-On ロンジン ヘリテージ クラシック ブラック “セクターダイヤル”がブレスレットとともに新登場

数え切れないほどのアーカイブから誕生した人気モデルが新しいカラーリングとブレスレットを備えてかえってきた。

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ロンジンは、長い歴史における膨大なアーカイブから、これまでいくつもの名作をヘリテージ クラシックコレクションで復刻してきました。現代の技術でオリジナルデザインを忠実に再現した同コレクションには、ミリタリーテイストのダイバーズウォッチから歴史的に重要なパイロットウォッチやアイコニックなクロノグラフまで、さまざまなモデルがラインナップされています。

2019年に発表されたシルバーダイヤルを備えたヘリテージ クラシック“セクターダイヤル”

2019年に発表されたシルバーダイヤルを備えたヘリテージ クラシック“セクターダイヤル”

 そんなヘリテージ クラシックコレクションのなかでも個人的に気に入っているモデルがあります。それは、ロンジンが1934年に発表したヘリテージピース(サン=ティミエの本社にあるロンジン ミュージアム所蔵)にインスピレーションを得た「ヘリテージ クラシック “セクターダイヤル”」です。サイズは、オリジナルと比べて大きくなっているものの、現在の市場としては比較的小ぶりでつけやすい38.5mm。日付表示を省いたシルバーのクリーンなセクターダイヤルデザインを備えたスタイルは、愛好家たちが待ち望んでいたものでした。

 そして今、ロンジンは、そのヘリテージ クラシック “セクターダイヤル”にブラックのカラーリングを与えた新作2モデルをリリースしました。ステッチの入ったブラウンのレザーストラップモデルとSS製のブレスレットモデルです。僕は幸運にもこの時計を5日間ほど手元で試す機会を得たので、実機レビューをお届けします。

 新しいブラックのヘリテージ クラシック“セクターダイヤル”を受け取ったとき、2019年発売の初代モデルとほとんど同じように感じました。それもそのはず、ケースは同じ直径38.5mm、厚さ11mmサイズのステンレススティール製で、フラットなベゼルや直線的なラグなど同じプロポーションを維持しているからです。ちなみに賛否の分かれた19mmのラグ幅も当然そのまま。

 一番の違いはカラーリング。2019年発売モデルでは、ホワイト、シルバーとブルースティールの配色でしたが、今作はフルブラック仕様に変更されました。文字盤をよく見てみると、シルバーダイヤル同様に本機もブラックといっても実はツートンのブラックであることに気がつきます。中央と文字盤の一番外周の部分はマットブラックで、インデックスが配されたチャプターリングは、同心円状上にサテン仕上げが施されています。全体として、アール・デコ調のセクターダイヤルと鏡面仕上げが施された針によって高い視認性が確保されています。

 もちろんこのブラック“セクターダイヤル”モデルも実際に過去作られていたモデルが元となっていて、ロンジン ミュージアムにはオリジナルが展示されています。ヘリテージスタイルであると理解しつつも、僕には本作のルック&フィールは前作よりもシャープでモダンな印象を受けました。

 もう一つ大きく異なるのは、2019年発売のヘリテージ クラシック“セクターダイヤル”がレザーストラップのみ(交換用のNATOストラップが付属していた)であったのに対して、新作にはスティール製のブレスレットが選択肢として提供されています。直線的なエンドリンクを備え、サテン仕上げと鏡面仕上げのリンクを交互に組み合わせた7連のクラシックなビーズ・オブ・ライスブレスレットは、1930年代の雰囲気を醸し出しています。

 プッシュボタン式のフォールディングクラスプを開いて、実際に装着してみると細かいリンクがしなやかでフィットするため、安定感のある素晴らしい着け心地です。Instagramなどでシルバーモデルにサードパーティー製のブレスレットを装着されているのを見かけたことがありましたが、ブランドの手による完全な形で手に入れることができるようになったというわけです。

 ロンジンのロゴやスペックがレーザー刻印された鏡面仕上げのソリッドケースバックの下には、ETA A31.501をベースにETA社がロンジンのために開発したCal.L893を搭載。通常は2万8800振動/時ですが、2万5200振動/時とわずかに振動数を下げることで、約72時間のパワーリザーブを実現。耐磁性のシリコン製ヒゲゼンマイを搭載するなど現代的で日常使いしやすいスペックで作られています。

 ヘリテージ クラシック“セクターダイヤル”は、ジェームズ(・ステイシー)が言うように19mmのラグ幅は一般的ではないし、ジョン(・ビューズ)が話すように30mの防水性能は物足りなさを感じるのも確かです。わかります。ですが、これも2人と完全に同意なのですが、往年の名作をオリジナルに忠実なスタイリングでありながら、最新の技術を用いて蘇らせた本機は、間違いなく魅力的な価値提案であること。

 新型のブラックモデルの価格は、レザーストラップモデルが26万4000円、ブレスレットモデルが29万2600円です。シルバーダイヤルモデルの価格は、27万8300円ですが、これは交換用のNATOストラップが付属するため(残念ながらシルバーダイヤルにブレスレット仕様の展開はありませんが、ロンジン取扱販売店でブレスレットを購入可能です)。ブラックダイヤルにNATOストラップは付属しませんが、個人的に選ぶならブレスレットモデル一択で、好きなストラップを買い足していくのが楽しいと思います(すべて税込)。

ロンジン ヘリテージ クラシック "セクターダイヤル":  38.5mm × 11mmのSS製ケース、30m防水。ブラックのセクターダイヤル。自動巻きCal.L893.5 (ETA A31.501)、27石、2万5200振動/時、64時間パワーリザーブ、シリコンヒゲゼンマイ採用。

価格は、L2.828.4.53.2(レザーストラップ)が26万4000円、L2.828.4.53.6(ブレスレット)が29万2600円(すべて税込)

詳細は、ロンジン公式サイトへ。

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