ADVERTISEMENT
クイック解説
ヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリーク・アメリカン 1921シリーズは、特徴的なスクエアケース、その角にセットされたユニークなリューズ、斜めになったダイヤルなど、狂騒の20年代を個性的に表現したヴィンテージ風のデザインが魅力だ。今回、Watches & Wonders 2021の一環として、ヒストリーク・アメリカン 1921は、そのインスピレーションの100周年を記念して、貴金属製の新しいトリオモデルを発表する。
左から右へ: 36.5mmのヒストリーク・アメリカン 1921(18Kホワイトゴールド製)、40mmのヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナ(プラチナ製)、40mmのヒストリーク・アメリカン 1921(18Kホワイトゴールド製)。
18KWGの36.5mmと40mmの新モデル、そしてヴァシュロン・コンスタンタンの「コレクション・エクセレンス・プラチナ」のPt製40mm特別限定モデルなど、ヒストリーク・アメリカン 1921ラインは、カジュアルなスプレッツァトゥーラ(ある種の無造作さ)と古き良き時代のラグジュアリーとを結びつけ続けている。
ファースト・インプレッション
これらはよく似たモデルではあるが、新しいヒストリーク・アメリカン 1921は、注目すべきはケースに使われている金属だけではない。ホワイトゴールドケースに加え、ペイントされたインデックスと温かみのあるブラウンレザーストラップは、1920年代の雰囲気を漂わせ、ニック・キャラウェイ(映画『華麗なるギャツビー』の登場人物)のような雰囲気を醸し出している。一方、サンドブラスト加工を施したプラチナダイヤルにホワイトゴールドのアラビア数字を配したプラチナ無垢のヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナ。これこそ、まさに華麗なるギャツビーのようだ。
1921年に製造されたヴァシュロン・コンスタンタンのヴィンテージ Ref.1167(左)と、18KWG製の新作、ヒストリーク・アメリカン 1921(右)。
初めてヒストリーク・アメリカン 1921を生で見たときのことを思い出す。まるでヴァシュロン・コンスタンタンがパネライのラジオミールを見て、「ジンを持っていてくれ、お前さん」と言ったかのようだった。実際には、このデザインはパネライよりもはるかに古いものであり、100年前からヴァシュロン・コンスタンタンが所有していたものだ。いつもは控えめなブランドの性格から外れて、戦前のスポーツテイストのスタイリングを自信をもって提供しているようで、巨大できらびやかなスポーツカー、社交界のロマンス、アメリカンドリームが約束された時代を忘れていない。湾の向こう側で静かに光る緑のランプの明かりのように、ヒストリーク・アメリカン 1921は、特にホワイトゴールドに特別な魅力を感じる。
前述したように、ヴァシュロン・コンスタンタンのこの豪華な新モデルには、18KWG製の2つの通常モデル(36.5mmと40mm)と、Pt製の100本限定モデルが含まれる(このモデルは、同ブランドのほとんどのファミリーから特別なプラチナ製のフォーマットで提供する、ブランドの成長を続ける“コレクション・エクセレンス・プラチナ”の一部でもある。一例はこちらを参照)。
ホワイトゴールドについては、サイズの違いを除けば、2つのモデルはほぼ同じものだ。このデザインの現代的な解釈と同様に、リューズはケースの2時方向の隅にセットされており、オフセットされたダイヤルデザインの12時方向のマーカーと一致している。オリジナルモデルでは見られなかったのだが、興味深いことに、スモールセコンドはダイヤルに合わせて傾いていない。その代わり、スモールセコンドは伝統的な方法で、ケースに対するダイヤルの真の「北/南」に位置するよう合わせられている。この奇妙なデザイン要素が、この時計の奇妙な個性をさらに際立たせている。
グレイン仕上げのシルバートーンダイヤルにペイントされた数字は、特にヴィンテージ感を強調しており、ダークブラウンのレザーストラップに合わせて、全体的にモノトーンでまとめられている。
もしあなたが、無料の酒を飲みながらプールで泳ぎにきた押しかけ客に、思いっきり声をかけたいのなら、40mmのPtケースにサンドブラスト加工のPtダイヤルと18KWGのアプライドインデックスを組み合わせた、どこまでも気の利いたヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナがおすすめだ。
ホワイトゴールドの兄弟機と同じムーブメントを搭載したヒストリーク・アメリカン 1921のPtモデルは、100本のシリアルナンバー入りの限定生産となっており、間違いなく洒落のきいた雰囲気を醸し出している。ダークブルーのアリゲーターストラップが装着されたこのモデルは、まさに最高の存在なのだ。
この3つのモデルには、他のヒストリーク・アメリカン 1921シリーズと共通のムーブメント、ヴァシュロン・コンスタンタンの手巻きキャリバー4400 ASが採用されている。大きなシースルーバックから鑑賞でき、65時間のパワーリザーブを備え、時・分表示とスモールセコンドを備える。4400 ASは2万8800振動/時で駆動し、厚さはわずか2.8mm、ジュネーブシールが刻印されている。
ヒストリーク・アメリカン 1921は、同社が製造する様々な時計の中でも特に魅力的なモデルであり、ホワイトゴールドの採用も歓迎されるものだろう。価格は、36.5mmのモデルが360万8000円、40mmの18KWGモデルが435万6000円、そしてPt製の限定モデルが607万2000円となっている(全て税込価格)。しかし、よろしければ、僕はグラスをかかげたい―みんな合わさったって、君一人の方がよっぽど価値があるよ(華麗なるギャツビーより)。
基本情報
ブランド: ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル名: ヒストリーク・アメリカン 1921(Historiques American 1921)
型番: 40mm ホワイトゴールド – 82035/000G-B735 | 36.5mm ホワイトゴールド – 1100S/000G-B734 | 40mm コレクション・エクセレンス・プラチナ – 82035/000P-B748
直径: 36.5と40mm
厚さ: 7.41mm (36.5mmケース)、8.06mm (40mmケース)
ケース素材: ホワイトゴールドまたはプラチナ
文字盤色: グレイン仕上げのシルバー(ホワイトゴールドモデル)、サンバースト仕上げのプラチナ(プラチナモデル)
インデックス: ブラックでペイント(ホワイトゴールド)、18Kホワイトゴールドのアプライドのアラビア数字(プラチナモデル)
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブラウンカーフレザー(ホワイトゴールド)、ブルーのミシシッピアリゲーター(プラチナ)どちらも素材に合わせたバックル付き。
ムーブメント情報
キャリバー: Vacheron Constantin 4400 AS
機能: 時、分、サブセコンド
直径: 28.6mm
厚さ: 2.8mm
パワーリザーブ: 65時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
追加情報: ジュネーブシール取得
価格 & 発売時期
価格: 360万8000円(36.5mm、18KWG)、435万6000円(40mm、18KWG)、607万2000円(Pt)、全て税込
限定: ヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナは、100本限定でヴァシュロン・コンスタンタン ブティックのみで取り扱い
詳細は、ヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトへ。