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トラベルウォッチマニアのひとりとして、2都市(またはそれ以上)の時刻を表示する時計の基本概念のなかに存在する、無数の組み合わせにこだわらずにはいられない。またトラベルウォッチの機能をフルに活用する方法を知らない人と頻繁にすれ違う日常にも驚いている。予想どおり、これはトラベルウォッチの最も一般的な形式であるGMTでよく起こることだ。
ロレックス GMTマスターとGMTマスターIIで広く普及したスタンダードなGMTにはいくつかの種類があるが、基本的な機能は、24時間針と24時間表示の回転ベゼルの両方が装備されていること。使用されるムーブメントは、フライヤー(ローカルジャンピングアワー)またはコーラー(独立した24時間針)だが、第2タイムゾーンを追跡する機能は第2タイムゾーン用の24時間針に起因し、さらに多くのことを行うには24時間ベゼルを回転させることでその機能を体感できる。
次のガイドは還元的であると同時に、知識をひけらかしたようなものに感じられるだろうか? 僕のことを信じたほうがいい。次にGMTの第2タイムゾーンを変更しなければならないとき、これを読んでおけば、リューズに触れたり針を動かしたりすることなく時刻を知ることができるため、僕に感謝することになるかもしれないのだから。
GMTを使っている人を見ると、ほとんどの場合は伝統的な“デュアルタイム”ウォッチのように設定されている。メインの針には現地時間が表示され、24時間針はベゼルのデフォルト位置(下図で示しているが、ゼロアワーとは理論上、文字盤の12時位置だ)を読むことで第2タイムゾーンの時刻を表示している。これはこれでいいし、ロレックス エクスプローラーIIのような固定ベゼルの“GMT”(実際にはデュアルタイムウォッチ)に備わっている機能でもあるが、24時間GMTの能力をすべて活用できるわけではない。最大限活用するには回転ベゼルを使う必要があるのだ。
タイムゾーンの変更にはUTC/GMTオフセットを使用する
まず“協定世界時(Coordinated Universal Time)”の略語であるUTCについて、ある程度理解しておく必要がある(これは米軍を含む一部軍組織においては、ZULUタイムとしても知られている)。よく旅行をしたり、ほかのタイムゾーンに住む人と多く交流していれば、GMT(グリニッジ標準時)の概念をより現代的にしたUTC 0という中央タイムゾーンがあることをご存じだろう(東に行けばUTC +1、+2など数値が上がり、西に行けばUTC-1、-2など下がっていく)。UTCの開発については、CUTと略されない理由も含めてこちらを参照してほしいが、簡単に言うとUTCは1967年から存在し、原子時計のように精度を高めるべくGMTをアップデートしたものである。
GMTと同様に、UTC 0は本初子午線と一致し、経度線のように0から外側に向かって拡大する24のフルタイムタイムゾーンが広がっている。つまりロンドンはUTC -0、ニューヨークはUTC -5、ジュネーブはUTC +1、ドバイはUTC +4、東京はUTC +9である。24時間の“GMT”針をUTC -0にセットすれば、GMTウォッチのベゼルをUTCオフセット(特定の空港や都市、または既知のタイムゾーンの場合)の数だけ回転させることができる。
ホームタイムゾーンがUTC -5(僕はカナダのトロントに住んでいる)で、ジュネーブの時刻を知りたいと仮定してみよう。トロント(ローカル)が10:00の場合、UTC 0は15:00(+5時間)になる。そこで、ベゼルはホームポジションのまま、GMTの24時間針を15:00にセットした。次に、ジュネーブの時刻を表示するために、24時間ベゼルを回転させてUTCオフセットを正午の位置に表示する。上の画像でも説明しているが、もっと簡単に言うと、ジュネーブがUTC +1(16:00)なら、GMTベゼルの12時位置(ゼロアワーのポジション)に“1”と表示することで、24時間針とベゼルを使ってジュネーブの時刻を知ることが可能だ。
現在、24時間針はUTC 0(15:00)に設定されているため、東京の時刻を表示したい場合は、ベゼルを回して12時の位置に“9”を合わせるだけだ。ベゼルには東京の24時間の時刻(0:00)が表示されるようになり、リューズを操作したり針を動かしたりと、時計の時刻を調整する必要がなくなる。繰り返しになるが、すべては24時間針をUTC 0に設定することにかかっており、この具体的なシナリオは上の図で説明している。
おまけに、この記事で紹介したロンジンやミドーのようなフライヤーGMTを使えば、新しいタイムゾーンに移動しても、24時間針の位置を変えずに現地時間の更新ができる。そのため、僕がジュネーブに旅行する場合は、着陸し、メインの時針を+6時間ジャンプさせてスイスの時刻(16:00)を表示し、ベゼルを回転して正午の位置に“19”を配置する(19はUTC 0のトロントの-5時間のオフセットを24時間から差し引いたもの)。1本の針を動かすだけでローカルタイム(16:00)とホームタイム(10:00)が表示された。簡単に言うと、これはかなり便利な機能だ(上図)。
ジェットセッターの多くはこの機能を知っていると思うが、このガイドはアクティブに旅行している人や、単にほかのタイムゾーンを追跡する必要がある人など、GMTを最大限に活用したいという人の役にも立つかもしれない。最後に、GMT機能を搭載した新しい時計、特にフライヤー機能のモデルを探しているなら、この記事で紹介したミドーとロンジンの限定モデル(シリアルナンバー入り)は、いずれもHODINKEE Shopで購入可能だ。
楽しい旅を!
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