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我々が知っていること
1970年代にかけてデザイン運動にまで発展した、未来的な想像力を引き出すポストスペースエイジデザインにはとりわけクールなものがある。これらのデザインは非常に独特で、ときにはひと目でわかるほど不必要かつ時代錯誤的な特徴を持っている。そして今日、タイメックスはそのデザインのひとつを復活させた。それが新しいQ タイメックス 1975 エニグマ リイシューである。これは特定の完璧な条件下において、時刻表示が文字盤上に浮かんでいるように見える時計だ。
これは199ドル(日本円で約3万円)の新しいクォーツ(“Q”の由来)ウォッチで、時・分・秒表示に加えて曜日・日付表示を備えている。これらすべてがヴィンテージサイズの37mmステンレススティールケースに収められている。本作にはSS製ブレスレットとレトロな雰囲気を演出するドーム型アクリル風防がセットされている。しかし、本当の“トリック”は視覚的なものだ。ダイヤルはダークネイビーブルーで、針の大部分も同様の色であり、時針と分針の先端が白く、秒針には赤いドットが描かれている。さらにタイメックスは、風防の裏側に文字盤と同じブルーのドットを塗装し、センターポストを隠している。適切な光の下(特に影のなか)で時計を見ると、針がどこにも取り付けられることなく浮かんで動く“ミステリーダイヤル”のように見えるはずだ。このモデルは現在販売中で、限定版ではない。
我々の考え
ミステリーダイヤルはさまざまな形やサイズがあり、多くの場合きわめて複雑である。最近、フィリップスのオークションで販売された希少なカルティエのミステリークロックを取り上げたが、これらは非常にいい結果を出した。このような時計は通常、ベースに歯車が隠されていることが多く、その歯車をダイヤルで埋めるように2枚のディスクで回転させることで、ムーブメントが存在しないような錯覚を与えている。現代にも同様のデザインがあり、たとえばカルティエのマス ミステリユーズがそれにあたる。ただ1975年当時、タイメックスがすでにセンターポストでブルーのドットを隠すという、はるかにシンプルな方法を見つけていたとは知らなかった。
楽しくてクリエイティブだが、同じ効果は期待しないほうがよい。角度によっては針やダイヤルポストが見えてしまうことがある。パテックの5330G ワールドタイムの日付表示も同様の浮遊効果を持つが、特定の角度では見えてしまう。しかし、今回は手ごろな価格で楽しめるリイシュー(復刻)であり、タイメックスがQラインでさまざまな楽しい試みをしているのを見るのは素晴らしいことに変わりはない。
基本情報
ブランド: タイメックス(Timex)
モデル名: Q タイメックス 1975 エニグマ リイシュー(Q Timex 1975 Enigma Reissue)
直径: 37mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ネイビーブルー
インデックス: 時・分は見返しリングに表示され、“フローティング”針で示す
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: クォーツ
機能: 時・分表示、センターセコンド、曜日・日付表示
価格 & 発売時期
価格: 199ドル(日本円で約3万円)
発売時期: 発売中
限定: なし
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