trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ラウル・パジェス、新作RP2で再び存在感を示す

ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズの初代受賞者となったパジェスが、よりシンプルでありつつも洗練された新作を発表。

ADVERTISEMENT

我々が知っていること

ここ数年にわたり、私たちはラウル・パジェスの歩みを見守ってきた。彼のレギュラトゥール・ア・デタント RP1を紹介した初めての記事に始まり、実機レビュー、そしてルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズの初代受賞に至るまでがその軌跡である。LV賞の副賞として、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンのチームによる1年間のメンタープログラムが提供されたが、それを経てきた彼が次に何を手がけるのか、多くの人々が注目していたことだろう。そして、その答えがこのラウル・パジェス RP2である。

RP2

Photo by Laurent Xavier Moulin

 RP2は3針表示の時計で、パジェスならではのそぎ落とされた美学が際立っている。今回の焦点は徹底的に追求された最高水準の仕上げにあり、ムーブメントにはちょっとしたひねりが盛り込まれている。ダイヤルはセルリアンブルーをベースに、中央部とスモールセコンドにはホワイトアゲート(白めのう)を配して構成されている。外周のミニッツトラックには複数の仕上げが施されており、細部まで抜かりがない。

 ムーブメントにおける“ひねり”とは、直径12.5mmと非常に大きく、かつ安定したテンプ(2万1600振動/時で振動)に加え、カウンターウェイト付きのレバー脱進機を採用している点である。これによりムーブメントの安定性がさらに高まり、その脱進機は通常は見えにくい部分であるにもかかわらず全面にわたってていねいに鏡面仕上げが施されている。ムーブメントは21石で、パワーリザーブは60時間を誇る。

RP2

Photo by Laurent Xavier Moulin.

 パジェスはまた、ムーブメントのすべてのパーツを上面から裏側に至るまで完全に手作業で仕上げていることを強調している。ブリッジには木製の研磨ホイールを用いて施された幅広のコート・ド・ジュネーブがあしらわれ、そこにポリッシュ仕上げの面取りと側面にはサテン仕上げが組み合わされている。ルビーやビスのザグリ(座ぐり)部分もていねいにポリッシュされており、歯車にはサーキュラーグレインと手作業による面取りが施されている。3つの歯車には20の内角が設けられており、合計で60の内角が存在することになる。地板にはマットグレーの砂地調仕上げが施され、質感に深みを与えている。

Raúl Pagès RP2
Raúl Pagès RP2
Raúl Pagès RP2

 ケースは直径38.5mmで厚さは11.5mm。やや高さのあるボックス型風防が装着され、ケース素材にはステンレススティールが採用されている。付属のストラップはグレー/ブルーのコンビとベージュの2本で、いずれも手縫いのレザー製だ。このモデルは今後5年間でわずか50本のみが製作、納品される予定であり、価格は8万9000スイスフラン(日本円で約1500万円)となっている。


我々の考え

Watches & Wonders開幕前にパジェス本人に会う予定なので、本作についての見解の多くは実機を手に取ってから述べることになるだろう。かなり高額に感じられるが、ほぼすべてが手作業で製作されるこのような時計にどれほどの労力とコストがかかっているのか、多くの人は十分に理解していないのではないかと思う。それについては将来的に記事として取り上げる価値があり、実のところ、ずっと私の“やるべきことリスト”に入っている状態だ。

Raúl Pagès RP2

 とはいえ美学の観点から見ると、パジェスが一貫して追い求めている美しいミニマリズム(なお、彼の最初の腕時計はソバリー・オニキスという名だった)が、この時計に注がれている仕上げや手作業の複雑さを逆に際立たせているようにも感じられる。ブラックの地板とシルバーのブリッジを組み合わせた構成はインディペンデント系の高級時計ではあまり見られない選択肢であり、それゆえムーブメントそのものが際立って見える。ダイヤルのストイックな佇まいもまた、インディペンデントブランドにありがちな“洗練されきっていない”デザインに不満を感じることの多い市場において、非常に魅力的な提案と言えるだろう。


基本情報

ブランド: ラウル・パジェス(Raúl Pagès)
モデル名: RP2

直径: 38.5mm
厚さ: 11.5mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤色: セルリアンブルーのベースに、中央にはホワイトアゲート(白めのう)。ミニッツトラックはヘアライン仕上げになっており、内縁にポリッシュ仕上げが施されている
インデックス: プリント
夜光: なし
防水性能: 非公表
ストラップ/ブレスレット: グレー/ブルーとベージュの2本の手縫いレザーストラップが付属

Raúl Pagès RP2 caliber

ムーブメント情報

キャリバー: RP2
機能: 時・分表示、スモールセコンド
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動?時
石数: 21
クロノメーター認定: なし
追加情報: 12.5mmのテンプと、カウンターウェイト付きのレバー脱進機を搭載


価格 & 発売時期

価格: 8万9000スイスフラン(日本円で約1500万円)
発売時期:オーダー受付中
限定: 今後5年間で50本が製作・納品される予定

詳細はこちらをチェック