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Introducing ローマン・ゴティエ C by ローマン・ゴティエ チタンエディション シックスが登場

C by ローマン・ゴティエコレクションの最新作にして、41mmのチタンケースを持つ3針ラバーストラップを合わせたチタンエディション最後のモデルは、コレクション初のオープンワークダイヤルだ。

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クイック解説

ローマン・ゴティエのブランド哲学の一部であり、プロダクトにおけるコンセプトやデザインにもなっている連続性や継続性に基づいた流麗なフォルムを持ったC by ローマン・ゴティエコレクション。ケースはもとよりムーブメントやダイヤルにもチタンを使用したチタンエディションはブランドのなかでも高い人気を誇る。そんな人気コレクションにチタンエディションの新作が加わった。

 C by ローマン・ゴティエ チタンエディション シックスと名付けられた本作は、手作業による装飾を施したムーブメントを手首に着用したまま文字盤側からも見せたいという思いからオープンワークスタイルのダイヤルデザインを採用した。一部をオープンワークにしたダイヤルはブランド初期のプレステージ HMSをほうふつとさせるが、C by ローマン・ゴティエでオープンワークダイヤルが採用されるのはこれが初である。

 チタンエディションのため、本作のケースとムーブメントはグレード 5 チタン製(一部の部品素材にはステンレススティール、ジャーマンシルバーも用いられている)だが、このダイヤルデザインに合わせて過去のシリーズとは異なり文字盤素材には、チタン製メインプレートの上にサファイアクリスタル製のダイヤルを重ねる構造が採用されている。

 より細かく見ると、本作ではダイヤルの6時側、秒針メカニズム(4番車)と脱進機部分がオープンになっており、サファイアクリスタル製のダイヤルに穴を開けてスモールセコンド秒針をセット。アプライドインデックスも同様にサファイアクリスタルに穴を開けて植字されている。ダイヤルの開口部からはガンギ車、テンプ、アンクルからなる脱進機、そしてダイヤルすぐ下の装飾されたブリッジを見ることができるが、これらは工房のスペシャリストの手作業による特別なエングレービングが施されており、ムーブメントブリッジの内側に見られる槌目(つちめ)の質感が、このブリッジにも再現された。 

 C by ローマン・ゴティエにおけるオフセンターの時・分針ダイヤルや、わずかだが徐々に細くなるようにデザインされたそれぞれ長さが異なるインデックスは健在で、7時位置にあるスモールセコンドの5秒ごとの目盛りも同じく本作においては異なる長さでテーパードされたオレンジのラインで描かれている。なお、針はスーパールミノバを塗布した 18Kホワイトゴールド製で、アプライドインデックスもこれと同様だ。

 ストラップはグレーカラーのラバー製で、グレード 5 チタン製ピンバックル(サテン&ポリッシュ仕上げ)を合わせる。総重量はこのラバーストラップとピンバックル含めても55gと非常に軽量だ。価格は990万円(税込)。限定数はこれまでに登場したモデル(ファーストモデルに当たるエディション ワンのみ世界限定28本で、以降エディション ツーからファイブまでは世界限定38本だった)のなかで最も多い世界限定88本となっている。


ファースト・インプレッション

C by ローマン・ゴティエ(元コンティアム)は、2021年に発表されたブランドのなかでも非常に若いコレクションだ。2005年のブランド創設から16年(コレクション登場当時)以上にわたるブランド発展の末に誕生した、ローマン・ゴティエ流のラグジュアリースポーツウォッチとも言うべきよりスポーティなモデルである。

C by ローマン・ゴティエ チタン エディション ワン。世界限定28本(完売)

C by ローマン・ゴティエ チタン エディション ツー。世界限定38本(完売)

C by ローマン・ゴティエ チタン エディション スリー。世界限定38本(完売)

C by ローマン・ゴティエ チタン エディション フォー。世界限定38本(完売)

C by ローマン・ゴティエ チタン エディション ファイブ。世界限定38本(完売)

C by ローマン・ゴティエ チタン ブレスレット エディション。2024年4月オーダー受付終了。

C by ローマン・ゴティエ プラチナ エディション。世界限定なし。1419万円(税込)

 C by ローマン・ゴティエ チタン エディション ファイブに至るすべてが限定モデルで、すでに完売。限定モデルではなかったブレスレット エディションも2024年4月にはオーダー受付を終了しており、いまや手に入れることはできない。現在もまだ購入が可能なのは、限定モデルではないプラチナケースのプラチナ エディションのみである。

 上のように画像を並べて見ると一目瞭然だが、これまでのモデルは基本的にダイヤルが異なるバリエーションだった。本作も大きく分類すればそうなのだが、オープンワークスタイルのダイヤルとなったことでこれまでに登場したモデルと比較すると、ずいぶん印象が変わったように感じる。ようやくこれからデザインの幅が広まると思っていたが、その矢先の生産終了となったことはとても興味深い。

 というのも、ローマン・ゴティエでは創設以来、ロジカル・ワンやインサイトマイクロローターといったさまざまなモデルを投入してきたが、その多くが限定数本、多くても10本程度の希少モデルだった。C by ローマン・ゴティエコレクションもそのほとんどが限定モデルで希少なことに変わりはないが、ほかのモデルに比べると本数が多く作られてきた。ほかをオートクチュールとするならば、同コレクションはブランドにおけるプレタポルテに位置付けられており、ブランドクオリティを担保しながらブランドの魅力を発信しユーザーの裾野を広げるのに貢献してきた。そんなコレクションが本作を最後に生産終了(41mmのチタンケースを持つ3針ラバーストラップ仕様が)になるのである。それはどんなことを意味するのであろうか?

 プレタポルテ的なモデルの投入を止めて、よりニッチなブランドへと突き進むのか、はたまたC by ローマン・ゴティエに変わるようなユーザーの裾野を広げる新たなコレクションが企画されているのか。それはローマン・ゴティエ氏本人しか知る由はないが、少なくとも本作を最後にチタンエディションが姿を消すことはローマン・ゴティエのブランド戦略において、ひとつの大きな節目になるのではないかと思う。

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基本情報

ブランド:ローマン・ゴティエ(Romain Gauthier)
モデル名:C by ローマン・ゴティエ チタンエディション シックス(C by Romain Gauthier Titanium Edition Six)

直径:41mm(ラグからラグまでのサイズは49.5mm)
厚さ:9.55mm
ケース素材:グレード 5 ナチュラルチタン
文字盤色: サファイアクリスタル製(オープンワークデザイン)
インデックス:18Kホワイトゴールドモノブロックのアプライドアラビア数字&バー
夜光:テーパード仕上げの時・分、スモールセコンド秒針、アプライドアラビア数字&バーインデックスにスーパールミノバを塗布
防水性能:5気圧
ストラップ/ブレスレット:グレーカラーのラバー製ストラップ、専用開発されたグレード 5チタン製ピンバックル(サテン&ポリッシュ仕上げ)


ムーブメント情報

キャリバー:C by ローマン・ゴティエ
機能:オフセンターの時・分表示、スモールセコンド
直径:32.1mm
厚さ:5.5mm
パワーリザーブ:60時間
巻き上げ方式:手巻き
振動数:2万8800振動/時
石数:24


価格 & 発売時期

価格:990万円(税込)
発売時期:すぐに
限定:世界限定88本

詳細は、こちらローマン・ゴティエのウェブサイトをクリック。