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Introducing フォーメックス エッセンス セラミカ、世界初のセラミック製クイックアジャストブレスレットを搭載

挑戦的なフルセラミック仕様のフォーメックスが、ブランド25周年を祝うタイムピースとして登場。

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我々が知っていること

先日、フォーメックスはブランド創業25周年を記念してエッセンス セラミカ スケルトン COSCを発表した。フォーメックスは長らく“マイクロブランド”という括りで語られてきたが、同社がスイスの高級時計業界の多くに部品を供給する姉妹会社デクセル(Dexel)と関係していることから、私としてはその呼び方に少々違和感を覚える。デクセルの強みのひとつがセラミック製造であり、実際に多くの高級ブランドのセラミック製ケースやブレスレットを手がけている(公表されているものもあれば、されていないものもあるが)。このノウハウを活かし、フォーメックスはオールブラックのセラミックウォッチとなるエッセンス セラミカを送り出した。

 フォーメックスのCEOであるラファエル・グラニート(Raphael Granito)氏が先週HODINKEE編集部を訪れた際に語ってくれたところによると、この価格帯の多くのセラミック製ウォッチは全面ポリッシュまたは全面サンドブラスト仕上げのいずれかに分類されるという。ポリッシュとブラッシュド仕上げでコントラストを出すといった、複数の仕上げを施すのは価格的に不可能に近いというのが通説だ。これが、1万ドル以下のセラミックウォッチで複雑な仕上げがほとんど見られない理由だろう。そこで今年フォーメックスはその常識に挑戦し、エッセンス セラミック スケルトン COSCを税抜4400ドル(日本円で約66万円)以下でリリースした。

Ceramica GT
Ceramica Case Side
GT Dial Closeup

 エッセンス セラミカの構造は基本的にスティールバージョンと変わらず、素材だけが新しくなっている。ケース径は41mm、厚さは11.2mmで、ケースの重心は低く手首に沿うように収まる。また、ケース径に対してラグ・トゥ・ラグが46.2mmと短いため、数値以上にコンパクトに感じられる。ケースには特許取得済みでブランド独自のサスペンションシステムが採用されている。これは外装ケースが中央のダイヤルとムーブメント(チタン製コンテナに収められている)を4本の六角ビスで連結し、サスペンション構造で中身を保持するというものだ。この機構は衝撃を和らげる目的で設計されているが、装着時にしなやかに動き、独特で時にクセになる装着感をもたらす。ラファエル氏によれば、このシステムをセラミック特有の構造的性質に対応させるために再設計が必要だったという。

 フルセラミック製のブレスレットには、ケースと同様のブラッシュド仕上げとダイヤモンドポリッシュの面取りが施されている。そして注目すべきはクラスプだ。金属パーツを一切使用せず、世界初となるセラミック製マイクロアジャスト機構を搭載している。クラスプは約1.5mm単位で最大5mmの調整が可能。ブレスレットを内側に押し込むことでラチェットが締まり、外側または内側のボタンを押すと緩めることができる。さらに、エンドリンクの裏側にはセラミック製のクイックチェンジトリガーも備わっている。

Ceramica Clasp

 エッセンス セラミカは全4色展開、各88本限定でリリースされる。少しだけ高いGT セラミカ(税込70万5500円)は、ローズゴールドカラーのインデックスを配した2層構造の複雑な外周ダイヤルを備える。一方、よりシンプルなデザインの3モデルがストラダーレバージョン(税込68万5000円)として展開され、ホワイト、バイオレット、ブルーのスーパールミノバ製インデックスを採用。外周のインデックス部はブラッシュド仕上げの円形リングで構成され、洗練された印象を与える。ダイヤル中央に大きく開いた開口部からは、COSC認定を受けたスケルトン仕様のセリタ SW200-1ムーブメントが覗く。


我々の考え

これは非常に意欲的な試みだ。たとえそれが、「この価格帯でこうした時計が実現可能である」ことを示す証明にすぎないとしても。最初にフォーメックスが約4000ドルのフルセラミック製ウォッチを出すと聞いたとき、正直それほど驚かなかった。というのも、すでにそれ以下の価格帯でもセラミックウォッチは存在していたからだ。いったい何が違うのだろうと。しかし実物のエッセンス セラミカを見て、その仕上げと質感の違いには素直に驚かされた。価格帯の近いほかのセラミックウォッチとは一線を画していた。そして何より、これと同等のフルセラミック製ブレスレット(クラスプまで含めて)を備えた時計は、ほとんど存在しない。ましてや、ここまでのマイクロアジャスト機構を持つモデルとなれば皆無に近い。スケルトンダイヤルは好みが分かれるだろうが、私としてはうまくまとまっていると感じた。今後、ソリッドダイヤルのバリエーションが登場することはまず間違いないだろう。

Ceramica Wrist Shot

 とはいえ、エッセンス セラミカがどの層をターゲットにしているのかという問いは残る。仕上げの優れたセラミックウォッチがこの価格で手に入るというのは非常に意義深いが、同時にこの価格帯は他ブランドへの選択肢が大きく広がるレンジでもある。つまりこの価格帯で時計を検討する人の多くは、より知名度の高いブランドのモデルとも比較検討することになるはずだ。そう考えるとこのエッセンス セラミカは、上位モデルに対しての“お得な代替案”としての位置づけがしっくりくる。たとえば、ゼニスのデファイ スカイライン スケルトンのセラミックモデルと比べれば、価格は4分の1以下で“オールブラック欲”を満たしてくれる存在とも言えるだろう。一方で既存のフォーメックスコレクターにとっては、これまでとは異なる、よりプレミアムな1本としての魅力を放つはずだ。

 フォーメックス自身、このモデルが非常に競争力のある価格設定のスティール製モデルほどの大衆的な訴求力を持たないことは理解している。だからこそ、各バージョン88本の限定生産という形を取っているのだろう。しかし同時に、自社の製造力を誇示するフラッグシップモデルを出すにはこれ以上ふさわしいタイミングはない。


基本情報
GT Ceramica

"GT" エッセンス セラミカ

Stradale Ceramica

"ストラダーレ" エッセンス セラミカ

Stradale Viola

"ストラダーレ ヴィオラ" エッセンス セラミカ

Stradale Blue

"ストラダーレ ブルー" エッセンス セラミカ

ブランド: フォーメックス(Formex)
モデル名: エッセンス セラミカ(Essence Ceramica)
型番: 0336.9.6051.410(GT)、0336.9.6011.410(ストラダーレ)、0336.9.6027.410 (ストラダーレ ヴィオラ)、0336.9.6023.410 (ストラダーレ ブルー)

直径: 41mm
厚さ: 11.2mm
ケース素材: ブラックジルコニアセラミック
文字盤色: スケルトン
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: セラミック製クラスプとクイックアジャスト機構を備えたセラミック製ブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: スケルトン仕様のSW200-1
機能: 時・分表示、センターセコンド
パワーリザーブ: 41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
クロノメーター認定: あり(COSC認定)


価格 & 発売時期

価格: GT セラミカ 70万5500円/ストラダーレバージョン 68万5000円(ともに税込)
発売時期: 事前オーダー中、デリバリーは2025年7月
限定: 各88本限定

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