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フェラーリの「Centro Stile(チェントロ・スティーレ)」(ブランド内部のデザイングループ)とのコラボでデザインされた、新作ウブロ クラシック フュージョン フェラーリGTは、ほとんどのウブロウォッチに共通する、鋭いアングルや構造的なデザインとは明らかに一線を画する。脳に衝撃が走ったフェラーリ モンツァSP1やSP2と同じデザイナーがウブロと共同で手掛けた本機は、曲線美を備えながら少々変わった形状であり、私の目にはクルマと腕時計双方の要素をオーバーラップさせたデザインの稀有な成功例に映る。チタンやキングゴールド、それに「3Dカーボン」と呼ばれる特殊なポリマー複合材料のモデルを揃えたフェラーリGTは、ケース径が45mmで、ウブロ独自の「UNICO HUB1280」フライバック・クロノグラフムーブメントを搭載している。
手首にはめると深くフィットし、感触が素晴らしく、さらに見映えが良い。クロノグラフの動きは愛らしく、チタンボディは控え目なルックスだが軽量であることを体現している。対抗馬になりえるのは、3Dカーボンモデルのよりハードコアな見た目だけだ。クラシック フュージョンの標準的なデザインコードから大きく離れたこのモデルは、わずか2000本しか製造されない。それぞれ、 233万円(税抜) のチタンモデルが1000本、 289万円(税抜) の3-Dカーボンモデルが500本、 412万円(税抜) キングゴールドモデルが500本だ。ウブロのフェラーリモデルを称賛するのは僕の哲学に反するが、脅威のSP2を生み出したチームが、フェラーリからインスパイアされた素晴らしいルックスの時計を作り上げたことはそれほど驚きではない。
凸状の受け皿型ケースの形状が大きな効果を果たしているおかげで、装着してみると実際のサイズから受ける印象ほど大きくは感じない。そしてフード付きのラグや特大のねじ込み式リューズが、なめらかで流れるようなケースの端部にアクセントを与えている。間違いなくワイルドなウォッチづくりで大胆なデザインといえるが、僕は、フェラーリラインについては言うまでもなく、基本的にウブロのデザインの多くは好きではない。それでもなお僕はフェラーリGTが好きだし、バーゼルワールド2019で間違いなくお気に入りの1本だ。