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Introducing IWC インヂュニア・オートマティック “50th Anniversary”(編集部撮り下ろし)

シルバーメッキのダイヤルデザインは、初代インヂュニアSLの登場から半世紀を記念するものだ。

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我々が知っていること

昨日、ジェラルド・ジェンタによるインヂュニア SLのデザイン誕生50周年を記念し、IWCはステンレススティール製のインヂュニアを2種類のリミテッドエディションとして発表した。いずれも同じ新たなダイヤルデザインを採用し、定番の40mm径に加えて、ひと回り小さい35mmケースも用意されている。

IWC Ingenieur 50th Anniversary Soldier
IWC Ingenieur 50th Anniversary Case Side
IWC Ingenieur 50th Anniversary Logo Macro
IWC Ingenieur 50th Anniversary Pocket Shot with Denim

 これは、IWCにおけるジェラルド・ジェンタの歴史の一端に敬意を表したもので、ジェンタがデザインしたインヂュニア SL Ref.1832が誕生した1976年へと立ち返るものだ。当時、ケースとブレスレットが一体となった“ジャンボ” インヂュニア SLの40mmというサイズは、時代に先駆けた大胆なものだった。しかし残念ながら、市場はこれを評価せず、商業的には失敗に終わった。IWCによれば、インヂュニア SLの発売から1983年までに製造されたのはわずか598本だったという。しかし今日、ジェンタによるアイコニックな一体型ブレスレットデザインが広く支持されていることを考えると、SLのデザイン誕生50周年というのは、まさにタイミングがいい。今回のモデルは、“ジャンボ” SLに存在した、あまり知られていないダイヤルバリエーションを再現したものだ。一般によく知られているグリッドパターンではなく、バーティカルサテン仕上げを施したシルバーメッキダイヤルだ。

IWC Ingenieur 50th Anniversary Bracelet Clasp
IWC Ingenieur 50th Anniversary Wrist Shot Green Sleeve
IWC Ingenieur 50th Anniversary Movement Shot

35mmモデルのシースルーバック。

 今回登場した現代版では、スペックは現行の40mm径および35mm径モデルと同一だ。35mmモデルにはCal.47110を鑑賞できるシースルーケースバックが採用されている一方、自社製Cal.32111を搭載する40mmモデルには、ソリッドケースバックと耐磁性を高める軟鉄製インナーケースが採用されている。アニバーサリーを記念して、6時位置に配されている“Ingenieur”のすぐ下には“50”の文字がプリントされている。これは、オリジナルモデルで“SL”と記されていたのと同じ位置だ。各リファレンスは1150本限定で、IWC正規販売店を通じて販売される。価格は40mm径のRef.IW328910が233万2000円、35mm径のRef.IW324909が202万9500円(いずれも税込)だ。


我々の考え

時計ブランドは、アニバーサリーものが大好きだ。限定モデルをつくる格好の口実になることが多く、今回のIWCにとってもまさに理にかなった企画だろう。また今回のモデルは、2年前に登場した、かなり魅力的なF1®映画『F1®/エフワン』の“ソニー・ヘイズ”グリーンダイヤル限定モデルにまつわるフィクションベースのストーリーと比べると、ずっと実際のIWCの歴史に根ざしている。そのため、現代の時計コレクターや、近年のジェンタ人気に惹かれている人たちには、今回のほうがかなり響くのではないだろうか。

IWC Ingenieur 50th Anniversary Pocket Shot

 本作はレギュラーコレクションの標準モデルに比べて、かなりの値上げとなっている。40mmモデルが233万2000円に対し、レギュラーコレクションのSS製モデルは211万7500円(いずれも税込)だ。とはいえ、標準のインヂュニアが211万7500円に達したのはかなり驚きだ。シルバーメッキのダイヤルがIWCのこの価格設定に大きく影響していることは間違いない。この価格設定と、各モデル1150本というきわめて大きな限定数(50周年記念モデルは合計2300本)が、店頭での売れ行きにどのような影響を与えるのか、興味深いところだ。とはいえ、2025年に発売されたF1映画にインスパイアされたグリーンダイヤルのインヂュニアも標準価格より値上げされていたが、売れ行きは好調だった。

 ダイヤルはかなり良い仕上がりに見える。かなり無難ではあるものの、実際にシルバーメッキのダイヤルを採用した点は評価したい。50周年ということを考えれば、オリジナルからもう少しディテールを取り入れて欲しかったところだ。例えばアプライド仕様のIWCロゴや、よりクラシックな書体などだ。とはいえ、この2サイズ展開の新作は、レギュラーコレクションのダイヤルにはそれほど惹かれず、少しひねりの効いたものを求めている人にとって、新たな選択肢になるだろう。

IWC Ingenieur 50th Anniversary Side By Side

 レギュラーコレクションから選ぶなら40mmのインヂュニアを選ぶ可能性が高いが、このダイヤルには35mmサイズのほうがマッチしているように思う。バーティカルサテン仕上げのダイヤルは、細かなパターンの入ったダイヤルに比べて広がりがあるため、時計そのもののサイズ感を強調してしまうと感じるからだ。それと35mmモデルには、センターリンクにもサテン仕上げを施してほしかった。ポリッシュ仕上げのセンターリンクは、どうにも必要とは思えない。そして、かつてオリジナルモデルは40mm径で登場したにもかかわらず、私が35mmモデルを好んでいるという、この皮肉をもちろん自覚している。でもまあ、私の好みはときどきこういう具合に、人と逆を行くのだ。


基本情報

ブランド: IWC
モデル名: インヂュニア・オートマティック “50th Anniversary”(Ingenieur 50th Anniversary)
型番: IW328910(40mm)、IW324909(35mm)

直径: 40mm、35mm
厚さ: 10.8mm(40mm)、9.4mm(35mm)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: シルバーメッキ
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SS製のブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: IWC製の3211(40mm)、47110(35mm)
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 120時間(40mm)、42時間(35mm)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 40mmモデルは233万2000円、35mmモデルは202万9500円(いずれも税込)
発売: 発売中
限定: あり、各1150本限定

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