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クリスタルを散りばめたアニマル型のレディースランチ風ハンドバッグで知られるジュディス リーバーは、コラボレーションの常連。タイメックスもその例に漏れないのだけれど、このふたつのブランドは、今になっても興味深い組み合わせだと思う。
タイメックスには実用性、用途、使いやすさに満ちていて、リーバーにはダラスという街とテレビ番組による独特の雰囲気がある。シャンパングラスが部屋を飛び交うように、騒々しく製品が発表されるのだ。
タイメックス×リーバーのコラボレーションで生まれたのは、38mmのステンレススティール製Q タイメックスと、35mmのローズゴールドトーンのSS製T80で、私の腕にはこの2本が装着されている。
この時計を身につけることは、自分探しの練習となった。“この時計はどんなものでありたいのか、そしてその目標においてどれだけ成功しているのか”というジャックの有益な理論を実践し、評論家のような冷徹さでアプローチしなければならないだろうと、ハンズオンの依頼を受けたときに感じた。私は虹色に輝くクリスタルが好きなわけではないが(モバードのミュージアムは大好きだ)、それでも、このちんどん屋のようなタイメックスを楽しんでいる自分に気づいた。
この鮮やかな色のお菓子のような腕時計の特徴はこれだ、重いのである。この非常に驚くべき時計について最初の驚きは、見ためとは裏腹に重量級であることなのだ。ちょっとあざとい感じはするけれど。これ以上大きいとマンガのようになってしまうと思うけど、35mmというサイズもちょうどいい。
その重厚感とともに、手首につけるとより繊細な印象になる(もちろん、本当の意味で繊細というわけではなく、クリスタルの時計が持つべき繊細さだ)。ローズゴールドの色合いは私の肌の色によく馴染み、クリスタルとの表示はそのままでいい感じがする。
クリスタルはバンドと文字盤にはめ込まれているため、圧迫感のある時計にはなっていない。ディスコボールのように常に光を集めているわけでもなく、実際、時計がそれほど重くなければ、そこにクリスタルがあることをほとんど忘れてしまうほどだ。全体として、この時計は予想以上に鈍重だけれど、それはいい意味で、である。
また、この時計はコントラストの研究ともとれる。50m防水ながら900個のスワロフスキー・クリスタルを使用いるためダイビング向きではない。派手なデザインだが、安価なプラスチック製タイメックスを連想させるクラシックなインディグロの光を放っている。タイメックスとしては高価なものの、ジュディス・りーバーとしてはまったく普通だと言える。
月、日表示、アラームの標準的なデジタル機能がついており、セットアップも簡単だ。
本機は、Z世代に見られるようになった、Y2K世代のファッションリバイバルにふさわしい時計。レインボーのロレックス デイトナの若い従兄弟のような楽しい時計である。オート・オロロジーを気取っているわけではなく、オート・オロロジーをどう発音するかも知らない時計だと言える。
ジュディス・リーバーのクリエイティブ・ディレクターであるディー・ヒルフィガー(リーバー自身は2018年に他界)は、プロモーションビデオを使って、当たり前だが重要な点を指摘した。彼女は、この時計は "カンバセーション・ピース......人々を幸せにするもの "だと語った。そしてご存知のとおり、彼女は正しい。
この時計をつけている私を見た友人たちは、"どうしてそんなものを持っているの?"、"その時計はあなたじゃなくて私にぴったり、私にもちょうだい "と言った。時計に興味があるというよりファッションに興味がある友人たちのなかで、この時計は彼らの目に留まったのだ。
たぶん、あなたがこの種の時計を欲しがるような人なら(私の友人のベッカは別として、他に誰がいるかはわからない)、私ほど訝しげな興奮を集めることはないだろう。でも、身につけると楽しい時計であることに変わりはない。ジャックによるテストもクリアしている。驚くべきことに、この時計はやろうとしたことを成し遂げているのである。
タイメックス T80 x ジュディス・リーバー:ケース径35mm、厚さ11mm、ストラップおよびラグ幅18mm。50m防水。ステンレススティールケース、ローズゴールドトーンステンレススティールバンド。デジタルムーブメント、INDIGLO® ナイトライト。希望小売価格:1000ドル(約11万5880円)
Photos by Tonje Thilesen.
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