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我々が知っていること
英国を拠点とするマイクロブランド、アーケンが、人気のトラベラー向けデュアルタイムウォッチの新たな一般販売モデルで再び注目を集めている。今回は“セージグレー”ダイヤル仕様だ。これは2023年に発表されたグレーダイヤルとブラックダイヤルのふたつの先行モデルに続くもので、どちらも当初は200本限定の予約販売として、その後再入荷、そして昨年初めの無期限販売という形で展開されてきた。これらのモデルは現在オンラインでは注文できないが、アーケンの創設者であるケネス・ラム(Kenneth Lam)氏によると、展示会や、徐々に拡大を進めている同ブランドの小売店ネットワークを通じて入手可能だという。
昨年ブランドは時計の組み立てと、注文対応に追われていたが、ブランドの動向を注視している方やアーケンのミートアップに参加された方はご存知だろうが、その後、いくつかの“スピークイージー”エディションが登場していた。これらは特定の展示会やミートアップ会場でのみ入手可能なモデルで、多くの場合、セラコート加工されたケースが付属していた。そしてついに今回、この新しいセージグレーのアルテラムが、より幅広く一般に向けて販売されるモデルとして登場した。
本作は今年初めに開催されたBritish Watchmakers’ Dayで初披露されたモデルで、この新しいダイヤルは、クラシックなブリティッシュレーシンググリーンを極限まで彩度を落として再解釈したものとなっている。一見するとかなりモノクロームに見えつつも、わずかに緑味を感じさせる。さらにサンドカラーのデュアルタイム針が、クールなダイヤルにさりげない温かみを添え、38mmのグレード2チタン製のケースが持つグレーの色合いを引き立てている。
ダイヤルには小さな円形の開口部がふたつ設けられており、それぞれローカルタイムと第2時間帯に対応した昼夜表示を示している。一方、6時位置のインダイヤルには日付表示が配されている。インデックスは、セラミックベースのスーパールミノバで立体的に成形されているが、それにより、比較的高めに配置された針が引き立てられるような美しい奥行きが生み出されている。
アルテラムの特筆すべき点は、その独自のデュアルタイム機能(従来のGMTウォッチとは異なる動作)が、内部のミヨタ製ムーブメント Cal.9015の上に搭載されたアーケン独自開発のモジュールによって実現されていることだ。このモジュールは、時刻を逆方向(反時計回り)に調整する際に、デュアルタイム針を所定の位置に固定する。一見すると操作方法は複雑に思えるかもしれないが、実際はきわめてシンプルだ。2023年にジェームズ・ステイシーが指摘したように、基本的には針を反時計回りに回してふたつのタイムゾーンの時差を設定し、次に時刻を順方向に回して現地時刻を合わせるだけだ。
本作は2段階にわけて受注販売が行われる。1回目は5月23日から数量限定で販売開始、2回目は5月30日から数量無制限の予約受付となり、配送は年末から開始されます。チタン製ケースにクイックリリース式セイルクロスストラップを備えたアルテラムは630ポンド(日本円で約13万5000円)だ。
我々の考え
新しいダイヤルカラーが追加されたこと自体は、それほど衝撃的なニュースではないかもしれない。だがこのマイクロブランドのファンにとっては、このモデルがブランドの公式オンラインストアで購入可能になったのは1年以上ぶりであり、その出来栄えも素晴らしいものだ。ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・デュアルタイムから着想を得ていることは確かで、エベレストモデルとの類似性については以前Hodinkeeでも触れられていたし、今年発表されたチタン製のカーディナルポイントシリーズによって、両者は精神的にもさらに近づいた印象がある。しかし実物を見ると、アルテラムは単に価格帯が違うというだけでなく、プロポーション、装着感、そして全体の雰囲気においても全く別物なのである。
寸法だけで見ると、アルテラムは直径38mm、ラグ・トゥ・ラグ46mmと、きわめてコンパクトな時計だ。しかしクイックチェンジ機構を組み込んだラグのデザインにより、ストラップはわずかに外側へ広がる角度がつけられている。そのためストラップはすぐに下向きに曲がらず、実際のラグ・トゥ・ラグはやや広く感じられる。
アルテラムは、私にとってきわめて思い入れのあるデザインだ。昨年発売されたグリーンのセラコート仕上げのスピークイージーエディションを愛用し、とても気に入っていた。ジェームズ・ステイシーと私の好みが重なる部分を見つけると、いつもとてもうれしくなるが(その重なり方が意外なこともある)、この時計は、発売当初から私たちふたりが熱烈に愛してきた時計のひとつなのだ。
まあ、私の好みはわかりやすいだろう。セージグレーダイヤルのアルテラムなど、まさに私が求めていたものだから、もちろん手に入れるつもりでいる。私の個人的な意見だが、本作はマイクロブランドのなかでも最も魅力的なトラベルウォッチのひとつであり、1000ドル(日本円で約15万円)以下という価格を考えれば、その内容はきわめて充実している。
基本情報
ブランド: アーケン(Arken)
モデル名: アルテラム(Alterum)
直径: 38mm
厚さ: 13mm
ラグ・トゥ・ラグ: 46mm
ケース素材: グレード2チタン
文字盤色: セージグレー
インデックス: セラミックで成形したアプライドの夜光インデックス
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: テーパーの効いたクイックリリース式ナイロンストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: ARK-9015DT v2(ミヨタ 9015をベースに独自モジュールを追加した改良型)
機能: 時・分表示、・センターセコンド、日付表示、第2時間帯表示、昼夜表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 24
追加情報: 日付調整用の独立したねじ込み式プッシャーを搭載
価格&発売時期
価格: 630ポンド(日本円で約13万5000円)
発売: 第1弾は英国夏時間で5月23日16時(日本時間では5月24日 0時)より数量限定の在庫販売、第2弾は5月30日より、数量無制限での予約注文の受付を開始
限定: なし
詳しくはこちらをご覧ください。
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