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クイック解説
2年前のフィフティーシックスの発表に伴い、ヴァシュロン・コンスタンタンは、複数のモデルをもつラインナップを新たなラウンドケースとして追加した。フィフティーシックスのデザインは、同社のアーカイブから1950年代のクラシックなタイムピースを想起させる一方で、若年層のユーザーに向けて新鮮なアプローチを試みた。今回発表された新たなフィフティーシックス・オートマティックのセピアカラーバージョンで、ヴァシュロンはコレクション発表時の主な目的の一つをより達成したようにも見える。本機は、オーヴァーシーズよりもスポーティで、70年代に根ざしたモデルでもなく、伝統的モデルであるトラディショナルやパトリモニーよりも堅苦しさはないが、ドレッシーでクラシカルな時計であるのだ。
フィフティーシックスのケース形状は、ベゼルから特徴的なラグへとステップダウンしていくと、ひと目見れば少し複雑な形状だと分かるだろう。この特徴は1956年のRef. 6073(1956年)にインスパイアされたものだが、コピーされたというわけではない。フィフティーシックスは非常にユニークな時計であり、40mmのサイズは現代的テイストに合わせたものである。
ファースト・インプレッション
フィフティーシックスは最初の2年間で個人的にもしっくりきていた時計だが、ブラウンダイヤルにわざとブラウンのストラップを付けたこのモデルは、今のところ最高のコンビネーションだと思う。ミニッツトラックのチャプターに差し込まれる日付窓の配置が、若干エレガントさに欠けると感じるかもしれないが、これは決して大きな問題ではない。むしろ日付表示ディスクのベースカラーが、文字盤の柔らかいセピア色のトーンにマッチしていることは高く評価されるべきだろう。
私は、本機のブラウン文字盤とそれにマッチする茶のカーフスキンストラップの、温かみあるニュートラルなトーンをとても気に入っている。これで204万円(税抜)というのは決して高くないし、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計としてはコストバリューの高い時計である。セピアブラウンの文字盤がお好きな方は、同色の文字盤を採用したコンプリートカレンダーバージョンもチェックすることをオススメする。どちらもヴァシュロン・コンスタンタンのブティックのみで手に入るものだ。
基本情報
ブランド:ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル名:フィフティーシックス・オートマティック(FIFTYSIX SELF-WINDING)
型番:44600E/000R-B576
直径:40mm
厚さ:9.6mmm
ケース素材:18Kピンクゴールド
文字盤色:セピアブラウン
インデックス:アプライド18KPGアラビア数字、夜光付きインデックス
夜光:あり
防水性能:3気圧
ストラップ/ブレスレット:ブラウンカーフスキンストラップ
ムーブメント情報
キャリバー:1326
機構:時、分、秒、デイト表示
直径:26.2mm
厚さ:4.3mm
パワーリザーブ:48時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数:25
価格・発売時期
価格:204万円(税抜予価)
発売時期: 5月予定
限定: ヴァシュロン・コンスタンタンブティックでの限定発売
詳細についてはヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトへ。