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Introducing AppleからApple Watchに3種類の新作モデルが登場(編集部撮り下ろし)

Apple Parkから生中継でお届け!

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クパチーノからご挨拶申し上げます。今、Apple Parkのスティーブ・ジョブズ・シアターからこれを執筆しているのだが、その理由はもちろんAppleの毎年恒例の基調講演を終え、iPhone 14と3種類の新型Apple Watchを含む最新かつ最高のグッズやガジェットが発表されたところだからだ。これは、最高級のスマートウォッチにもたらされた最大かつ最も包括的なアップデートといえる。

Apple Park

ここがApple Parkだ。

 Apple CEOのティム・クック氏、COOのジェフ・ウィリアムズ氏、Apple Watchプロダクトマーケティング担当のデイドラ・カルドベック氏が、まったく新しいApple Watch Ultra、Apple Watch Series 8、Apple Watch SEのすべてを案内してくれた。

 以下、全容をお届けする。


Apple、新しいApple Watch Ultraでアウトドアアクションを狙う

Apple Watch Ultraは、Apple Watchの新しいプラットフォームで、スポーツやアクティビティのトラッキング機能を強化した。Apple Watch Ultraには、強い日差しのなかでも見やすいApple Watch史上最も明るいディスプレイスクリーン、EN 13319(ダイビングコンピュータの国際規格)に認定された100mまでの防水性能と拡張ダイビング機能、過酷な条件下(-20°Cから55°Cまで)での温度耐性、緊急時に最大180m先まで聞こえる86dBのサイレンなどのアップグレードが施されている。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultraを着用。

 サイズ以外で最も大きなアップグレードは、ケース右側面の立体的な側面に、特大のDigital Crownとサイドコントロールボタンが設置されたことだ。新Digital Crownは、従来のどのリューズよりも直径が大きく、溝も深く、グローブ装着時の使いやすさが追求されている。また、ケース左側には、カスタマイズ可能な“アクションボタン”を配し、より正確なスタート時刻の設定や、レースやワークアウトの各パートへの移行を瞬時に行うことができる。

(個人的な意見だが、新しいケースサイドによってApple Watch Ultraはパテック フィリップのノーチラスのケースデザインに少し似ているように感じる。ベン・クライマーによる2018年のジョニー・アイブとのインタビューから、Appleの元最高デザイン責任者のお気に入りの時計がノーチラスであることが分かっている)。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra専用に設計された新しいトレイルループ。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultraで新しいアルパインループを試す。

 Apple Watch Ultraのその他のアップデートは、標準のApple Watchと比較して、音量を上げるためのふたつめのスピーカーの追加、1回の充電で最大36時間駆動するApple Watch史上最大のバッテリーライフ、さらにAppleが今秋以降に発表するというバッテリー最適化設定を利用することで、60時間まで使えるようになることなどが挙げられる。この60時間というのは、GPSをオンにした状態で長距離のトライアスロンを完走するのに十分な時間だ。そういえば、GPSの性能が見直され、L1信号とL5信号の組み合わせに接続する新しい高精度デュアルシグナルリンクに更新されている。Appleによれば、現在市販されているスマートウォッチのなかで最も正確なGPSトラッキングシステムだそうだ。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra専用の新しいApple Watchフェイス "ウェイファインダー"。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultraに搭載されたハイコントラストな“アクションボタン”。

Apple Watch Ultra

Digital Crownとサイドコントロールボタンを収めた立体的なケース側面。

 コンパスアプリケーションは完全にアップグレードされ、道に迷ったときに自分の足跡をたどるのに役立つウェイポイントを追加できるようになった。アップデートされたコンパスアプリケーションは、「ウェイファインダー」と呼ばれるまったく新しいApple Watchのフェイスのリリースにも大きな役割を果たしている。(私の考えでは)ブライトリングのナビタイマーの文字盤にどこか似ていて、時計の文字盤にコンパスを組み込み(その他7つの「コンプリケーション」に加えて)、どんな山、道、海でも、自分がいる場所に合わせてカスタマイズすることができるのだ。暗闇で視認性を高めるために文字盤を赤くするナイトモードも搭載されている。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultraの新フェイス「ウェイファインダー」のナイトモード表示。

 Apple Watch Ultraは、水深計、減圧測定、速すぎる浮上速度の通知、GPSによる物理的なダイビングのエントリーおよびエグジットのトラッキング、そして新しいiPhoneアプリ“Oceanic+”との接続により、完璧なダイビング計画を立てることができるといった機能を備えている。短時間のダイビングでは従来のダイブコンピューターの代わりになるため、新しいダイビング機能は、特に従来のスポーツウォッチの愛好家には興味深いものになると思う。繰り返しになるが、Apple Watch Ultraはダイブコンピュータの国際規格であるEN 13319の認証を取得している。ツールウォッチとしていいんじゃないか?

Apple Watch Ultra

 また、AppleはApple Watch Ultra向けに、チタン製の“G字フック”と強化されたトップループを備えた“アルパインループ”、ウェットスーツの上からでも装着できるエラストマー製の“オーシャンバンド”、Apple Watchバンドとしては最も薄い軽量の“トレイルループ”など、特定の個々のアウトドア活動に結びついた3種類のバンドを発表している。

Apple Watch Ultra

 Appleは基調講演で、Apple Watch Ultraがダイバーのナディア・アリー氏(Nadia Aly)やランナーのスコット・ジュレク氏(Scott Jurek)といった本格的なアスリートや探検家と密接に協力し、開発に時間をかけたことを強調した。最終的には、米国の汎用軍事規格であるMIL-STD-810までクリアしており、Apple Watch Ultraの品質と耐久性を際立たせている。価格は12万4800円(税込)で、本日よりApple経由で注文でき、2022年9月23日に全世界で発売される予定だ。

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Apple Watch Series 8による卓越性の反復

Apple Watch Ultraに加え、メインラインのスマートウォッチ“Apple Watch Series 8”も新たに発表された。Apple Watch Series 8は、過去7回リリースされたApple Watchをベースに、1回の充電で最大36時間のバッテリー駆動を実現する新しい低電力モード、ふたつの新しいモーションセンサー、3軸ジャイロスコープ、アップグレードされた加速度センサーの追加による衝突検出、女性の健康トラッキングと家族計画に最適化された新しい温度センサーが導入されている。

Apple Watch Series 8

 Apple Watch Series 8の低電力モードは、iPhoneの省電力設定と同様に、長時間高いレベルの電力を維持するために、常時表示などの特定の機能をオフにするものだ。Apple Watch Series 8は通常、Series 7と同じ18時間使えるバッテリーだが、低電力モードをオンにすると最大36時間に延長される。アクティビティトラッキングと落下検知は、本モード設定中でも利用が可能だ。低消費電力モードは、まったく新しいオペレーティングシステムwatchOS 9を搭載したSeries 4以降のすべてのApple Watchモデルで利用できるようになる予定だ。

Apple Watch Series 8

Image: Apple

 Apple Watch Series 8の新しい衝突検知の安全機能は、ふたつの新しいモーションセンサー、3軸ジャイロスコープ、アップデートされた加速度センサーの追加を中心に構成されており、衝突によるGフォースを最大256Gまで測定することができる。自動車や自転車の衝突を検知し、衝撃を検知してから10秒後に緊急連絡先に通知。Apple Watch Series 8の温度センサーの追加は、女性の健康に焦点を当て、健康的な生活と家族計画のための遡及的な排卵を推定できる周期記録を追加している。温度センサーのひとつはケースバック、背面クリスタルの下に、もうひとつのセンサーは前面クリスタルの下に配置されている。睡眠時には、センサーが手首の温度の夜間変化を追跡し、異常な温度が発生したときに着用者に通知することができる。Apple Watchの心拍数トラッキング機能と組み合わせることで、排卵サイクルが完了したことを推定することも可能だ。Appleの常として、プライバシーは最も重要であり、排卵の推定値のような健康データはデバイス上でエンドツーエンドで暗号化され、本人のみがアクセスできるようになっている。

Apple Watch Series 8

 Apple Watch Series 8は、リサイクルアルミニウムの4色(ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)RED、シルバー)、ステンレススティールの3色(シルバー、ゴールド、グラファイト)で展開される。ナイキとエルメスのパートナーシップによるものを含め、多数の新しいバンドが用意された。Apple Watch Series 8は、GPSモデルが5万9800円、GPS+Cellularモデルが7万4800円(ともに税込)で本日より注文可能だ。発送開始は2022年9月16日を予定している。

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Apple Watch SEで変わる新しいエントリーポイント

最後に、第2世代のApple Watch SEは、Appleのファミリー共有設定に最適化され、より手頃なApple Watchを提供することを意図している。Apple Watch Series 8に搭載されたアップデートされたモーションセンサーを搭載し、2020年に発売された第1世代Apple Watch SEよりも20%高速化。Apple Watchの主要機能のほとんど(ワークアウトとアクティビティのトラッキング、50mまでの防水機能、心拍数の通知、落下検知など)を維持しながら、全体的に低価格が実現された。

Apple Watch SE

 新しいApple Watch SEは、ナイロン複合材でできた新しいケースバックと、リサイクルアルミニウムで構成されたアウターケースを採用し、3種類のカラーオプション(ミッドナイト、スターライト、グラファイト)が用意されている。価格は、GPSモデルのApple Watch SE(第2世代)が3万7800円から、GPS+Cellularモデルが4万5800円からとなっている(ともに税込)。Apple Watch Series 8と同様、本日より注文が可能で、2022年9月16日より配送が開始される予定だ。

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HODINKEEショップはApple Watchの正規販売店です。コレクションはこちらからご覧いただけます。

そのほかApple Watchに関する詳細は、Apple公式サイトへ。