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Auctions HODINKEEメンバーがジュネーブ・オークションのトップロットについて語る

ヴィンテージの愛好家、ヴィンテージのスペシャリスト、そして自他ともに認める逆張り主義者が、今週末のオークションを前にいち推しのヴィンテージウォッチを紹介する。

今日もオークション談義に花を咲かせよう。今回は(ほとんど)ヴィンテージウォッチが選ばれているが、この激論に誰が参加しているのかを知れば納得いくことだろう。ヴィンテージウォッチのスペシャリストであり研究家でもあるトニー・トレイナ、ヴィンテージのスペシャリストであり顧客アドバイザーでもあるリッチ・フォードン(今週末のオークションでは直接入札に参加する予定)、そして……メンバー同士の討論が大好きでヴィンテージウォッチも少々嗜んでいるマライカ・クロフォードだ。

 今週のクリスティーズサザビーズフィリップス、そしてアンティコルムのジュネーブ・オークションにおける昨今のトレンドやお気に入りのロットについて、そして積極的な議論を引き出すべくマライカが仕掛けたリシャール・ミルのサプライズについてざっくばらんに語っていく。

サザビーズ Lot 48: フランク・ミュラー 18Kイエローゴールド製“プレ・ブランド”ミニッツリピーター パーペチュアルカレンダー

トニー・トレイナ(以下トニー)「オーケー、これが今週の私のお気に入りの時計だよ。いわゆる、プレブランドのフランク・ミュラーだ。文字盤にはただ“Franck”と書かれている。フランク・ミュラーが正式にブランドを立ち上げる前のものだ。パーペチュアルカレンダーとミニッツリピーターを搭載していて、正直なところ一見するとブレゲに似ている。ケースはかつてパテックやブランパンなどのケースを手がけ、現在はレジェップ・レジェピのケースを製作している巨匠、ジャン-ピエール・ハグマン(Jean-Pierre Hagmann)によるものだ。サザビーズがハグマンに確認したところ、彼がフランクのためにこのタイプのケースを製作したのは、このモデルだけだという(そのため、ケースバックには“No.1”と記されている)」

マライカ・クロフォード(以下マライカ)「ハグマンはあちこちのブランドで仕事するのが好きなのよ」

トニー「彼はある意味、業界のトップランナーだよね。これはいい意味で言ってるんだけど、彼は誰と仕事をするかをとても慎重に選んでいるんだ。80年代と90年代のパテックにブランパン、そして現在のレジェピといった具合にね。いずれにしても私は初期のフランク・ミュラーが大好きで、これは彼がブランドを立ち上げる前のまさに初期中の初期のものだ」

リッチ・フォードン(以下リッチ)「フランク・ミュラーへの愛はどこで途切れたんだ?」

マライカ「ライターよね」

トニー「いや、デュポンのライターは大好きだよ! フランクへの深い愛情は、彼が2003年頃にブランドを去ったときにしぼんでしまったんだ」

マライカ「“悪行”のためにね......。でも、フランク・ミュラーという人物に実際何があったの?」

トニー「フランク・ミュラーは、ビジネスパートナーとの長期にわたる係争の末、2005年に実質的にブランドを去った。それに関する話もいくつか読んだけど、完全には語られていない。私が知る限り、フランク・ミュラーはその件について口を開いたことはない。10年ほど前、ウェイ・コー(Wei Koh)がタイに彼を訪ねたときに素晴らしい記事を書いているよ」

MC「とても魅力的なネタね。フランク・ミュラーという男性についてあなたにアンオフィシャルな記事を書いてもらいたいくらい」

サザビーズ Lot 74: ヴァシュロン・コンスタンタン プラチナ製ミニッツリピーター パーペチュアルカレンダー Ref.30020

リッチ「私がまずピックアップするのは、以前サザビーズで購入したものととてもよく似た時計だ」

トニー「まさか。冗談だろ? フランクよりこっちのほうがいいなんて言うのかい⁉︎」

マライカ「ひと言だけ言わせてもらうと、実際のところトニーのほうがいいと思う」

トニー「そう言ってもらえるとうれしいよ」

リッチ「この時計を初めて見たのは昨年のフィリップスだったんだけれど(21万5900ドルで落札)、ヴァシュロンはもちろん、パテックでさえもう作っていないような時計だ。特に箱付きの個体は素晴らしいし、とてもとても珍しい。一番最近見たものは箱なしの状態だった。これはとても素敵な時計で、プラチナ製だ。今回の見積額は12万から24万スイスフラン(日本円で約2061万から4122万円)となっている」

マライカ「ふたりとも、好みが渋いのね」

トニー「本当によく似た時計を選んだよね」

マライカ「トニーのほうがもうちょっとだけリベラルな魅力があるわね。私的には、このヴァシュロンはすごくクリーンな印象」

リッチ「ヴァシュロンはリベラルかって? いいや。じゃあ、素晴らしい時計かというと? まさにそうだろう」

トニー「フランクは時計界の元祖アンファン・テリブル(コクトーの小説の題名から。恐ろしいほど遠慮がなく、その発言によって両親や他人を困惑させる子供の意)だったのさ!」

サザビーズ Lot 22: ロンジン 18Kイエローゴールド製ハンティングケース

トニー「ロンジンとマライカの組み合わせは…、想像もしてなかった!」

マライカ「私は普段このブランドの時計を手にすることはないのだけれど、このハンティングケースはちょっと奇妙で面白いと思う。おそらく身につけることはないけれど、むしろアクセサリーとしてはいいと思わない? パテックのRef.5099 ゴンドーロ キャブリオレやカルティエのオビュ サヴォネットよりもずっとクールだと思う。ストラップが付いたロケットのようなものね」

トニー「これはすごいね。2本しかないんだ。当時ヒットしなかったから2本だけ作ったんだろうけど、ある世代における無名が次の世代の“レア”になったという例だろうね」

マライカ「実際にこれをつけている人がいるなんて、考えられないわね」

トニー「いや、まったく実用的な時計ではないよ」

マライカ「こういうジュエリーに紋章を入れたりする人のことが、とても気になっているの。これは、家の紋章を入れて受け継ぐような代物よね。とてもエレガント」

トニー「君が言うように、この時計にはモノグラムが入っていて、それがこの時計の謎を深めている。単なる王室御用達の人物のものなのか、それとも実際に王室の血筋を引く人物のものなのか。これ以上はわからないかな」

リッチ「ユーゴスラビアのアレクサンダー1世だね。でも彼はこの時計をメキシコシティで買ったようだ」

マライカ「あら、これはアステカの刻印がサイドに刻まれているのかしら」

トニー「ゲイ・フレアーのロゴが入ったゴールドのバックルが付いているのもクールだね」

クリスティーズ Lot 90: ロレックス 18Kイエローゴールド製オイスター クロノグラフ “プレデイトナ” Ref.6034

トニー「私はこの50年代のロレックスの時計が大好きなんだけど、このプレデイトナも“OAKコレクション”のものらしくておもしろそうだから取り上げた。というのも、昨年11月にOAKコレクションの一部をシングルオーナーセールとして開催していたんだ。そしてその前には展示会があり、このヴィンテージウォッチのコレクションについて多くのメディアが報道していた。誰に聞いても昨秋のセールは芳しくなかったと口を揃えて言っていて、次はどうなるのだろうとみんなが気にしていたんだ。

 今シーズンのクリスティーズ ジュネーブ・オークションには、少なくとも数点のOAKウォッチが出品されているけれど、“非常に重要なヨーロッパの個人コレクションから”という出所以外は、あまり言及されていない。知っている人は、当然知っている。これらの時計は一般に公開されていたのだから。今シーズン、OAKコレクションをめぐるすべてのドラマがどのように展開されるのかは非常に興味深い。

 でも、それ以上に、これはクールな時計だと思う。ケースに非常によく似たパティーナが見られ、有名なロレックスのRef.6062 “ダークスター”のようだ」

マライカ「なぜパティーナ(古色)を求めるのか、私には理解できない。火のなかに放置されていたようにしか見えないもの」

リッチ「このパティーナはケースに手を加えられていないことを物語っているけれど、見た目としてはあまり魅力的とは言えないね。でもヴィンテージにこだわる人は、できればポリッシュされていない、オリジナルのフォルムが残っているケースを欲しがるものだ」

マライカ「もし私がヴィンテージのものを探すとしたら、時計に限らず、できるだけ状態のいいものを選びたいと思う。同じ理由は洋服には通用しないでしょうね。例えば、“ビーズが施された素晴らしい1970年代のイヴ・サンローランのヴィンテージパンツがあるんだけど、糸がボロボロなんだ”ってね。さすがにそうは思わないわ」

リッチ「通常、時計にこのようなパティーナがある場合はケースが磨かれていないことを意味する。このケースも写真で見るとホールマークはシャープに見えるが、どこかソフトな感じがする。パティーナが時計の魅力を損なっているのかもしれない」

トニー「そうかそうか、君たちは私が選んだ時計が嫌いなんだな。とにかく、この時計の見積額は10万~20万スイスフラン(日本円で約1720万〜3440万円)だ。2012年に有名なコレクター、ゴードン・ベスーン(Gordon Bethune)のコレクションのひとつとして14万6500ドル(当時のレートで約1172万円)で落札されているんだけど、それに匹敵する価格で落札されても不思議ではないね」

フィリップス Lot 10: フレッチェロで販売されたパテック フィリップ ステンレススティール製Ref.1485

リッチ「この時計がとても気に入っている。今週末に、オークションでは数年ぶりに2本が売りに出される予定だ(もう1本はサザビーズから)。このリファレンスには本当に興味がある。というのも、30年間も同じ価格だったんだ。この時計のひとつは、2000年にアンティコルムで1万4000ユーロ(当時のレートで約140万円)で落札されていた。そして今回も、基本的には同じくらいの価格設定だ。ダブルサイン文字盤のためにこちらはもう少し高い値がつくかもしれないが、この価格設定は、おそらく同じ人物がずっと集めているか、同じ層のコレクターが延々と買い続けていて、ほかの誰も気にしていないんじゃないだろうか。私はおそらく、気にしている側のひとりだろう。サイジングは本当にいい。この時計は少し小さすぎると思われているようだが、私が少しのあいだ所有していたブシュロン カレを思い出してもらえれば、この時計は少し大きめであることがわかると思う」

マライカ「前に持っていたカレと比べてどう?」

リッチ「カレは26mm×26mmのサイズでほとんどラグがなかった。これは27mmなので、ほぼ同じだ。手首につけても同じような感じだろう。この価格帯でヴィンテージのパテックを購入するとしたら、これが私のリストの筆頭になると思う」

マライカ「なるほど、クールね。私も興味が湧いてきた」

アンティコルム Lot 157: ジェラルド・ジェンタによる18Kイエローゴールド製ブルガリ トゥボガス Ref.7766

マライカ「何がセルペンティで何がセルペンティでないのか、混同されていることが多いように思うの。 トゥボガスとセルペンティはまったく違うものね。(ブルガリのデザイナーである)ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)がこのふたつを組み合わせたのは最近のこと。いずれにせよ、この非セルペンティのトゥボガスにはジェンタのサインが入っているわ」

トニー「これは実際に見て知ったんだけど、その瞬間までトゥボガスがジェンタのデザインだとは思ってなかったよ」

マライカ「インデックスがジェンタらしい。ベニュワールのバングルよりイケてるんじゃない?」

リッチ「私もそう思う。バングルよりもクールだ」

マライカ「これは、私が大好きなセルペンティ トゥボガスのトリプルラップをより控えめにしたバージョンね。バングル/カフウォッチとしてとても魅力的だわ」

リッチ「いいね。イタリアの貴婦人のコレクションだったというのは、とても納得できる」

マライカ「私はカルティエが女性向けにデザインしているものがとても好き。でも、カルティエがバングルというコンセプトを発明したわけではないことをこの時計が証明してくれているの。誰もがカルティエが発明したと思っているようだけど、私はショパールやブルガリのヴィンテージでも見たことがあるわ」

リッチ「多分、ジェンタが発明したんだろうね」

マライカ「ジェンタはありとあらゆるものを生み出してきたのね」

アンティコルム Lot 90: 14Kイエローゴールド製ロレックス オイスターパーペチュアル “バブルバック” Ref.3131

トニー「この小さなバブルバックを実際に見てみたけど、40年代製の小ぶりな32mm径のロレックスは手首にとてもよくフィットするね」

マライカ「ああ、この時計は本当にいい。ヴィンテージのロレックスで数千ドルというのは、どうしてなのかしら?」

リッチ「OK、トニー、この時計について教えてくれ」

トニー「まず第一に、高額なモデルから手ごろなものまで含め、私はアンティコルムがジュネーブで一番素晴らしいセールをしていると思っている。しかし、600ものロットがあるのだから掘り出し物もあるはずだ。以前私たちのPodcastで、今シーズンの高額モデルのなかでも特に気に入ったものとしてパテックの懐中時計、Ref.605 ワールドタイムを紹介した。私にとってこの時計はまさに、“掘り出し物”のひとつだ。アンティコルムのオフィスに入ってすぐに手に取った時計で、その後1時間ほどずっと見入っていた。この手の時計の多くは、文字盤が修復され、傷んでしまっている。しかし、この個体はオリジナルの魅力をすべて持ち合わせている、初代オーナーの家族から譲り受けたものだ。今こそバブルバック復権の時だ!」

マライカ「入札するつもり?」

アンティコルム Lot 401: ユニークピースのハブリング リトルハブリング GMT

リッチ「よし、それじゃあモダンなものも選んでおこう。ルックス的に超モダンというわけではないが、ハブリングだ。ハブリングはサイズが大きいという理由で敬遠されることが多いのだけれど、これは直径36mm。ラッカー仕上げの文字盤を備えたユニークピースで、6000ドル(日本円で約93万5000円)。つまり、この時計は完璧なんだ」

トニー「ハブリングについて完全な見解を持ち合わせているわけではないけれど、聞いて欲しい。つい先日、彼らが香港のリテーラーと一緒に作ったスプリットセコンド・クロノグラフの小ぶりな限定版を目にした。見た目はとてもいいし、私が見たいデザインの要素はすべて備えていると自分でも思うのだけれど、形容しがたい何かが足りないと感じてしまったんだ」

マライカ「個人的な理由かしら」

トニー「ドイツらしいかどうかかもしれないね」

リッチ「彼らが参考にしようとしているのは多くの場合、とても魅力的なヴィンテージの文字盤だが、そのうちのいくつかはいたって平凡なものだ。しかしそれがうまくハマれば、素晴らしい価格で本当にいい時計に仕上がる」

マライカ「リッチは持っているの?」

リッチ「いいや、でも今、オーダーは入れている」

アンティコルム Lot 120: ベイヤー製造の18Kイエローゴールド製パテック フィリップ “ディスコボランテ” Ref.2551

マライカ「これは見事なカラトラバね」

トニー「リッチ、これは君の過小評価されているカラトラバのリストに入っていたかい?」

リッチ「ああ、このリファレンスはHODINKEEの私のカラトラバの記事のなかにあったよ。みんなが大好きなRef.2526に通じるものがある。もちろん、マライカがエナメル文字盤を好きなことは知っている。Ref.2551のケースのほうが興味深く見えるのは、同じようなラグ形状を特徴とするいくつかのRef.2499と同じケースメーカー、ウェンガーによって作られているからだと思う。ヴィンテージのパテックに2万ドルほど注ぎ込むには、ベストな選択肢のひとつだろう」

マライカ「モダンな白文字盤のカラトラバは退屈だと思っていたの。それに比べてこれはとても温かみのある色で、エレガントね」

トニー「パテック初の自動巻きムーブメント、Cal.12-600も搭載しているようだね」

マライカ「それがすべてね」

リッチ「まあ、そんなところだね。残念ながら、リューズは交換されている。自動巻きキャリバーのため、パテック フィリップ製の大きなリューズが付いているはずだ」

マライカ「それはいいんだけど、ちょっと言わせてもらっていい? ホブネイル装飾のベゼルは本当に耐えられない。とても不格好だと思う。だから、私はこの時計が好き」

トニー「私もホブネイルは好きじゃない。 リッチ、もしかしたら君のほうが理解できるかもしれないけど、私たちより10歳くらい年上の連中がホブネイルが好きだっていうのを耳にしたような気がするんだ」

リッチ「年齢に大きく左右されると思う。カラトラバの場合は、まさにおじいさん向けだね」

クリスティーズ Lot 23: リシャール・ミル “悪魔のホーン” フライングトゥールビヨン RM66 Ti CA

マライカ「OK、ここまで私たちのセレクションはほとんどが保守的なものだった。おそらく不景気の表れね。そこで、ちょっとおもしろいものを入れてみようと思ったの」

リッチ「そろそろ現実に引き戻される必要があるようだね、助かるよ」

マライカ「このリシャール・ミルのような時計に入札する人がいるということをも、みんなに覚えておいて欲しいの」

トニー「ワイルドだなあ」

リッチ「私がこの時計で気に入っているのは、裏蓋にある3本の小指だ」

マライカ「素晴らしいわ。この時計の紹介記事をお忘れなく」

トニー「マライカ、この時計はケースサイドのホブネイルが見えるまでずっと気になっていたんだよね?」

マライカ「時計を横にしてみるまでは、完全に魅了されていたわね、正解よ」

トニー「アワーマーカーはどうなっているんだい?」

マライカ「ギターのピックじゃない? それとも骨?」

トニー「歯かな? 私には化石のように見えるよ」

リッチ「ケースサイドにチタンと書かれているのがいいね」

トニー「マライカにとって、このモデルはRMのなかでどういう存在?」

マライカ「正直なところ、頂点に近いと思ってる。というのも、このモデルは彼らの成功のカギを握っていると思うから。知ってのとおり、彼らは目新しいRMを作ることで、人々の興味を引きつけ続けている。リシャール・ミルは、皮肉を解する数少ないスイスブランドのひとつ。少なくとも、彼らは洒落を楽しんでいると思うのだけれど、どう?」

トニー「私にとってのRMの魅力は、彼らがまるでそのジョークに参加しているかのように感じられることなんだ。もしそう感じなければ、何の魅力もない。」

マライカ「ウブロは間違いなくジョークに乗っかっている側だと思うけど、時々RMがそうなのか疑問に思うこともあるの。でも、私のアイロニーを彼らが肯定してくれる必要はないから、正直私にとってはどうでもいいことね」

リッチ「RMはジョークに加担している側だと思う。もし冗談を形にしたとしたら、こんな時計だろう」

マライカ「つまり、彼らは自分たちの顧客が誰なのかを知っているわけね?」

トニー「おそらく、この時計を買った50人は全員ロックスターだろうね」