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Introducing ブレゲ マリーンにブラック仕上げのゴールドダイヤルを備えた日本限定モデル2型が登場(編集部撮り下ろし)

かつての“マリーンⅡ”をほうふつとさせるツートンデザインダイヤルが日本限定モデルとして復活。

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クイック解説

2024年の新作として発表されたマリーン クロノグラフ 5529。アワーサークルを囲むように、ローマ数字インデックス以外に8個のバゲットカットダイヤモンドをセット。さらにベゼルにも90個のバゲットカットダイヤモンドをあしらう。18Kローズゴールドケースモデル、そして18Kホワイトゴールドケースモデルそれぞれにマリンブルーのレザーおよびラバーストラップ仕様が用意され、4型すべて価格は1960万2000円(税込)だ。

ブレゲを代表するコレクションのひとつであるマリーンコレクションに、ダイヤモンドをあしらったモデルが2024年の新作として登場。そしてさらにブラックダイヤルを採用したマリーン 5515とマリーン クロノグラフ 5525の日本限定モデルが新作として発表され、マリーンのラインナップが充実した。本稿では撮り下ろし写真をもとにこの日本限定モデルを中心に紹介する。

マリーン5515 日本限定モデル

マリーン クロノグラフ 5525 日本限定モデル

 ふたつの日本限定モデルの基本的なスペックは、既存モデルのマリーン5517マリーン クロノグラフ 5527と同じ。異なるのはそのデザインだ。この度登場した日本限定モデルでは、ブラック仕上げの手彫りギヨシェ装飾とローマ数字インデックス付きのシルバーチャプターリングを備えたツートンデザインのゴールドダイヤルが採用された。

 ともにケースは18KWG製で、時・分・秒針やインデックスなどにもゴールドが使われているほか、高級機にふさわしくダイヤル素材もゴールドだ。時・分針のドット、およびローマ数字には夜光塗料を施すことで暗所での視認性も確保しており、スポーティなコレクションらしい実用性が担保されている。なお、3針の5515は3時位置に、クロノグラフの5525では4時30分位置に日付表示が設けられているが、前者は日付表示がシルバーのチャプターリングに位置しているため白地に黒文字、後者は日付表示がややインダイヤル寄りにあるため黒地に白抜き文字であしらい、デザインバランスに配慮したディテールとなっている。

 裏蓋側に目をやると、ともにシースルーバック仕様でこれも既存モデルと同じである。3針の5515はCal.777A、クロノグラフの5525はCal.582 QAを搭載。それぞれインバーテッド・レバー脱進機(テンワの一部が一段内側に入り、そこに設けられた4つの慣性スクリューで緩急調整を行うフリースプラングテンプを持つ)を搭載し、脱進機にはシリコン素材のヒゲゼンマイとアンクル(ホーン)を採用する。ストラップにはブラックラバー製ストラップが用意されており、どちらにも船の舵を模した18KWG製の3つ折式フォールディングバックルを合わせている。

 価格は3針の5515が588万5000円、クロノグラフの5525は669万9000円(ともに税込)で、各25本の日本限定仕様だ。


ファースト・インプレッション

新たに登場したふたつの日本限定モデル。前述のとおり、スペックは既存モデルと変わらないため、見るべきポイントはそのデザインになる。このツートンデザインのダイヤルをどこかで見たことがあるような…ともし感じている方がいたなら、以前からブレゲのマリーンコレクションについて知っている方に違いない。まったく同じというわけではないが、この限定モデルに見られるツートンデザインは、2018年の現行マリーンコレクションの登場に伴い姿を消した旧マリーンコレクション、マリーンIIをほうふつとさせるデザインなのだ。

 マリーンコレクションは、実は30年以上の歴史を誇るロングセラーモデルとして知られている。第1世代となる初代マリーンが誕生したのは1990年のこと。当時の若い時計好きに訴求するべくブレゲ初のスポーツウォッチとして投入されたコレクションで、当時若手の注目デザイナーであったヨルグ・イゼック氏がデザインを担当した。ケースサイドにリューズガードを備えたスポーティなスタイルを持っていたものの、サイズは36mmと小ぶりで、そのデザインもそれまでのブレゲらしいエレガントな印象が保たれていた。

 そんな印象が大きく変わったのが2004年。大々的なモデルチェンジによって誕生したのがマリーンIIだった。コインエッジを刻み込んだサンドイッチ構造ケースなどは受け継ぎつつ、そのデザインはよりスポーティな方向へと舵を切った。サイズは39mmへとアップし、ダイヤルもその印象を大きく変えた。それまでの伝統的なギヨシェ装飾とは異なりダイヤル中央に波を模したギヨシェ装飾が施し、それを取り囲むようにローマ数字インデックスを持つシルバーのチャプターリングを採用。リューズガードも波を模したデザインに変更された。現行のマリーンコレクションのデザインは2018年のモデルチェンジ以降に採用されているものになる。

 これはあくまでも個人的な感想だが、現行のマリーンのデザインは初代のデザインに寄り、ややスポーティな印象が薄まった印象があった。それぞれに魅力的ではあるが、よりスポーティな雰囲気のあるマリーンIIのデザインを好む人も少なくなったのではないかと思っている。かくいう自分もよりスポーティなマリーンIIのデザインはとても好きだった。

 かつてのマリーンIIを思わせる、このふたつの日本限定モデルに心引かれる方は多いのではないだろうか? ただし願くばゴールドモデルだけでなく、 SSやチタンモデルでもこのツートンデザインを採用したモデルが投入されることを強く希望する。マリーンIIはラインナップに初めてSSケースが加わったことで大ヒット作となり、ブレゲの人気モデルとして今のポジションを確立したモデルだ。SSケースやTIケースでの登場を願っているマリーンファンは少なくないと思うのだ。

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基本情報

ブランド: ブレゲ(BREGUET)
モデル名: マリーン 5515、マリーン クロノグラフ 5525(Marine 5515, Marine Chronograph 5525)日本限定モデル
型番:5515BB/92/5ZUマリーン 5515)、5525BB/92/5 WV(マリーン クロノグラフ 5525)

直径: 40mm(マリーン 5515)、42.3mm(マリーン クロノグラフ 5525)
厚さ: 11.5mm(マリーン 5515)、13/85mm(マリーン クロノグラフ 5525)
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
文字盤色: ブラック仕上げのゴールドダイヤル(手彫りギヨシェ装飾)
インデックス: ローマ数字チャプターリングとドットインデックス
夜光: ファセット付きゴールド製ブレゲ針、およびローマ数字インデックスに蓄光
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット:ラバーストラップ、自動巻きローターと同じ船の舵をイメージしたデザインの18KWG製3つ折式フォールディングバックル


ムーブメント情報

キャリバー: 777A(マリーン 5515)、582QA(マリーン クロノグラフ 5525)
機能: マリーン 5515/時・分表示、センターセコンド、3時位置に日付表示、マリーン クロノグラフ 5525/時・分表示、9時位置にスモールセコンド、4時半位置に日付表示、クロノグラフ(センターにクロノグラフ秒針、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計)
直径: 33mm(マリーン 5515)、30mm(マリーン クロノグラフ 5525)
パワーリザーブ: 55時間(マリーン 5515)、48(マリーン クロノグラフ 5525)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26(マリーン 5515)、28(マリーン クロノグラフ 5525)
追加情報:シリコン製ホーンのインバーテッド・インラインレバー脱進機、シリコン素材のヒゲゼンマイ


価格 & 発売時期

価格: 588万5000円(マリーン 5515)、669万9000円(マリーン クロノグラフ 5525)。ともに税込
発売時期: すぐに。
限定: 各日本限定25本。1/25から25/25の刻印入り。

詳細は、ブレゲの公式ウェブサイトをクリック。

Photographs by Kyosuke Sato