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Top photo: Johnny Nunez/Getty Images for BET
6月30日、アッシャー(Usher)はBETのレッドカーペットにおいて70年代のスモール(からミディアム)ウォッチを身につけた著名人のリストに名を連ねた。彼が着用していたのは、18Kイエローゴールドの手巻き式ヴィンテージピアジェで、ダイヤモンドのパヴェダイヤルとバスケット織りのブレスレットが特徴だ。アッシャーは(非)公式に、世界中の時計市場を席巻しつつあるトレンドへと身を投じたのだ。しかし空いた時間でカルティエ ロンドンやパテックのストーンダイヤルの画像をInstagramで眺めるのが趣味ではない人々にとって、スポーティなロレックスやオーデマ ピゲを見るよりも、ヴィンテージのゴールドウォッチを見ることのほうが新鮮な驚きとなることは覚えておくべきだろう。
ピアジェの勢いは止まらない。ポロ 79のリリースとヴィンテージの復活(トニーによるヴィンテージポロにまつわる包括的な解説記事はこちら)を経て、その人気はさらに加速しているようだ。私たちが愛する時計コミュニティにおいてはInstagramがトレンドの絶対的な真実を写しているように見なされている一方で、実世界でのトレンドは、基本的にセレブたちが何を着用しているかにかかっている。今年のスーパーボウルでパフォーマンスを披露したアッシャーは、BETの生涯功労賞を受賞する際にヴィンテージのピアジェを着用していた。
私たち愛好家のなかでバブル的に盛り上がっているこの種の時計への欲求は、単なるトレンドサイクルの一環かもしれない。しかし私はもっと大局的に考えたい。幸運なことに、アスレジャーへの異常な執着を見たりドレスアップを拒む人々を疑いたくなるたびに時計の神々がもたらす奇跡によって安堵のため息をつくことができる。70年代のダイヤモンドセットの時計をつけたセレブたちは、グラマラスな時代が健在であることを示しているのだ!