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我々が知っていること
スイス(ヨーロッパの多くの国々も同様)がジュネーブ・ウォッチ・デイズのリリースを控えて8月の大半を休んでいるあいだ、グランドセイコーは日本からのリリースを静かに続けている。今回の新作であるSBGJ273は、レッドストライプの文字盤とゴールドのGMT針を備え、ボックス型サファイア風防を備えたクラシックなラウンドケースのハイビートGMTである。
ステンレススティール製ケースは39.5mm×14.1mmで、時針をジャンプさせて新しいタイムゾーンの時刻を表示することができる“フライヤー”GMTを搭載したハイビート自動巻きムーブメント、9S86を搭載する。ファセット仕上げのラグにはザラツ研磨が施され、ミドルケースはソフトなラウンドケースとなっている。文字盤は伝統的な日本建築の漆塗りの床に紅葉が反射する“床もみじ”にインスピレーションを得たもので、木目模様と深みのある赤が特徴だ。
SBGJ273は、グランドセイコーのウェブサイトおよび一部ブティック(グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ)にて、91万3000円(税込)で発売中だ。
我々の考え
この2週間で3本目(セイコーとしては4本目)となるグランドセイコーのリリースについて書いたが、私の頭のなかを駆け巡った考えについて、少し整理してみたいと思う。グランドセイコーは、文字盤にふさわしい質感や色のレポートを提出する前に、日本を歩き回って調査するためだけに人を雇っているのだろうか? どうやら、床もみじ(英語で“floor maples”)は目新しい着眼点ではないらしい。これは興味深い。とはいえ、私はグランドセイコーのチームのように質感や光、色について考えたことはおろか、床に反射する葉の色に気づいたことは1度もないとは言えない。なぜなら私は写真家として、質感、光、色について考えることを生業としているからだ。今考えると、夢のような仕事である。
これはグランドセイコー愛好家のためのもうひとつの堅実な選択肢であり、 素晴らしいハイビートの9S86 GMTムーブメントを搭載しており、精度も確かだ。グランドセイコーのコレクションのなかで、このモデルがどのようなギャップを埋めているのかはわからないが、同ブランドは次の時計を探している人たちの選択肢に事欠かない。おそらく赤い文字盤のGMTを探している買い手のためのものだと思うが、 赤とゴールドの色調がうまく調和している。
SBGJ021の発売から7年が経ち、 SBGE245が完売して久しいが、これはSBGE245とはスタイルが異なるものの、似たようなフォーマットを持つ斬新な選択肢である。選択肢が増えることは決して悪いことではないし、グランドセイコーのインスピレーションが尽きているようには見えない。
基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: メカニカルハイビート 36000 GMT(Mechanical Hi-Beat 36000 GMT)
型番: SBGJ273
直径: 39.5mm
厚さ: 14.1mm
ラグからラグまで: 46.9mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: レッドストライプ(床もみじモチーフ)
インデックス: ポリッシュ仕上げのアプライドSSと、24時間表記のプリントインデックス
夜光: なし
防水性能: 日常生活用防水
ストラップ/ブレスレット: ラグ幅19mmのSS製ブレスレット、ワンプッシュ三つ折れ方式のクラスプ
ムーブメント情報
キャリバー: 9S86
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示、GMT
パワーリザーブ: 約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 37
クロノメーター: なし
価格 & 発売時期
価格: 91万3000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ限定
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