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クイック解説
グランドセイコーが横浜髙島屋のためだけに製作した、スポーツコレクション 横浜髙島屋限定モデルがこの秋に発売される。同モデルは人気のパワーリザーブ付きGMTウォッチをベースにした、爽やかな雰囲気を醸す1本だ。
グランドセイコーの横浜髙島屋モデルと聞いて、ピンときた方もいるかもしれない。それもそのはずで、グランドセイコーの髙島屋リミテッドエディションはこれまで多数リリースしているのだ。HODINKEEにて、過去のグランドセイコー 髙島屋限定モデルを紹介した記事もあるので、合わせてチェックしてみて欲しい。
今作最大のポイントは、ブランド初となるライトグリーンダイヤルの採用だ。これは横浜の街を彩る、鮮やかなグリーンをイメージしているとのこと。横浜市は、街の至るところに緑を多く取り入れ、四季をとおして草花・花木の香りや彩りを楽しめるよう、自然環境を育む取り組みをしている。
そんな横浜のクリーンなイメージを時計に反映し、文字盤やベゼルに色合いの異なるグリーンを使用。レギュラーモデルでは見られない、鮮やかなライトグリーンダイヤルにはサンバースト仕上げを施しており、見る角度や日光などに当てたときに取り込まれる光量によって、時間を確認するたびに異なる顔を見せてくれるのが楽しい。
サイズはケース径が44mm、厚さが14.7mmとなっている。これは同モデルが有するトリプルタイムゾーン機能の実現を上品に示すべく、このサイズ感で実現している。GMTとパワーリザーブというコンプリケーションを搭載したCal.9R66(一般的な機械式ではなくスプリングドライブ)は、2004年に登場した9RスプリングドライブムーブメントのCal.9R65にGMT機能を加えたものだ。
このGMTは時針を単独で調整できるほか、時針と連動して日付の調整もしてくれる、カレンダー連動時差修正機能を搭載。メインのホームタイムと、GMT針がインナーリング・双方向回転ベゼルでそれぞれ示すふたつのローカルタイムの、計3都市の時刻を知らせてくれる。
偶数で24時間を配したサファイアガラス製の回転ベゼルを採用。同素材は硬質で耐久性が高く、高級感にも優れている。また昼夜をひと目で判断できるよう、昼の時間帯をホワイト、夜をグリーンと2色に塗り分けているのもポイントだ。
そして、8時と9時のあいだにあるインジケーターで、パワーリザーブの残量を教えてくれる。同キャリバーのパワーリザーブは約72時間(3日間)で、このインジケーターは3つの色に塗り分けられている。もうおわかりいただけただろう。残量が約1日分減るごとに、針で示すインジケーターの色も変わっていくので、チラッと確認しただけであと何日パワリザが残っているかが直感的にわかるデザインとなっているのだ。
時計をひっくり返すと、ソリッドな裏蓋には“LIMITED EDITION”というマーキングと、ブランドを象徴する獅子が鎮座したエンブレム(その他リファレンスや防水性といったスペックの表記)が配されていた。
こちらは横浜髙島屋でのみ販売され、数量も50本限定と、大変スペシャルなモデルとなっている。発売日は10月20日(金)と少々先の販売となるが、8月23日(水)より予約受付が開始される。忘れないようにいますぐ自分のスケジュール帳に書き込んで欲しい。
ファースト・インプレッション
私が最初に見て感じたのは、ライトグリーンの明るさのなかに潜む、力強いデザインだった。この力強さはどこから感じ取れるのだろう?
まずレギュラーモデルにも使用されている針とインデックスから見てみた。シャープで洗練された印象を放つドフィーヌ針の先端をバツンとカットしたような角張ったデザインに、その縁(バーインデックスも同様)を鏡面仕上げにすることで、動かすたびに光を受けて輝きを放っていた。 何と言ってもこの針、インデックスの仕上げと、ライトグリーンダイヤルの相性がとてもよくて、これらの要素が相まって時計全体がほどよくきらめくのだ。
またもうひとつ、風防とベゼルを抑えるメタルリングも気になった。まずあなたが知っているGMTウォッチを頭に思い浮かべて欲しい。そのどれもが、風防と回転ベゼルのあいだがシームレスだと思う(思い浮かばなかった方は調べてみて)。しかし本モデルは、風防と回転ベゼルを固定するべくステンレススティールでできたリングを配しており、その結果ソリッドさも強調されているようだった(なおグランドセイコーの一部のGMTウォッチにも取り入れられていた)。
私が感じた力強さはこれらのディテールから来ていたようだ。
気に入ったポイントはもちろんダイヤルの仕上げ・色味なのだが、そのほかに、時計の雰囲気を壊さないようGMT針がグレーになっていたところもよかった。このブランドのほかの(また他社の多くの)GMTウォッチを見ていると、緑ベースに黄色、黒ベースに赤、青ベースに青など、GMT針がカラフルに塗られていた。これは瞬時にローカルタイムがわかったり、デザインのアクセントにしているなどの理由があるが、今回はライトグリーンの持つクリーンさを邪魔しないかのように、ほかの時分秒針に溶け込むようなグレーカラーへ着色されていた。この選択は正解だったように思う。
前述したが、本作は光を受けて針・インデックス・ダイヤルがキラキラと輝く。GMT針が同色の緑だとギラつき感が増してしまうように感じられるし、黒だとライトグリーンの清麗さを邪魔する。かといって一部のレギュラーモデル同様、まったく違う色を入れてしまうのも、淡いライトグリーンが一番目立たなくなってしまう。そう考えると、グレーはベストなチョイスだと思うのだ。
44mm径と大振りな時計だが、その分ラグが短めに設計されているほか、裏蓋部分が中央に向かって角度が付けられている。ケースとブレスの接続部分に手首との隙間ができることもなく、手首への納まりはよかった。
また男性エディターに時計をつけてもらった自身の感想としては、このクリーンで大振りな時計をスマートにつけこなしているのを見ると、洒落ているなと感じる。腕に40mmオーバーの時計が乗っているだけで、グッと男らしさが加わるのだ。
マルチコンプリケーションという高い実用性と、細部までこだわった仕上げの高さを組み合わせることで、グランドセイコー スポーツコレクションの核となる“高いパフォーマンスを発揮”するのであり、愛好家はこの部分に引かれるのだ。
ここまでは、私の視点から見たこの時計の魅力をお伝えしたが、百聞は一見に如かずだ。こちらの横浜髙島屋限定 2023を実際に見て予約ができる新作フェアが、同店にて開催される。フェアでは新作をはじめ、人気のエボリューション9 コレクションやスポーツコレクション、エレガンスコレクションなども展示・販売予定。大変見ごたえのある規模感となっている。
イベント期間は8月23日(水)~ 9月5日(火) まで。酷暑日を過ぎて少しばかり過ごしやすくなっている時期だと思うので、ぜひ一度店舗まで足を運んで実機を見て欲しい。
【グランドセイコー フェア】
■期間: 2023年8月23日(水)~ 9月5日(火) まで
■購入特典: グランドセイコーを購入すると、先着20名様にオリジナルノベルティをプレゼント
■場所: 横浜髙島屋1階イベントスペース(8月29日まで)、および5階ジュエリー&ウオッチサロン(9月5日まで)
■TEL: 045-311-5111(代表)
基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: スポーツコレクション 横浜髙島屋限定 2023(Sport Collection Yokohama Takashimaya Limited Edition)
型番: SBGE303
直径: 44mm
厚さ: 14.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: サンバースト仕上げのライトグリーン
インデックス: アプライド
夜光: あり(時・分針、GMT用24時針、インデックス、ベゼル)
防水性能: 日常生活用強化防水(20気圧)
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティール製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: Cal.9R66
機能: 時・分・センターセコンド、パワーリザーブ表示、GMT用24時針
パワーリザーブ: 約72時間(約3日間)パワーリザーブ
巻き上げ方式: 自動巻きスプリングドライブ(手巻き付き)
石数: 30
追加情報: 携帯精度平均月差±15秒(日差±1秒相当)
価格 & 発売時期
価格: 86万9000円(税込)
発売時期: 2023年10月20日(金) ※8月23日(水)より予約受付開始
限定: 50本(横浜髙島屋でのみ販売) ※限定商品により売り切れの場合はご了承ください
詳細は、グランドセイコー公式サイトへ。