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クイック解説
カシオの新製品発表会の時期がやってきた。ひと足先に僕たちはこの春から展開される新作群を目にしてきたわけだが、カシオの時計製造50周年というアニバーサリーイヤーということもあってか、G-SHOCKの40周年であった昨年に続いて魅力的なプロダクトが勢揃いしていた。なかにはそうきたか! と思わず膝を打ってしまう、まだ紹介できないことをもどかしく思うようなモデルもあった。
そして今回も、G-SHOCKにおける定番モデルとしてすっかり定着したフルメタルG-SHOCKの新作が見られた。2023年末に発売されたマルチカラーモデルもまだ記憶に新しいが、今作では2100系と5000系のアイコニックなデザインを踏襲しながら、それぞれダイヤルと液晶外周のガラス部分をブルーに染め上げている。
2100系をベースとしたGM-B2100ADは文字盤に、5000系をベースとしたGMW-B5000Dはガラス面に蒸着を行うことで、SS製の外装にもマッチするメタリックなブルーを鮮やかに表現している。特にGM-B2100ADはサブダイヤルの小針、立体造形のインデックスにも蒸着を施しており、これによってより統一感のある顔立ちに仕上がっている。なお、このブルーの発色の美しさは、山形カシオの精密金型技術が可能にする緻密な表面加工によるものであると、カシオは広報資料に記している。
なお、タフソーラーやBluetooth接続によるスマートフォン連携など、便利な機能群は引き続き搭載されている。防水性能は20気圧で、ファインレジン製の緩衝材をケースとベゼルのあいだに挟み込んだ耐衝撃構造も変わらない。また、GM-B2100ADはダブルLEDライト、GMW-B5000DではフルオートLEDバックライトによって暗所での視認性も確保している。GM-B2100AD-2AJFは8万8000円(税込)、GMW-B5000D-2JFは8万4700円(税込)で、ともに2024年4月の発売を予定している。
ファースト・インプレッション
今作においても既存のフルメタルG-SHOCK同様、ベゼルの表面をヘアライン、斜面をポリッシュで磨き分けることでメタルの質感を最大限に引き出している。文字盤全面にブルーをあしらったGM-B2100ADはそのメタリックな質感もあり、とりわけこのフルメタルケースと調和しているように見える。思えば、GM-B2100シリーズにおいてダイヤル全面に着色を施した例は初めてなのではないか? 昨年のマルチカラーモデルのようにインデックスに色を入れたり、もう少しカジュアル色が強いメタルカバードモデル(GM-2100)でカラーダイヤルを採用することはあったが、フルメタル2100系のなかでこの顔立ちは非常に新鮮だ。よく見るとダイヤルの表面は透過しているようでもあり、このブルーの色合いを表現するために開発チームがどのような調整を行ったのかは話を聞いてみたい。
ちなみに、僕は今回のふたつのリリースが単なるフルメタルG-SHOCKのカラーバリエーションだとは思っていない。というのも、最近、同じくブルーを強調したカシオの製品を見たからだ。ずばり、カシオの時計製造50周年を祝う鏑矢(こうし)として2月末に発売されたカシオトロンである。コーポレートカラーでもあるブルーを纏った時計が立て続けに発表されたところには、カシオとしてアニバーサリーイヤーをさらに盛り上げていきたいという思いがあるようにも感じられる。まあ、僕の考えすぎで、偶然ブルーのモデルが続いただけなのかもしれない。しかしそれをおいても、フルメタルの重厚さを打ち消すような軽快なブルーは魅力的だ。どちらもこの夏、抜けるような青空の下でつけてみたい時計である。
基本情報
ブランド: G-SHOCK
型番: GM-B2100AD-2AJF、GMW-B5000D-2JF
直径: 44.4mm(GM-B2100AD-2AJF)、43.2mm(GMW-B5000D-2JF)
厚さ: 13mm
ケース素材: SS
文字盤色: ブルー(GM-B2100AD-2AJF)、液晶ディスプレイ(GMW-B5000D-2JF)
夜光: ダブルLEDライト(GM-B2100AD-2AJF)、フルオートLEDバックライト(GMW-B5000D-2JF)
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ワンプッシュ三つ折れ式バックル付きSS製メタルバンド
追加情報: タフソーラー、ワールドタイム、フルオートカレンダー、パワーセービング機能、ストップウォッチ、時計アラーム、スマートフォン連動
価格 & 発売時期
価格: 8万8000円(GM-B2100AD-2AJF)、8万4700円(GMW-B5000D-2JF)ともに税込
発売時期: 2024年4月予定
限定: なし
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