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我々が知っていること
ルイ・ヴィトンのヴォヤジャーコレクションに加わる、不思議なヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュールを含む、いくつかのホットな新作がジュネーブから発表された。ヴォヤジャーの洗練されたモダンなデザインに、伝統的なプリック・ア・ジュール エナメルを組み合わせたこの文字盤は、ステンドグラスの窓を想起させるように設計されている。さらに文字盤のフレームワークにはジュネーブ・シール(ポワンソン・ド・ジュネーブとも呼ばれる)があしらわれており、ジュネーブの本拠地であることを誇らしげに示すと同時に、クラフツマンシップと精巧な仕上げに特に重点を置いていることを示している。
最初は、基本的なヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュールの命名規則について補足しよう。まずは製品スペックから。このヴォヤジャーモデルは直径41mm、厚さ11.68mmのプラチナ製ケースで、50mの防水性を備え、スケルトン化されたホワイトゴールド製ムーブメントを鑑賞できるシースルーバックを採用している。
当然のことながら、そのムーブメントのLV 104はラ・ファブリク・デュ・タンが開発したものだ。12時位置の小さな文字盤で時刻を表示し、6時位置にフライングトゥールビヨンをバランスよく配置した、フルスケルトン構造が特徴である。V字型のデザインを豊富に用い、トゥールビヨンは毎分1回転し、ムーブメントは2万1600振動/時で時を刻みながら約80時間のパワーリザーブを提供する。
ムーブメントも印象的だが、この高級時計の真の成果は文字盤にある。そこには信じられないほど複雑で特殊なエナメル加工が施されているのだ(モデル名にもある“プリック・ア・ジュール”だ) 。この特殊なエナメル加工により、部分的に透明度を保ちながら、特定の色調を表現することができる。ビザンツ帝国時代に生まれたこのプリック・ア・ジュール エナメル加工は、ムーブメントのフレームワークのあいだにエナメルを浮かび上がらせる技法である。これはプレートや裏打ちのようなものを使用せずに表現するため、ガラスのように半透明になるのだ。最終的には5~6回のエナメルを塗布し、それぞれ独自に焼成することで形成されていく。LVによると、各ダイヤルの作業には約100時間費やしているという。
価格は公開されていないが(すでに尋ねている)、ゼロの数が非常に多いことは間違いないと思う。
我々の考え
僕は実際のところ、フライングトゥールビヨンがあまり好きではないのだが、この時計のエナメルの仕事にはかなり感銘を受けているのは事実だ。ある意味で、特に塗布部分の透明感は、カルティエの「クラッシュ ティグレ」のディテールを思い出させる(偶然にも、これも深く感銘を受けた“僕のためではない”時計だ)。みんなも僕のように、8桁の時計やそれに付随するトゥールビヨンにはほとんど無関心かもしれないが、下の画像をよく見て欲しい。
エナメルの質感と輝き、さらに透明度の高い文字盤の下から見えるムーブメントを無視するのは難しい。それはやんちゃで元気な、セイコーやチューダーのダイバーズウォッチ(僕が愛している時計たち)では見られないものである。
このユニークなエナメルを持つヴォヤジャーは、LVの高級時計製造技術の幅を柔軟にするための一環として、伝統的なクラフトマンシップと思いがけない創造性の両方を活用することで、ハイエンドの領域で革新を続けるブランドにとって立派な業績となった。
基本情報
ブランド: ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)
モデル名: ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール(Voyager Flying Tourbillon "Poinçon de Genève" Plique-à-jour)
型番: Q7EBBY
直径: 41mm
厚さ: 11.68mm
ケース素材: プラチナとホワイトゴールド
文字盤: ブルーエナメルとスケルトン
インデックス: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブルーカーフレザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: LV 104
機能: 時・分、フライングトゥールビヨン
パワーリザーブ: 約80時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 17
追加情報: ポワンソンド・ジュネーブ(ジュネーブ・シール)認定
価格 & 発売時期
価格: 要問い合わせ
詳しくはルイ・ヴィトン公式ウェブサイトにて。
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