ADVERTISEMENT
クイック解説
ブルガリが、人気のオクト フィニッシモ クロノグラフ GMTの新バージョンを発表。鋭い読者は、この新作のモデル名にある「S」にすぐに気づいただろう。新作のオクト フィニッシモ S クロノグラフ GMTは、新しいサンレイブルーの文字盤と印象的なシルバーのサブダイヤルをも備えた、SSケースとブレスレットを特徴としている。以前は、チタン製ケースを採用し、オリジナルのモデルが2019年3月に発売された当時、世界で最も薄い機械式クロノグラフだった。そして今日、サテン仕上げを施したクールな新作が登場。本機にはいくつかの変更が加えられた。
ファースト・インプレッション
この新モデルは、チタン製のRef.103068とは異なり新たなRef.103467という型番が与えられている。サテン仕上げのスティールと非常に美しいブルーの文字盤が目に入るだろうが、それだけではない。薄型記録をもつオリジナルのオクト フィニッシモ クロノグラフ GMTは、直径42mm、厚さ6.9mmだったが、新型のスティールモデルは、直径43mm、厚さ8.75mmである。物理的な実寸が増えたことによって、防水性能も30mから100mへと増加。SSモデルでは、インデックスと時分針に夜光が載っており、「S」という価値観がさらに確立されていることが分かる。「S」は「スティール」ではなく「スポーツ」という意味も含まれているかもしれない。
ありがたいことに、ムーブメントに変更はなく、オクト フィニッシモ S クロノグラフGMTも、同社のゴージャスかつ極めて薄型のBVL 318を搭載して登場する。オリジナルをご存知ない方のために説明すると、ムーブメントはブルガリがこのような驚くほど薄いクロノグラフを生み出すことを可能にした大きな要素となっている。時間表示、クロノグラフ(30分積算計)、24時間表示のGMT(ケースの左側面に独立したコントロールを備える)を搭載しているにも関わらず、BVL 318は厚さわずか3.3mmで、ペリフェラルローターと55時間のパワーリザーブを誇る。
オリジナルモデルがインダストリアルな雰囲気(サンドブラスト加工を施したチタン、単色のカラーリング)を確立したのに対し、「オクト フィニッシモ S クロノグラフ GMT」は少しサイズ感が増し、サテン仕上げのスティールでスポーティな質感を、そしてよりオーソドックスな文字盤デザインを採用。親しみやすさと個性を兼ね備えた独自路線を歩んでいる。同様に価格も近しいが、同じではない。オクト フィニッシモ S クロノグラフ GMTは、2021年6月に税抜価格182万円で発売される(従来のチタンモデルは、税抜価格191万円)。
オリジナルモデルがヒットモデルであったことから、ブルガリがこのモデルを改良し続けていくのは当然のことだ。
とはいえ、大型化したサイズ、防水性の向上、そしてより中間的なスタイリングが、「クロノグラフ GMT」としてどう受け入れられていくかについては、時間の経過と共に明らかになるだろう。オクト フィニッシモ クロノグラフ GMTをよりスポーティに楽しみたいとお考えの方には、数ヵ月間の猶予がありそうだ。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ S クロノグラフ GMT(Octo Finissimo S Chronograph GMT)
型番: 103467
直径: 43mm
厚さ: 8.75mm
ケース素材: サテン仕上げのステンレススティール
文字盤色: ブルーのサンレイ
インデックス: アプライド
夜光: 針とインデックス
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: サテン仕上げのSS製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: BVL 318
機能: 時、分、スモールセコンド、GMT、クロノグラフ(30分積算計)
厚さ: 3.3mm
パワーリザーブ: 55時間
巻き上げ方式: 自動巻き(ペリフェラルローター)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 36
価格 & 発売時期
価格: 182万円(税抜)
発売時期: 2021年6月
詳細はブルガリ公式サイトへ。