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放課後はたいてい、通りにある親友の家に行ってFuse TVやミュージックビデオを見たり、ザ・スターティング・ライン、フォール・アウト・ボーイ、ジミー・イート・ワールド、サムシング・コーポレイト、アンダーオースといった数え切れないほどのお気に入りの曲のリリックを覚えていた。初めて買ったエレキギターがストラトキャスターではなくレスポールだったのには理由がある。そしてワープド・ツアー 2005のコンピレーションアルバムが私の人生を変えたのだが、結局ワープド・ツアーに行くことは叶わなかった。そのジャンルと時代のライブ音楽を初めて味わったのは、モーション・シティ・サウンドトラックだった。
モーション・シティ・サウンドトラックは20年以上前から、ブルックリンでのショーを満員にしてきた。
ウィスコンシン州グリーンベイで耳にした音楽のほとんどは、カントリーミュージックとカジノツアー中の古いロックバンド(スリー・ドッグ・ナイトは基本的にウィスコンシン州の住民だと思うし、ムーディー・ブルースのコンサートでは20歳差で私が最年少だったと思う)、そして幸運にもジョン・メイヤーの“Heavier Things”ツアーが訪れていた。しかしモーション・シティ・サウンドトラックは2回も聴けた。私はオール・アメリカン・リジェクツが好きだったが、彼らのライブに行ったのはオープニングアクトのMCS(モーション・シティ・サウンドトラック)が目当てだった。エネルギーに歌詞、彼らにはすべてがあった。今でもそうだ。
リードボーカルで作詞家のジャスティン・ピエール。
キーボードはジェシィ・マック・ジョンソン。
雨が降る今週火曜の夜、モーション・シティ・サウンドトラックはブルックリンのワルシャワにて、デビューアルバム『I Am the Movie』の20周年記念公演を行い、満員の観客の前で演奏をした。これはどのバンドにとっても驚異的な人気であり、彼らのファンもお祝いに駆けつけた。そして、時計の世界がいかに狭いかを証明するかのように、私は幸運にもバンドのキーボーディストであるジェシィ・マック・ジョンソンと友達になれた。ジョンソンは過去にHODINKEEラジオのゲストとして登場し、コール・ペニントンは少し前にFour + Oneで彼の紹介もしている。それからしばらく経ったある夜、コールがビールとハンバーガーを食べながら紹介してくれたのだ。やがて私たちは友達になり、今では彼がツアー中でないときは街の交流会で会ったり、一緒に遊んだりしている。
ジョンソンは、私にライブのための撮影パスとバックステージパスの両方を用意してくれ、ライブのあと、私たちは皆で座って音楽、ギア、時計について話した(彼らの友人のひとりは、“これまでで最もマニアックなトーク”と呼んでいた)。私がカメラを手にして最初に撮影したもののひとつがコンサートだった。だからそのスキルを思い出し、音楽と時計を織り交ぜた撮影をした。
ジョンソンといえば、チューダー サブマリーナーをこよなく愛しているが、彼はセットでの衝撃、打痕、傷、汗に耐えられるものが欲しいと言っていた。ああ、それと彼が毎晩モーグのMG-1キーボードの上でやっている“モーグスタンド”(キーボードの上で逆立ちするアクション。MCSのジョンソンが広めたとされる)にも耐えられるもの。それらに耐えられる最高の時計とは何だろう?
モーグスタンドだ!
時計が見える。もっと近づいてみよう。
なるほど、ロレックスのように見えるが、ステージの証明だとわかりにくい。もっと近づいてみよう。
合っていた!
ジョンソンはロレックスの“スターバックス”サブマリーナー、Ref.126610LVを着用していた。半年前に担当の正規ディーラーから電話があったとき、彼は本当にこれをつけるのかと聞かれたそうだ。彼はつけると約束し、最近、ディーラーに傷だらけのスターバックスの写真を送ったと言っていた。おまけに時計をしないほとんどの人はグリーンサブの存在を知らないため、偽物だと思われてしまう可能性が高いという。
ザック・コントワのレスポール。
バンドのツアーギタリストであるザック・コントワも時計好きだということを、ライブのあとに知った。彼の手首には信頼できるハミルトン カーキ フィールドがあったが、写真を撮ることはできなかった。たぶん、次は撮れると思う。もしニューヨークの近郊にいる方なら、バンドは今夜(1月11日)ニュージャージー州アズベリーパークにあるザ・ストーン・ポニーで演奏する。その後ボストン、バッファロー、トロントに向かい、ツアーを締めくくる。