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Introducing G-SHOCK MTG-B2000PH 2021年新作

人気の高いMTG-B2000にレインボーカラーIPを施した新作が登場。より一層完成度が高まった、色表現は必見!

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クイック解説

 メタルと樹脂の融合をテーマに素材や構造、デザインにこだわった大人が着けられるG-SHOCK、MT-Gシリーズに新作が追加された。本作は昨年11月にリリースされた、カーボン素材を採用する新型のMTG-B2000をベースにしたモデルで、伝説の鳥“ブルーフェニックス(鳳凰)”をデザインモチーフにした特徴的なカラーリングが最大の特徴となっている。

鳳凰は中国神話における伝説の鳥で、鳳皇ともいう。日本をはじめ東アジア全域にわたって、装飾やシンボルなどとして登場。極彩色で表現されることも多く、建物の屋根や神輿、山車の装飾として乗せられることもある。 

 MTG-B2000PHは、ブルーフェニックスのデザインモチーフをレインボーIPを施したベゼルやケース、そしてマルチカラーのダイヤルで表現。高温の炎をイメージしたライトブルーのIPの上から、ベゼルは横向き、ケースは縦向きに赤から黄色のグラデーションを重ねることで、何色もの色味が交差したような神秘的な雰囲気を醸し出している。

 また、このレインボーIPは1点ずつ色味が異なるため、1点ごと固有の風合いをもつのも特徴。ダイヤルにはピンクやオレンジなどのマルチカラーでアクセントを加え、ストラップにはネイビーのスケルトン素材を用いることで、ブルーフェニックスの華麗さを演出した。

 機能面では、MTG-B2000と同様、標準電波の受信機能に加えて、専用アプリとの連携により、スマートフォンが近くにあると自動で時刻修正が可能。タイムゾーンをまたぐ移動の際もボタン操作なしで現地時刻に変更できるなど優れた使い勝手を誇る。
 通常モデルとして生産され、価格は13万円(税抜)。5月21日の発売を予定している。

ファースト・インプレッション

 前述のとおり、本作はMTG-B2000がベースだ。その特徴や筆者によるレビューは記事「G-SHOCK MTG-B2000 2020年の新作を実機レビュー」の中で紹介しているが、メタル外装の頑強なイメージとは裏腹に、非常に軽い着け心地を与えてくれるモデルだった。それは本作でも大きく変わらなそうだ。事実、昨年リリースされたダークブルーIPカラーベゼルを備えたMTG-B2000のストラップ仕様(MTG-B2000B-1A2JF)の重量は約127gだったが、本作の重量も公式情報では約127gとなっている。

 気になるのは、やはりその存在感にあふれるレインボーカラーであろう。非常に特徴的なカラーリングだが、G-SHOCKがこのレインボーカラーを採用するのはこれが初めてではない。

 昨年も記事「MTG-B1000VL 火山雷を表現したレインボーモデルの最新バージョン」で紹介したように、MTG-B1000VLでは火山の噴火によって発生する雷を、さらに遡るとMT-Gの20周年記念としてリリースされたMTG-B1000RB-2AJR(2019年5月発売。生産終了)では月の光によって夜に見ることができるルナレインボーを、それぞれレインボーカラーIP仕上げを用いて表現した。

 それぞれモチーフが異なり、どのレインボーカラーが優れているということは一概に言えないのだが、その取り入れ方については、本作の方が確実にクオリティは高まっていると感じる。というのも、先にリリースされた2モデルは、基本的に目に見せるベゼル部分(ケース上部を含む)にレインボーカラーを採用するのに留まり、サイドから見るとミドルケース部分には施されていないのだ。好みもあるかと思うが、個人的に、この構造には中途半端な印象を抱いていた。

 だが、本作ではミドルケース部分にもしっかりとレインボーカラーが施されている。また独自のデュアルコアガード構造を採用しており、ベゼルとアウターケース(ミドルケース)を連結したメタルフレーム内に、カーボンファイバー強化樹脂のモノコックケースを配置してムーブメントを保護している。先の2モデルは、ミドルケース部分は樹脂素材であったため、レインボーカラーの採用が基本的にはベゼルに留まった。しかし、上の写真のように、MTG-B2000ではベゼルだけでなくミドルケースも別体のメタルパーツになっているため、レインボーIPを施すことができるというワケである。

 G-SHOCKでは、近年カシオがCMFと呼ぶ、カラー・素材・仕上げを組み合わせ新たな表現を追求しているが、本作ではより完成度が高まったレインボーカラーIPを実現した。表現の追求における進化がしっかりと感じられる、非常に見どころのあるモデルではないだろうか?

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基本情報

ブランド: G-SHOCK
モデル名: MTG-B2000PH

直径: 55.1mm × 51mm
厚さ: 15.9mm
ケース素材: カーボン×レインボーIPを施したステンレススティール
文字盤色: ブラックベースにピンクやオレンジなどのマルチカラーアクセント
インデックス: ブルーのアプライドバー
夜光: 高輝度なLEDライト(スーパーイルミネーター)
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット: ネイビーのスケルトン樹脂ストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: タフソーラー(ソーラー充電システム)
機能: 電波受信機能。自動受信(最大6回/日、中国電波は最大5回/日)。手動受信。<日本>受信電波/JJY、周波数:40kHz/60kHz(福島/九州両局対応モデル)。<北米地域>受信電波:WWVB、周波数/60kHz <ヨーロッパ地域>受信電波/MSF/DCF77、周波数/60kHz/77.5kHz。<中国>受信電波:BPC、周波数/68.5kHz(ホームタイム設定を受信可能な時差に設定すると、時差に合わせた局を受信)。モバイルリンク機能(対応携帯電話とのBluetooth通信による機能連動)。針位置自動補正機能。針退避機能(時・分針がインダイヤルと重なって見づらいときは、時・分針をインダイヤルの上から一時的に退避させることができる)。デュアルタイム(27タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き、ホームタイムの時刻入替機能付き)。ストップウォッチ(1秒、24時間計)。タイマー(セット単位:1分、最大セット:24時間、1秒単位で計測)。時刻アラーム。パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると運針を停止して節電)。日付・曜日表示。フルオートカレンダー。LEDライト(スーパーイルミネーター、残照機能付き)
駆動時間 約5ヵ月(フル充電時からソーラー発電無しの状態の場合)、約29ヵ月(パワーセービング状態の場合)
追加情報: トリプルGレジスト(耐衝撃性能、耐遠心重力性能、耐振動性能)


価格 & 発売時期

価格: 13万円(税抜)
発売時期: 2021年5月21日予定

詳細は、G-SHOCK公式サイトをクリック。