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クイック解説
新たな素材や色の表現を追求するウブロが、ミレニアルピンクという新たな色調を実現したビッグ・バンを発表した。このカラーは、かのラポ・エルカン率いるガレージ・イタリアとのコラボレーションによって生まれたもので、人によっては"パウダーピンク""パステルピンク"または"ベージュ"や"サーモンピンク"などと表現されそうな定義しづらい色。ウブロはこの新色を、女性・男性など特定の性別に向けたものではなく、新しい世代のシンボルとして打ち出したという。
本機は、メインコレクションであるビッグ・バンのケースを用いて、やや小ぶりな42mmサイズを採用している。また驚くべきはそのケース素材で、ウブロはリリース情報において軽量なアルミニウムを用いたと説明している。このアルミに、アルマイト加工とサテン仕上げを施し、着色をすると共に耐傷性をもたせているという。
ムーブメントには、自社製自動巻きの「ウニコ」を搭載。約72時間のパワーリザーブを誇り、ダイヤル面からコラムホイールを望むことのできるフライバッククロノグラフである。また、特徴的な時計本体の色に合わせて、ラバーストラップとベルクロストラップの2本が付属する。ウブロのeブティックで先行発売され、世界200本の限定、222万円(税抜)となっている。
ファースト・インプレッション
ウブロがここ最近で実現した時計における色表現には、ビビッドなレッドやブルーなどを用いたセラミックや、発色させるのが難しいサファイアイエローなどが挙げられる。それらは非金属に対する着色であり、今回のように金属製ケースで色のニュアンスを表現するというのは珍しい。しかも、高級時計においてほぼ用いられてこなかったアルミニウムを採用したという点でも興味深いものだ(セラミックやサファイアよりもプライスも抑えられているので、その意味では僕は歓迎している)。
アルミニウムは、一般的に加工がしやすく幅広い用途で用いられているが、傷がつきやすく強度も高くない。通常の腕時計に求められるスペックは、なかなか満たせないように思えるが、おそらく特殊な配合のアルミ合金を開発したのだと思われる(現時点では情報がないため、今後判明次第お伝えしたい)。いずれにしても、新たなアルミ合金の採用により時計ケースの色表現が豊かになるのであれば、とても楽しいことだ。
ご存知のように素材や色開発はウブロの得意とするところであるが、最も注目すべきはこのミレニアルピンクのような色を実現しようとするその発想であると思う。今回は、以前よりパートナーシップを結ぶラポ・エルカンとのコラボだったが、時計業界以外のコニサーとつながり、芸術的な価値を創出していくウブロは今後も業界を牽引することだろう。
基本情報
ブランド: ウブロ(Hublot)
モデル名: ビッグ・バン ミレニアルピンク
型番:441.UP.7320.NR.GIT20
直径: 42mm
厚さ: 14.5mm
ケース素材: ミレニアルピンクのアルマイト加工アルミニウム
文字盤色: マットミレニアルピンク スケルトン
インデックス: アラビア数字とバトン(マットミレニアルピンクの植字インデックス)
夜光: あり(ホワイト)
防水性能: 10気圧(100m)
ストラップ/ブレスレット:ミレニアルピンクラバー(チタン製フォールディングバックル付き)、ミレニアルピンクのニット地ベルクロストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: ウニコ HUB 1280
機能: 時、分、スモールセコンド、フライバッククロノグラフ
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 43
追加情報:総パーツ数354、コラムホイール式クロノグラフ
価格・発売時期
価格: 222万円(税抜)
販売時期: 発売中
限定:世界限定200本。公式の「ウブロ e-ブティック」にて先行販売
その他詳細は、ウブロ公式サイトへ。