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Buying, Selling, & Collecting 航空会社をテーマにしたおすすめの腕時計6選

このサブニッチジャンルの収集性への関心は、これからテイクオフへ。

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民間航空会社が時計の開発に多大な影響を与えていることは、皆さんもご存知だろう。例えば、パンナムがなければ、ロレックスのGMTマスターは存在しなかった。しかし、私たちは今日、航空時計(あるいはトラベルウォッチ)全般を祝うためにここにいるのではない。今日は航空会社のロゴが入った時計という、ニッチ中のニッチな分野を開拓しよう。

 伝統的に、企業は従業員へのプレゼント、パイロットやクルーへの配布、そしてときには一般販売を行っている。これらの時計たちは現在では、コレクターズアイテムのひとつとなっている。

 ジャンボジェットが翼のあるバスのように感じられるようになった今でも、航空会社は人々に感動を与え、コミュニティを生み出している。エアラインブランドの時計は、その魔法のようなものを取り戻してくれるのだ。ヴィンテージの時計を探す必要はない。現在も製造されているからだ。

 以下の6つのモデルは、航空と時計の複雑な関係を浮き彫りにし、時計愛好家と飛行愛好家の両方を魅了している。そして、これらは空の商業化という、より大きな物語の一部である。


SAS ユニバーサル・ジュネーブ ポールールーター

概要:ポールールーターは、ジェラルド・ジェンタがデザインしたハンサムなヴィンテージ製品で、長いあいだ、比較的手頃な価格で買うことができた。1954年にデビューしたこの製品は、若き日のジェンタにとって初めてのメジャーなデザインとなった。ユニバーサル・ジュネーブはSAS(スカンジナビア航空)と共同で、ロサンゼルスとコペンハーゲン間の距離を大幅に短縮する新ルート「ポーラールート」に敬意を表してこの時計を開発したが、このルートは磁力の強い北極上空を飛行するものであった。

この時計の収集性:私が執筆した「A Week On The Wrist ユニバーサル・ジュネーブ ポールルーターを徹底解説」より。「ミッドセンチュリーの時計を魅力的にする全ての要素(湾曲したラグ、コンパクトなケース、ミニマルなダイヤルなど)がバランスよく組み合わされているためだ。時計がよりシンプルだった時代を彷彿とさせ、さりげなくエレガントでありながら、ツールウォッチのルーツをもっている。しかし何といっても、それは上空2万5000フィートでの生活のために作られた時計だった」。また、大量に生産されたため、この時計は中古市場でも比較的手頃な価格で販売されているが、SASのサインが入ったものが売りに出されるとかなりの高値となる。


チューダー プリンス オイスターデイト Ref. 74000N フィリピン航空

概要:ロレックスやチューダーは、企業向けのブランドウォッチを大量に受注することで知られているが(不朽の名作「Domino's Rolex」を参照)、この場合はフィリピン航空である。ピザ屋さんを悪く言うつもりはないが、航空会社のロゴは幾何学的な形をしていて、キッチュな感じがしない。

この時計の収集性:ロレックスやチューダーは、一般的な販売ルートでは入手できないものにはある程度コレクション性があるが、このモデルもその例に漏れない。また、6時位置に配置されたロゴには繊細さが感じられ、目立たないように配置されている。手に入れるためには、ちょっとした工夫が必要なものの、Ref.74000Nは手の届きやすい価格であり、ロゴを入ることで大幅なプレミアムがのることもない。


セイコー ANA 7S26-0620

Source: Reddit

概要:この時計は、2004年にANA(全日本空輸)の機内カタログで販売された。ANAのパイロットがデザインをし、彼らや乗務員だけでなく、乗客も注文することができた。ムーブメントには信頼性の高いCal.7S26を搭載し、ケースは40mmとセイコーらしいサイズ感だ。

この時計の収集性:この時計は、パイロットが実際にデザインに参加したにもかかわらず、単年度のみ空を飛ぶ乗客に販売されたという珍しいモデルだ。究極の機内用カタログウォッチであることは言うまでもないが、漢字の曜日表示が付いているのも魅力。


フォッシル サウスウエスト航空50周年記念ウォッチ

概要:必要以上に考え抜かれたデザインの、新しいトリプルレジスター・クロノグラフ。もし私が高校生で、A350Xのグラスコックピットで高度3万7000ftを巡航することを夢見ていたら、絶対にこの時計を腕につけていただろう。ストラップには、サウスウエスト航空の飛行機から古いシートを再利用し、文字盤とケースバックにはロゴが配される。この時計は、サウスウエスト航空の半世紀にわたる低価格運賃を記念したものである。隠すことは何もない、ということだね。That's Trans"Fare"ncy!

この時計の収集性:この時計は発売されたばかりなので、まだコレクターズアイテムではないが、航空会社ブランドの時計というニッチな世界に新たなコレクターが参入するには理想的なモデルと言える。サウスウエストの客室乗務員がこの時計を見つけたら、プレッツェルとピーナッツをプレゼントしてくれるかもしれない。

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エールフランス チューダー ブラックベイ フィフティ-エイト ブルー&ブラックベイ GMT

概要:チューダーが航空会社のロゴをあしらった特別モデルを製作することは、現在でも行われている。その例を挙げよう。例えば、最近エールフランスのために製作された2つのチューダー、ブラックベイ フィフティ-エイト ブルーとブラックベイ GMT。これは完成予想図だが、この時計は実際に存在していて、今は納品されたばかりだ。幸運なことに、私にはエールフランスの友人がいて、この時計の背景を教えてくれた。彼の職業はパイロットだが、彼によると、この時計は完全に無料ではなく、パイロットや選ばれた乗務員が同社での勤務を記念して割引価格で購入できるそうだ。役得である。

この時計の収集性:チューダーは、企業向けにロゴ入りの時計をひっそりと作っている。このエールフランスのモデルは、数少ないうちの2つで、非常によくできている。今日、限定版を作ることは「ロレックス」らしくないが、チューダーはこの分野で積極的に活動しており、これらの時計はコレクターのあいだで非常に人気がある。


コンコルド エールフランス プラスチック・ウォッチ

Source: Rowing Blazers

概要:コンコルドは、超音速のジェットセッターという文化を生み出した。1976年から2003年まで空を支配していたコンコルドを記念して、さまざまなプロモーションアイテムが作られたが、そのひとつが、大西洋を横断した2つの飛行機のうちのひとつ、エールフランスのために作られたこの時計である。もう1つはブリティッシュ・エアウェイズだ。

この時計の収集性:コンコルドがコレクターにとって魅力的なのは、二度と実現できない商業航空の時代を象徴しているからである。コンコルドは、ニューヨークからパリやロンドンまで、ラッシュアワーのニュージャージーからニューヨークへの通勤時間よりも短い時間で移動することができた。コンコルドの記念品を集めることは、人類がテクノロジーを駆使して目覚ましい活躍をした時代に敬意を表し、賞賛することと同義なのだ。コンコルドは、民間航空輸送の頂点である。