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Introducing セイコー パワーデザインプロジェクト パンダ好き専用腕時計がついに製品化!

2024年の「専用すぎる腕時計展」で最も話題を集めたあのパンダクロノグラフが、ついに製品化された。

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クイック解説

セイコーは、「パワーデザインプロジェクト」から、パンダらしさを徹底的に追求した限定モデル2種を発表しました。本作は、2024年に開催された「power design project 2024 専用すぎる腕時計展」で披露された「パンダ好き専用腕時計」を市販モデルとして製品化したものです。同展では「専用すぎる腕時計」をテーマに7本のコンセプトモデルが制作され、そのなかで極めて高い支持を集めた1本が、約3年を経て発売されることになりました。

「power design project 2024 専用すぎる腕時計展」で展示されたパンダ好き専用腕時計。

展示されていたデザインスケッチ。

 本作を手がけたのは、プロダクトデザイン部の酒井清隆氏です。「世の中のパンダウオッチは、実はパンダに似ていないのではないか」という着想から、たれ目形状のサブダイヤルや6時位置の鼻と口、笹をモチーフにした時・分針など、クロノグラフのレイアウトを巧みに生かしてパンダの愛らしい表情を表現しました。

 個人的にも、このパンダは2024年の展示で最も印象に残った1本でした。だからこそ、こうして製品化されたことは素直にうれしいニュースです。

 さらに興味深いのは、酒井氏がグランドセイコーのエボリューション9コレクションにも携わるデザイナーであること。実用性と高級感を徹底的に追求したグランドセイコーと、ここまで遊び心あふれるパンダウォッチ。その両極ともいえるデザインを同じ人物が手がけているという事実は、セイコーのデザインの懐の深さを感じさせます。

 製品版では、展示モデルにも採用されていたホワイト×ブラックのカラーリングに加え、新たにピンク×グレーを基調としたモデルもラインナップに加わりました。こちらは、生まれたばかりの赤ちゃんパンダをイメージしたカラーリングで、ホワイトモデルとは異なる愛らしさを演出しています。

 両モデルとも2026年11月7日(土)に発売予定で、ホワイトダイヤルは世界限定3000本、ピンクダイヤルは世界限定2000本。価格はいずれも8万3600円(税込)です。


ファースト・インプレッション

実機を手にしてまず感じたのは、「ちゃんと製品になった」ということです。2024年の「専用すぎる腕時計展」で見たコンセプトモデルは、そのアイデアのおもしろさが際立っていました。一方で、実際に販売するとなれば耐久性や視認性、コストなどさまざまな制約があります。そのため製品版では細部にいくつか変更が加えられていますが、結論から言えばコンセプトの魅力はほとんど損なわれていません。

 ケースはステンレススティール製で、直径43mm、厚さ14.6mm。ミドルケースにはグレーのめっきが施され、鏡面仕上げのベゼルとのコントラストによって立体感のある仕上がりとなっています。ケース上部の左右の張り出した部分は、もちろんパンダの耳。ここがクロノグラフのプッシャーとして機能しており、見た目のかわいらしさと実用性をうまく両立させています。

 ダイヤルも実によく考えられています。放射状の型打ち模様はパンダのふさふさとした毛並みを表現し、たれ目形状のサブダイヤルと6時位置の鼻と口によって、ひと目でパンダとわかる愛らしい表情をつくり出しています。さらに、時・分針は笹の葉をモチーフにしたデザインです。

 展示モデルと見比べると、いくつか興味深い変更点も見えてきます。例えばサブダイヤルは、コンセプトモデルではデザインを優先したため目盛りがやや読み取りにくい印象でした。しかし製品版ではコントラストが高められ、クロノグラフとしての視認性がしっかり確保されています。デザインを損なうことなく実用品としてブラッシュアップされた好例と言えるでしょう。

 外周には、タキメーターならぬ「SASAMETER(ササメーター)」の文字が。使い方の基本は通常のタキメーターと同じで、1kmの移動に要した時間から平均時速を読み取ります。計測時間に応じて、1分以内の計測は外周、1分を超える場合は内周の目盛りを使い分けます。例えばパンダが1kmを2分間で走れば、平均時速は30km。その速さを目盛りから読み取れるという、実に遊び心あふれる設定です。

製品版のダイヤル。

展示モデルのダイヤル。

 一方で、個人的に少しだけ惜しいと感じた変更点もあります。展示モデルでは6時位置に「PANDAGRAPH」のロゴが入っていましたが、製品版ではパンダの口のデザインへと変更されました。時計好きとしては「PANDAGRAPH」というネーミングも非常に気に入っていただけに少し名残惜しいところですが、ブランドによれば大人の事情で採用が難しかったとのこと。それでも、口のデザインに変わったことで、表情の完成度はさらに高まったようにも感じます。

製品版のケースバック。

展示モデルのケースバック。

 ケースバックも徹底してパンダ尽くしです。背中としっぽを表現したデザインは展示モデルから受け継がれていますが、サンドブラスト仕上げだったコンセプトモデルに対し、製品版では鏡面仕上げへと変更されています。しっぽの上には「LIMITED EDITION」の文字も刻まれ、限定モデルらしい特別感を演出しています。

 ストラップにも抜かりはありません。ダイヤルカラーに合わせたカーフストラップは、一部にスエード調素材を組み合わせることで、パンダの毛並みを表現しています。展示モデルでは、尾錠までパンダの爪をイメージした3本爪仕様になっていましたが、製品版では一般的な尾錠へと変更されました。デザインとしては少し惜しく感じる一方、日常使いを考えれば妥当な判断でしょう。特製ボックスもモデルごとに仕様が異なり、時計だけでなくパッケージまでコンセプトが貫かれています。

 実際に腕に載せてみると、とにかく楽しい時計です。43mmというケース径だけを見れば決して小さくはありませんが、不思議とサイズが気になりません。それよりも、見るたびに表情が目に入り、思わず笑顔になってしまう魅力があります。ササイズやスペックを理屈で語る時計ではなく、「好き」という気持ちをそのまま形にしたような1本。だからこそ2024年の展示で高い支持を集め、こうして製品版として世に送り出されることになったのでしょう。

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基本情報

ブランド: セイコー パワーデザインプロジェクト(Seiko power design project)
モデル名: コレクション2 限定モデル(collection 2 Limited Editions)
型番: HHK001P(ホワイト)、HHK002P(ピンク)

直径: 43mm
厚さ: 14.6mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ホワイトまたはピンク
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 日常生活用防水
ストラップ/ブレスレット: ダイヤルカラーに合わせた牛皮革ストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.8T61
機構: 時、分、クロノグラフ(5分の1秒計測、60分計)
巻き上げ方式: クォーツ
追加情報: 平均月差±15秒(気温5°~35°Cにおいて腕に着けた場合)


価格 & 発売時期

価格: 8万3600円(税込)
発売時期: 2026年11月7日(土)
限定: HHK001P(ホワイト)は世界限定3000本(うち国内300本)、HHK002P(ピンク)は世界限定2000本(うち国内200本)
追加情報: セイコーフラッグシップサロン、セイコードリームスクエア、セイコーブティックおよびセイコーオンラインストア

詳細は、セイコー公式サイトへ。