ADVERTISEMENT
我々が知っていること
新しいブラックベイ GMT S&Gをご紹介しよう。スティール製のブラックベイ GMTが、チューダーならではのシルバー&ゴールド仕様が登場した。ベゼルはイエローゴールド、24時間目盛りはマットブラウンとブラックで表現され、往年のロレックス“ルートビア”GMTのような仕上がりとなっている。
ケースサイズはスティールバージョンと同じ41mm。ゴールドがアクセントとなるドーム型のグレインマットブラックダイヤルが配され、アプライドマーカーはゴールドで縁取られている。48クリックのゴールドベゼルに加え、ゴールド製リューズやリベットブレスレットに光るゴールドのセンターリンクが特徴的だ。
新しいブラックベイ GMT S&Gの内部には、2018年から同社のプラットフォームに導入されているマニュファクチュールCal.MT5652を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイと70時間の十分なパワーリザーブが特徴で、過去数年にわたりその実力が証明されている。
チューダーらしく、シルバーとゴールドのブレスレット、レザーストラップ、そしておなじみのファブリックストラップが用意されている(記事「チューダー ストラップ製造の裏側」参照)。
我々が思うこと
現在“ルートビア”GMTと呼ばれている最初のモデルをロレックスが発表した1970年当時は、シンプルな時代だった。ボーイング747が空の旅を民主化し、プッシュホン式の電話がアメリカ中の郊外の家に普及。かなり楽観的デザインの車ではディスコミュージックが鳴り響き(オイルショックが差し迫るなか)、人々はベルボトムを穿いて“グルーヴィー”を連呼していたのだ。
そして、ツートンカラー(コンビ)の時計が大流行した。90年代にステンレスの控えめな美しさがスタンダードになる前に、この古きよき時代のバイヴスを象徴する色になったのだ。
しかし、ここ数年、ツートンカラーの時計が大復活を遂げた。すべての物事にはサイクルがあり、今ではツートンカラーの時計がダサいとは思われない。実際、ツートンカラーの格好よさは、気まぐれな雰囲気からくるものであり、逃避というロマンチックなアイデアを凝縮したGMTという時計ほどしっくりくるものはないだろう。タイムゾーンを越え、遠く離れた土地に恋をして、ただすべてを忘れるという概念は、社会と旅行が正常に戻り始めた2022年の集団的な意識の現れだろう。
SS製のブラックベイ GMTには、ツール的なカッコよさがあり、かつてジェームズ・ステイシーがブラックベイ GMTついて語った「別のタイムゾーンを表示するだけの時計にロマンを抱いているって?」という問いのように、何ものも意に介さない雰囲気に完全にマッチしている(記事「チューダー ブラックベイ GMTを1週間レビュー」参照)。
その質問に対しての答えは、「もちろんだ。しかし、それを自覚しながら、GMTがシンプル化してくれることに僕は深く感謝し、尽きることのない喜びと紛れもないロマンを感じる」と彼が言ったとおりだ。
ブラックベイ GMT S&Gは、そのノスタルジックな雰囲気をまったく新しい次元に引き上げるものである。そして、これ以上ないほど完璧なタイミングで登場したわけだ。
基本情報
ブランド : チューダー(Tudor)
モデル名 : ブラックベイ GMT S&G
型番 : M79833MN-0004
直径 : 41mm
厚さ : 14.6mm
ケース素材 : ステンレススティール、24Kゴールドベゼル
文字盤色 : ブラックのドーム型ダイヤル
インデックス : アプライド
夜光 : スーパールミノバ
防水性能 : 200m
ストラップ/ブレスレット: ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのリベットスティール&イエローゴールドのブレスレット、ファブリックストラップ、レザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー : マニファクチュールキャリバーMT5652
機構 : 時、分、秒、クイックセットデイト、 GMT
直径 : 31.8mm
厚さ : 7.53mm
パワーリザーブ : 70時間
巻き上げ方式 : 自動巻き
振動数 : 2万8800振動/時
石数 : 26
クロノメーター認定: COSC
価格 & 発売時期
価格 : ブレスレット 63万4700円、レザーストラップ 49万600円、ファブリックストラップ 49万600円(すべて税込)
発売 : 4月1日発売。チューダー正規代理店、チューダーブティック
限定 : なし
Shop This Story
チューダー ブラックベイ GMT S&G“ルートビア”の詳細については、チューダー公式サイトをご覧ください。
話題の記事
WATCH OF THE WEEK アシンメトリーのよさを教えてくれた素晴らしきドイツ時計
Bring a Loupe RAFの由来を持つロレックス エクスプローラー、スクロールラグのパテック カラトラバ、そして“ジーザー”なオーデマ ピゲなど
Four + One 俳優である作家であり、コメディアンでもあるランドール・パーク氏は70年代の時計を愛している