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Photo Report グッドウッド・リバイバル 2024で見つけた時計、クルマ、そして古きよき時代が持つ魅力

当時を思わせるコスチュームからこだわったカーショーで、クルマ写真家のマイケル・シェイファーが腕時計にレンズを向ける。


Photos by Michael Shaffer

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グッドウッド・リバイバルは世界で最も壮観なモータリングイベントのひとつであり、クルマもさることながら数多くの腕時計が会場にあふれている。サーキットを周回するヴィンテージのジャガーやフェラーリよりも価値のある入手不可能なスイスの傑作から、私たちが普段使っているような一般的な愛好者向けの腕時計までさまざまな時計が見られる。しかし最も興味深いのは、おそらく時代を反映したドレスコードのためにウォッチボックスの底から取り出された、センチメンタルを感じさせるコレクションの数々だ。

 長年HODINKEEを愛読している人なら、毎年恒例となっていたコールのグッドウッド・リバイバルのPhoto Reportsを覚えているだろう。私は幸運なことに、そのレポートに掲載された多くの写真を撮影させてもらってきた。ペニントンと共にグッドウッド・モーターサーキットを歩き回ることで、時計学に関する多くのことを学び、私自身まだ入門したばかりで発展途上にあった時計の世界への理解に大きな影響を与えた。

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 リバイバルの会場でコールと一緒に腕時計を探すことはイベントのハイライトとなっていたが、彼が参加できなかった昨年も私はクールな時計を探し続けていた。まるで体にそう刻み込まれているように自然に参加者の手首に目を向け、物語を持つ時計をデザインという手がかりから探していた。そして今年開催されたグッドウッド・リバイバル 2024でも同様に、ウォッチスポッティングを行ってきた。今回は過去2年間のイベントで撮影したお気に入りの腕時計写真をいくつか紹介しようと思う。楽しんでいって欲しい!

 今年は最初に発見した時計によって素晴らしいスタートを切った。マーク・ガントレット(Mark Gaunlett)氏はダブルリスティングしていたわけではなかったが、1998年から所有しているというロイヤル オークと、胸ポケットに忍ばせた19世紀後半のデント クォーター・リピーターの取り合わせは見事だった。

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巨匠、ジェームズ・キャメロン(James Cameron)のディープシーを着用する“ビッグアル(Big Al)”。

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ル・マンで優勝したオリジナルのGT40の前で立ち止まり、談笑。

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「2010年製のタンクだ。特別なことは何もない。ただ、今日という日にふさわしいと思ったんだ」

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スポンサーのジャケットを見つけたのち、オロロジカル・マシンを懸命に探した。しかし残念ながら、収穫はなかった。

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このロレックス デイデイトは、オールブラウンのスタイルが信条の私によく似合う。

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このBNDは深い歴史こそないものの、それを補ってあまりある魅力がある。まるでグッドウッド・リバイバルのためにデザインされたかのように、会場の雰囲気にぴったりとフィットしていた。

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ヘンリック(Henrik)氏はこう語る。「1990年代にコレクターの友人から購入したんだ。当時としては大きな時計だったけど、今では小振りに見えるね!」

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リン・ウィンウッド(Lyn Wynwood)氏は、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)のように内なるエレガンスを表現しているようだ。

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ジョニー・リーバーマン(Jonny Lieberman)氏のビッグ・パイロット・クロノはベストタイムを刻むことこそないが、チャンキーなIWCは同じくずんぐりとしたタトゥアヘの葉巻によく似合う。

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このシーマスターは時代背景に完璧に合っているだけでなく、ジョージ・ダニエルズ(George Daniels)がかつて所有し、彼が日常的に使用していた時計である。

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「この時計は父の親友が父に贈ったものだ。父は普段時計を身につけることはなかったけれど、これはプレゼントされたものだったからいつも手首に巻いていた。父が2017年に亡くなったときに、私に譲ってくれた。この時計は30年間にわたって私たち家族のもとにあるんだ」

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これこそが、リバイバルを正しく楽しんでいる姿である。

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かつて賢人が言ったように、“ケースバックのチェックを欠かしてはいけない”。

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ドミニク・インファンテ(Dominik Infante)氏については昨年のレポートで見覚えがあるかもしれない。そしてその前年も、その前の年も。彼の時計はいつも非の打ちどころがなく、HODINKEEがリバイバルに参加しているのも彼がホストであることに起因している。

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今年、彼の1955年製オメガ トレゾア オートマティック ジャンボ 38mmがグッドウッドデビューを飾った。

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リバイバルの駐車場こそ1年で最高のカーショーだと主張する人もいる。

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2015年、ブレッドバンはサーキットでほかのクルマと接触し、レースを続行するために(アルミを傷つけない)木槌で凹んだアルミ製のボディパネルを修理する必要があった。無二の存在である250 GTOバリアントには、ほかにあまり選択肢がなかったのだ。

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北イタリア出身のビアンキ(Bianchi)氏は、彼の祖父が使っていた1950年代のエベラール エクストラ・フォルトをつけていた。

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多少雨が降ったところで何も問題ない。まあ、これがデイトナならちょっとは影響があったかもしれないが。

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私の個人的なコレクションのなかでも、ひときわ目立つ存在であるクレドール フェニックス。

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ピアジェ アップストリーム クロノグラフ

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フェラーリ 250GT SWBはいつだって完璧だ。

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HODINKEE的にはこれが本イベントのピークだ。おそらくあなたが思っている以上に、いろいろな意味で。

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もし時計が話をすることができたなら…、

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…この時計は口封じのためにあなたを始末するだろう。

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私たちが生沢 舞氏と彼女の友人であるダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)氏に出会ったのは2年前のことだ。今年、彼らはチーム・アーシャムのポルシェ904を駆り、フィールドで存在感を示していた。とてもチャーミングな舞氏はカレラ × チーム イクザワ by バンフォードを身につけていた。

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2日目、ジョニー・リーバーマン氏はIWCをシェフィールドの24時間表示時計に交換していた。「時刻は読めないけど、ミッドセンチュリーなデザインが週末にぴったりだ」

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モータートレンド(1949年にロサンゼルスで生まれたクルマ専門メディア)のシニア・フィーチャーズ・エディターであるスコット・エバンス(Scott Evans)氏はヘリテージピースを引っ提げて登場した。彼の祖父の遺品である、かつてハミルトンの手ごろなサブブランドだったヴィンテージウォッチと、ハミルトンの懐中時計を身につけていた。

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そして、ちょっと趣向を変えたものも。

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カシオからクロノ ブンキョウ トウキョウまで。日本ブランドはリバイバルにおいて大きな存在感を示していなかった(いくつかの明白な理由がある)が、翡翠ダイヤルのクロノグラフ 3 HISUI:翡翠はそのなかでもひときわ目を引いた。

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(1950年代のジャガーが並ぶさまを見て)ジャァァァァァァァァァグ!

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少なくとも1本のノーチラスがなければ、Photo Reportとは言えない。このノーチラスはマックス・チルトン(Max Chilton)氏のものだ。彼はグッドウッドで毎年開催されているもうひとつのカーフェス、フェスティバル・オブ・スピードでマクマートリー スピアリングを駆り記録を打ち破ったために、グッドウッドで文字どおり最速の男となった。