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ゲームを通じてウォッチメイキングを学べるユニークな施設が東京・原宿に登場したのは2023年7月15日のこと。2フロア構成からなるAP LAB Tokyo(エーピー ラボ トーキョー)はオーデマ ピゲとして世界初の体験しながら学べるコンセプトストアであり、ル・ブラッシュの本社にあるミュゼ アトリエ オーデマ ピゲのガラスパビリオンにもあるブロンズ色のメッシュファサードが目を引く同施設は、オープンから間もなく原宿のアイコンのひとつとなった。
今回で3回目の開催となったHODINKEE.jp × オーデマ ピゲ エクスクルーシブ ナイトでは、APのウォッチメイキングを肌で感じてもらいたいとの思いから会場にAP LAB Tokyoを選定。去る8月7日の夕刻、約10名の参加者たちは地下1階のスペシャルなラウンジスペースに集まり、シャンパンを片手にイベントの開始まで穏やかな時を過ごしていた。
この日のコンテンツはふたつ。通常はAP LAB Tokyoの公式サイトから予約のうえで体験可能な5つのゲーム&時計師体験と、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲコレクションをテーマにしたトークセッションだ。イベント開始前の会場にはAPオーナーの姿も散見され、なかにはおそろいでCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲをつけてきてくれたペアの姿もあった。
時刻は18時半。オーデマ ピゲのマーケティングマネージャーの村上智宏氏とHODINKEE Japan編集長・関口の呼びかけで、集まった参加者たちは2チームにわけられた。ここからはそれぞれ1階と2階で、機械式時計の仕組みを理解する5つのゲームと時計の仕上げを交互に体験していくことになる。
1階で催される機械式時計にまつわるゲームは、「TIME(時間)」「MATERIALS(素材)」「ENERGY(機構)」「CHIMING(音)」「ASTRONOMY(天体)」の5つのアトリエで行われる。ここでは自分の時間感覚に改めて気づくことから始まり、高級時計に使用される素材、ミニッツリピーターやムーンフェイズといったコンプリケーションの原理を学ぶことができる。AP LABスタッフの誘導のもと、ときにチームとして協力しながら楽しい時間を過ごしたようだ。
2階に上がるとその壁面には1875年よりオーデマ ピゲがウォッチメイキングを続けてきたジュウ渓谷の風景が広がり、中央には5角形の作業カウンターが設置されている。ここは本来、1階の5つのゲームをクリアできた参加者だけが進めるネクストステージ。ブランドの技術者による指導のもと、APのタイムピースに施される伝統的な高級時計の装飾を体験することができる。
今回は真鍮製のリングがひとりひとりに手渡され、実際にAPで用いられている工作機械を使いながら「ペルラージュ仕上げ」、「ヘアライン仕上げ」、「フロステッド加工」を施していった。体験の最後には、自分が仕上げを施したリングに革紐をとおして持ち帰ることができる。全員が背中に“AUDEMARS PIGUET”のロゴが入った白衣を羽織り、緊張した面持ちで作業台に向かっていた。
1階と2階での体験を終えた参加者は再び地下1階のラウンジに集合。ここからは、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲコレクションにまつわるトークセッションの時間だ。話はオーデマ ピゲの故郷であるル・ブラッシュに始まり、ロイヤル オーク以前と以後の歴史、そしてCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲへと移っていく。最後のSIHHにリアルタイムで参加していた関口の口から語られる、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲが新作として発表されたときの驚き、同モデルに抱いた印象などここでしか聞けない話に参加者たちは耳を傾けていた。
トークショーのあとは、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲやロイヤル オークの現行モデルを実際にハンズオンできる場も設けられた。参加者たちはオーデマ ピゲの時計がずらりと並ぶトレイから思い思いの時計を手に取り、自分の手首に乗せながら隣の参加者との時計談義に花を咲かせていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、21時には名残を惜しみながらもイベントは終了。すでにAPオーナーだという人も未来のAPオーナーも、有意義なひと時を過ごしてもらえたようだ。
最後にこの日撮影したリストショットの数々をご紹介。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
Photographs by Cedric Diradourian