ティソ T-タッチ コネクト ソーラー Transition of the Wrist

　機能や性能面での進化もさることながら、ティソ T-タッチ コネクト ソーラーが数々のアクティビティにマッチしている理由は、何より、優れた装着感と操作性にある。自転車やウォーキング、キャンプといったライトアクティビティで軽快なつけ心地を実感できるのはもちろん、激しいアクションを伴うようなスポーツで着用しても腕の動きを妨げない。それもそのはず、ケース素材にはチタニウムを採用しており、直径47.5mmのラージサイズでありながら、シリコンまたはラバーストラップを組み合わせたモデルの総重量はたったの92g。しかもダイヤルは大きく視認性に優れるのみならず、軽いタッチで正確に各種機能を操作できるため、アクティビティを楽しんでいる最中でも、実に快適に時計を活用できるのだ。

　ティソ T-タッチ コネクト ソーラーは、多彩なカラーバリエーションを展開している点も魅力のひとつ。しかも、アウトドアウォッチの多くに見られるような、アースカラーやビビッドすぎる配色ではなく、アクティビティを楽しむシチュエーションから街中まで、シーンを問わずに着用できるカジュアル感と洗練さを兼ね備えたルックスに仕上げられている。ラインナップは、チタニウムの素材感を生かしたケースにシリコンまたはラバーストラップを組み合わせた2モデルを筆頭に、ローズゴールドやブラックPVDコーティングを施したモデル、さらにはチタニウムブレスレットを採用したモデルの全6種類。スポーティー／アウトドアファッションをはじめ、幅広くカジュアルなスタイルに合わせやすいデザインは、まさに、アクティブなシーンをサポートする多機能ウォッチにふさわしい。

　アナログウォッチでありながら、活動量の計測が行えたりスマホからの通知も可能。本体にGPSまで搭載するため、単体でもトラッキングが行えるという（※正確なフル計測にはスマホ連動が必要）革新性を追求した機能がフィーチャーされるティソ T-タッチ コネクト ソーラー。しかしながら、腕時計の基本的なクリエイションも目を見張るものがある。アクティブなシーンでも着用できるよう、ケース素材には軽量かつ高強度なチタニウムを採用するのみならず、ベゼルにはセラミックを用いて耐傷性を確保。もちろん、頻繁に操作するタッチパネルも傷防止加工を施したサファイアクリスタルガラスでカバーされ、実用性は十分だ。その一方で、ケース表面はサテン仕上げやローズゴールド／ブラックPVD加工がなされ、セラミックベゼルも丁寧なエングレーブによって仕上げられるなど、ハイブリッドウォッチのひと言でカテゴライズするには惜しい、洗練された雰囲気を生み出している。

　こうしたクリエイションを支えているのは、1853年の創業以来、多彩なタイムピースを製作し続けてきたティソの時計製造技術であり、さらには、ブランドを傘下に収めるスウォッチグループの卓越した開発力が注ぎ込まれているからである。グループシナジーにより、高品位な素材を選択できる利点が十分に発揮された1本なのだ。

　ナショナルフラッグを取り入れたロゴが示すように、ティソは長年にわたってスイス国民に愛されてきたブランドであり、そのウォッチメイキングの中心で168年間にもわたってクラフツマンシップを紡いできた。その一方で、創業以来、革新性を追求するブランドのアイデンティティから誕生したT-タッチ コネクト ソーラーは、実のところ、何気ない日常を謳歌するスイスに暮らす人々のライフスタイルに適したタイムピースと言えるのかもしれない。冬が長い彼の地は、陽がたっぷりと降り注ぐ季節になるとその恵みを大切にしながらフィールドでのアクティビティを楽しみ、その後は大自然の景観とクラシカルな建物が共存する街でゆったりとしたひとときを過ごす──。ティソ T-タッチ コネクト ソーラーは、そんなありふれた日常に利便性とほどよいスパイスを添えてくれるオンリーワンの時計。スイスのみならず、この日本でもそんなライフスタイルを想起させてくれるストーリーに満ちた1本である。