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Watching Movies トム・セレックが『スリーメン&ベビー』で着けた小さなタイメックスとツートンのロレックス

今週の時計関連映画では、ミスター・ペプシがオムツ替えにはデジタル時計が最適なワケを示してくれる。

あり得ないほどクールなマンハッタンのペントハウスに住む3人のルームメイトは、置き去りにされた赤ちゃんのお世話という困難な任務に直面する。母親は? 当初はわからない。父親は? 全員というのは不可能。『スリーメン&ベビー(Three Men and a Baby)』 (1987年)のプロットは、どう考えてもあり得ないものだが、1980年代のハリウッドでは、「フラッシュライト」と「あり得ないこと」が支配的だった。この映画には、『チアーズ』のテッド・ダンソン、『ポリスアカデミー』のスティーブ・グッテンバーグ、そしてハワイでおなじみのトム・セレックが出演している。セレックは、タイトルにある男性の数と同じだけの時計を作品中で身につけた。

3人の男......そして1人の赤ちゃん。:The Walt Disney Company


注目する理由

 先週父の日があったが、今回は1人...2人...ではなく、3人の父親が登場する映画だ。この映画が公開されたとき、代理の父親たちはそれぞれキャリアの最盛期であり(セレックとダンソンは当時、エミー賞に連続してノミネートされていた)、彼らのカリスマ性は明白なものだった。そして、この映画を見なければならない理由がさらに必要ならば、テレビ界のレジェンドがさらに1人。監督があの『スタートレック』のミスター・スポック=レナード・ニモイなのだ。

 セレックは時計のアイコンとしても有名だ。『私立探偵マグナム』のマグナム役では、ロレックスのGMTマスター「ペプシ」と特徴的な口ひげがすぐ思い浮かぶ。今でも彼の時計コレクションは健在だ。最近では『フレンズ』の再結成エピソードで、18Kゴールドのデイトナを着けているのが見られた。今回の映画では探偵業ではなくオムツと格闘しているので、彼の時計の選択肢は広がっているようだ。

赤ちゃんを抱き、タイメックスを身につけるトム・セレック。 Photo Courtesy: Album/ Alamy Stock Photo

 このファミリー映画(しかし驚くほど悪い言葉が出てくる)のなかで、セレックは最も地味な時計(クォーツのタイメックス トライアスロン)と最も派手な時計(ツートンカラーのロレックス デイトジャスト)を身につけている。読者の皆さんには、私がこの映画に深い思い入れがあることをご理解いただけると思う。

 1987年、タイメックスはクォーツ技術に全面的に移行していた。これらの新しいQモデルはどんな批判にあっても時を刻み続け、精度も向上した。もちろん、この時代はツートンカラーの時計、特にデイトジャストの全盛期でもあった。

『スリーメン&ベビー』  でトム・セレックが腕につけていたのと同じ、タイメックスのトライアスロン。

 タイメックスのトライアスロンは「アイアンマン」という愛称で知られているが、年月をかけて高い評価を築き上げてきた。ビル・クリントン元大統領が着用していたことでも有名だ。今でこそ、40〜42mmのサイズが主流だが、87年当時は全く違っていた。

 直径36mmという小ぶりなサイズのこの時計は、特にセレックの堂々とした体格には小さく見える。しかし興味深いことに、彼はこの地味なデジタルウォッチを「映画を一旦停止してでも買いに行きたい」ほどクールな時計に見せているのだ。

『スリーメン&ベビー』  のプロモショットで、ツートンカラーのデイトジャストを着用するトム・セレック。 Photo courtesy: AA Film Archive/ Alamy Stock Photo

 彼のマッチョぶりを見ると、2つの全く異なる36mmの時計を身につけているのがとても面白いと思う。小さい時計が男らしくないと誰が言ったのか?

劇中 でセレックが着用したものと類似した、シルバーダイヤル、ツートンカラーのロレックス デイトジャスト。

 デイトジャストは、ペプシGMTと同様に、セレックが今でも愛用している時計だ。アメリカの TVドラマ『ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜(原題:Blue Bloods)』 でも、時折この時計が登場する。

 この映画には、非常に見つけにくい3つめの時計も登場する。セレックは、ブラウンのレザーストラップの謎のクロノグラフを身につけているのだ。トーマス・マグナムのときようなホットな目印がないので、それが何であるか分かった方はコメントで知らせて欲しい。

『スリーメン&ベビー』 のセレックと謎のクロノ。Photo courtesy: The Walt Disney Company


見るべきシーン

 ピーターとマイケル(それぞれセレックとグッテンバーグが演じる)は、信じられないようなペントハウスの入り口で泣き叫ぶ赤ちゃんを見つけ、室内に運ぶ。ピーターはすぐに赤ちゃんにはミルクと食べ物が必要だと気づいて、食料品店に駆け込む。通路を探し回るが......絶望的な様相。ようやく離乳食を持って家に戻ったピーターは、今度はオムツが必要な状況であることに気づく。彼によるオムツ交換のパフォーマンスは、まさにフィジカルコメディのマスタークラスだ。まるで幼児が誕生日プレゼントを包むように、彼が赤ちゃんにオムツを巻いているとき [00:25:40] 、彼の毛むくじゃらの手首にはタイメックスのトライアスロンがはっきりと見える。タンクトップを着ているので、時計だけでなくトム・セレックの毛深さまで把握できる。

Photo courtesy: AA Film Archive/ Alamy Stock Photo

 映画の後半で、主人公の3人の男と赤ちゃんがセントラルパークで一日を過ごす。80年代風のシンセポップがミックスされ、フリスビーが投げられ、散歩する人がいて、ロレックスがスクリーンに初登場する [01:17:40]。そう、ピーターはプリーツの入ったショートパンツにオーバーサイズの襟付きシャツ、そしてアビエイターを身に着けて、ニューヨークの夢を実現しているのだ(2人のルームメイトとの共同子育ても夢ならば)。短いモンタージュのあいだじゅう、シルバーダイヤルでツートンカラーのデイトジャストが見えている。

スクリーンショット: The Walt Disney Company

『スリーメン&ベビー』  (出演:トム・セレック、テッド・ダンソン、スティーブ・グッテンバーグ)は、レナード・ニモイが監督、ポール・ハーディングが小道具を担当。この作品はDisney +でストリーミング配信されており、iTunesやAmazonでレンタルできる。最近のタイメックス アイアンマンについてはこちらを。ロレックス デイトジャストについてはこちらを。

Lead image courtesy: AF Archive/ Alamy Stock Photo