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今週もHODINKEEで議論の盛り上がる日がやってきた。今回は正直言って、この意見については反対サイドの人間があまりいないのではないかと思っていた。しかし、ジャック・フォースターが反対意見をぶつける者として名乗りをあげた。
我々の目の前にあるのは、とてもシンプルな問いだ。ブレスレット一体型の時計とは一体何なのか? 多くの時計を見てきた合理的な人間として私は、ブレスレットが一体化した時計は、アフターマーケットの標準的なブレスレットやストラップを受け付けないという立場を取っている。ラグとブレスレットの相性は、まさに“スイ・ジェネリス”(sui generis)。ラテン語で“独特の〜”という意味だが、つまり“オンリーワン”ということなのだ。
ティソ PRX
こうした時計のブレスレットは時計のヘッドに合わせて作られており、例えばHODINKEE SHOPの一般的なレザーストラップのように、シンプルでどこにでもあるものをつけようとしても無理な話だ。
この種の時計で最もわかりやすく有名なものを思い浮かべてみた。ロイヤル オーク、ノーチラス、オーヴァーシーズなど、誰もが認めるブレスレット一体型の時計だ。私の議論の相手は、外見に基づいたアプローチで、ブレスレットと時計を一体化させるのはデザインだと考えている。このジャックの定義は具体性に欠けるように思う。
一体型ブレスレットと時計をマッチさせるのは単なるデザインであるというジャックの言い分を受け入れることは、考えてみれば、見かけ上よくマッチしたブレスレットを持つ時計はすべて「一体型」であるということになる。そして、これをさらに突き詰めると、ケースとブレスレットの隙間にエンドリンクがきれいに収まっているブレスレットの時計は「一体型」であると言っているに近いのだ。これでは「一体型ブレスレット」という言葉が多かれ少なかれ意味をなさなくなり、社外品のブレスレットを採用した市場にある腕時計の大半もこのカテゴリに定義されることになる。
オーデマ ピゲの2本のRef.15202。
一体型ブレスレットウォッチのほぼその大半は、読者の皆様がよくご存知のテンプレートに従っている。それらのブレスレットはラグと直接相互に影響する大きなセンターリンクを有しており、一般的な時計のヘッドに対してよりも一体感があるのだ。オーデマ ピゲのロイヤル オークの場合、ふたつのインナーリンクがある。
ラグ自体が太いため、これらに市販の標準的なストラップを付けようとするとかなり違和感が生じる。細いストラップとそれに合うバネ棒があればいいのだが、そうもいかないのだ。このような時計にストラップを装着する場合、ほぼ、メーカー純正のストラップ以外に選択肢はなくなる。エンドリンクが直接ケースにつながっていて、そこにストラップが付いているタイプや、凸状のラグからストラップが伸びたようなタイプなどがあり、こうした特殊な形状は、時計全体の外観の一体感を保つためのものだ。
ストラップを装着したヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ。
確かに一部のモデルにはアフターマーケットでのソリューション(社外品の選択肢)もあるが、それは特定のモデルに合わせたものであり、ラグ幅によって一般に適用されるようなものとは異なる。
ブレスレット一体型の時計は、現在最も人気があり話題に上るカテゴリに成長した。“ブレスレット一体型”という言葉を使うなら、その意味を確認しておきたい。
Lead image by James K./@waitlisted
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